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アニリンにHClを加えてアニリン塩酸塩にし、その後、臭素水を加えると、どんな風に反応が進んで何と何にわかれて白色沈殿ができるのでしょうか?
白色沈殿はFe(OH)3なのでしょうか。
参考書を見てもあまり詳しい事が載ってないみたいで、困っています。

A 回答 (2件)

フェノールのナトリウム塩に臭素水を作用させると,


2,4,6-トリブロモフェノールの白色沈殿を得ます.
アミノ基もヒドロキシル基と同様o,p-配向性ですから,
同様の反応が期待されます.
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この回答へのお礼

なるほどっ。
分かりました、参考にさせて頂きます。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/06/21 20:52

 「専門家」の「自信あり」のアドバイスの後にこんなアドバイスをするのは恥ずかしいのですが・・・。



 まず,何か鉄イオンが含まれる触媒を使ってますでしょうか? 使っていなければ,Fe(OH)3 が出きる事はありません。Fe(3+) のイオンがありませんから。

 では何が出来ているかですが,「アニリン」の臭素化の場合であれば,アミノ基のオルト,パラ配向性と電子供与性R効果の結果,「2,4,6-トリブロモアニリン」ができます。

 が,アニリンが塩酸塩になると,アミノ基がプロトン化されアンモニウム基に変わるため,電子吸引性I効果が増強されます。一方,孤立電子対がプロトンとの結合に使われ共鳴に関与できなくなるため,電供与性R効果は無くなります。

 結果,電子吸引性の置換基が付いているだけになり,反応性が低下してメタ選択性が向上します。つまり,生成物は親電子置換反応による「メタブロモアニリン」の可能性が高くなります。

 ちなみに,手元の「Organic Chemistry Third Edition」(K. Peter C. Vollhardt, Neil E. Schore) の「Exercise 16-7」に『In strongly acidic solition, aniline becomes quite unreactive to electrophilic attack, and increased meta substitution is observed.』とあります。

 詳しくは「有機化学」の教科書の「親電子置換反応」の所(特に,置換基効果に付いて書かれている所)を御覧下さい。

 一応化学の教育・研究でお給料を貰っていますが,実際にお書きの反応について行った事はありませんので「一般人」の「自信なし」にしておきます。
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この回答へのお礼

丁寧な説明、ありがとうございますっ。
参考にさせて頂きます。

お礼日時:2004/06/21 20:56

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