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「国技」といふ言葉を初めて使用した記録は、本因坊丈和の『石立擲碁国技観光』(1825年刊)として、囲碁のことを指したものだと思ふのですが、これが最古の用例であるといへますか。

http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/861090

A 回答 (2件)

『海録砕事(かいろくさいじ)』というのは、いわゆる「類書」で、百科事典のようなものです。


ここでは「音楽」の項目で、内容が分かるように、『日本大百科事典』の説明を引用しておいたのですが。

『海録砕事』の用例があるのは、『日本国語大辞典』の編集方針によるものでしょう。
出典・用例を選ぶ基準を要約すると、
1.最も古いもの
2.和文・漢文、散文・韻文など分野の異なるもの
3.用法や文字遣いの違うもの

『海録砕事』の「国伎」はまさにこれにぴったりで、外すわけにはいかないでしょう。
あとはまあ、編集者の判断です。
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この回答へのお礼

コメントへの返答、まことに感謝してをります。囲碁将棋カテゴリに投稿すると、囲碁こそが国技だ、といふ回答ばかりになりさうなので、国語カテゴリを選びました。このやうな回答をいただけるとは思つてをりませんでした。ありがたうございます。

百科事典のたぐひなのですね。ずつと気になつてゐました。どんな言語にせよ、辞書の用例を読んだだけでは、語学の学習にはなるかもしれませんが、生きた使用法がわかりません。

『日本国語大辞典』については、画期的な企画であり、賞賛すべきものですが、発売当初から、特に用例の選択には非難の声が強く、囲碁界のみならず、多方面から不満を聞きます。ちなみに『国技観光』の用例が掲載されないのは、相撲界からの圧力だ、といふ邪推まであります。私としては、囲碁が日本の国技の最古の用例かもしれない、といふ点は、もつと知られてしかるべきと考へます。

私は質問がメインですので、今後も御指導よろしくお願ひいたします。

お礼日時:2015/04/08 19:16

う~ん、どうでしょう。


やっぱり中国語では?
「技」「伎」は通じるので、

“西京乐,起 苻氏 末, 魏 代至 隋 咸重之,遂谓之国伎。”
(宋 叶廷珪 《海录碎事·音乐》)

初め隋の文帝のとき六朝以来の俗楽と外来音楽のうち7種を取って七部伎を組んだ。俗楽系の清商伎,文康伎,亀茲楽の要素をふくむ国伎,西域楽系の亀茲(クチャ)伎,安国(ブハラ)伎,天竺(インド)伎,朝鮮楽系の高麗(高句麗)伎がそれである。(『世界大百科事典』)
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この回答へのお礼

いつも御回答いただき、感謝してをります。さきほど仕事から帰つたばかりで、お礼が遅れました。

初めてSyntactic_Structuresさんから回答をいただいたとき、ID名と文面から、たぶんあの人ではないかと推測して、OKWaveでファン登録しておきました。その後の投稿を拝見してゐますと、ほぼまちがひなささうです。

『国技観光』と『海录碎事』につきましては、碁の歴史に関心をいだく者のあひだでは、常識的な知識で、囲碁将棋カテゴリに投稿する予定でした。国語カテゴリに変更したので、中国語のほうは割愛して、日本語の「国技」だけにしぼりました。都合よく回答をいただきましたので、もともとの質問を書いておきます。

『大漢和辞典』に『海录碎事』の用例があるのは当然として、『日本国語大辞典』に漢籍の『海录碎事』の用例があるのに、和書の『国技観光』が無視されてゐるのはなぜですか。

なほ、私は『海录碎事』を持つてゐませんし、読んだこともありません。どんな本で、どのやうな文脈で国技が語られてゐるのですか。

お礼日時:2015/04/06 22:16

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