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記紀神話ではっきりと死んだと記されているけど、
神社で祀られて祭神となっている神様がかなりいますよね。
ああいう神様は現在どこでどうなされていると解釈すればいいと思われますか?

有名どころではイザナミは死んで黄泉の国に行きましたが、
他の神話上死んだ神々も総じて黄泉の国に行ったのでしょうか?
そして、それらの神々は現在も黄泉の国に居続けるということなのでしょうか?

神社で祀られている祭神は、その神社にずっとおられるのでしょうか?
それとも、神社は祭神にとってたまに来る場所、
もしくは来ることが可能な場所なのでしょうか?

何だか考え出したらこんがらがってきました。
十把一絡げには説明できないことなのでしょうが、
できれば学問的、専門的な知識を持った方の御意見を聞かせて頂ければ幸いです。

A 回答 (2件)

おじさんです。


地元神社の総代をしています。
まず、神様は生き物でないので死にません。
ご質問に書かれている神話はあくまで固有の神話であって、日本のすべての神社の神について書いてあるわけではありません。
「神社で祀られている祭神は、その神社にずっとおられるのでしょうか?」
→そう考えていただくのが正しい解釈です。
もう一つ、日本古来の神社と神道は別物なのです。
ですから、神社イコール神道ではありません。
日本古来の神社(祠)は神道ができる、ずっと昔からありました。
そういう意味では、全ての神社が神道というわけではありません。
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この回答へのお礼

>地元神社の総代をしています。
おお、凄い。

>まず、神様は生き物でないので死にません。
なるほど。
神話上でキャラクターとして登場する人格神と
神社の方がお祀りする神様とは別ものということでしょうか。

>日本のすべての神社の神について書いてあるわけではありません。
八幡様とかは何の伝承もありませんよね。それは承知しております。

>そう考えていただくのが正しい解釈です。
そうなのですね!
神社の方の解釈がとても気になっていたので嬉しいです。

>ですから、神社イコール神道ではありません。
これは神仏習合とかあるので分かりますが

>日本古来の神社(祠)は神道ができる、ずっと昔からありました。
これは意外なお言葉でした。
私の認識ですと神道は古代から存在するものだと思っていたのですが、
ここでいう神道の起こりとは記紀神話などでの人格神の登場のことでしょうか。
日本古来のアニミズムはここでいう神道には含めない解釈でしょうか。

神道という存在の厳密な定義についてはよく分かりませんが、
神社の方の解釈が聞けて非常にありがたいです。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2015/04/27 23:45

専門家でもなんでもありませんが、神道は「死して仏(要するに神)となる」仏教とは違います。

仏教的な発想だとこんがらがるのだと思います。

神道の神々は、人間的感情や人間で言う「人間関係のいざこざ」もありますし、結婚もしますし性別もありますし性交も出産もしますし、生死もあります。人間と同じように死ねば「黄泉の国」に行きます。・・・要するに「在り方」は人間とほぼ同じと考えていいと思います。
つまり「死んだ神がなぜ祀られるのか?」というのであれば、「死んだ人間だけがなぜ神社に祀られるのか?」というところから考えないといけないのではないでしょうか。
憶測ですが、「死んだ人間」が神として祀られているのであれば、おそらく生きた人間が神として祀られることもあり得るのではないかと思います。実際のところ今は無いというだけで・・・というか古事記によると「天皇」がそれに当たると思うのですが、ただ天皇は初めから「神」そのものであって人間ではないのですよね。ここがややこしいところですね。
神道においては「全てが神」ですから、そのスタンスだと死んだ前も後も無いのかもしれません。
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この回答へのお礼

>要するに「在り方」は人間とほぼ同じと考えていいと思います。
確かにそうですね。

>「死んだ人間だけがなぜ神社に祀られるのか?」
なるほど。
古代日本の信仰においては、祭祀者や権力者は生きているうちは普通に豪邸で敬われ、
死んでからも敬えという感じで古墳やらが作られたというイメージですね。
靖国神社に関しては、政治的な意図にしか思えないのでなんとも……。

>おそらく生きた人間が神として祀られることもあり得るのではないかと思います。
現人神というやつですね。
現代でも新興宗教を含めればバーゲンセール状態ということになりますが、
まともな神道の神社では確かに無さそうです。

>そのスタンスだと死んだ前も後も無いのかもしれません。
そうですね。
「神道における死=黄泉の国に行くだけのこと」と考えると、
現代人である私が抱いている「死」に対する感覚とはかなり異なるのかもしれません。


ご回答ありがとうございました。
とても楽しく読ませて頂きました。

お礼日時:2015/04/25 19:51

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