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アサルトライフルと、カービン銃は、似ていますが、

別のものなのですか?

A 回答 (3件)

○「カービン」の定義についての補足


部隊指揮官や車両乗員などの小火器戦闘を本職としない人員
または狭所戦闘の機会が多く通常より大量の装備品を携行する特殊部隊向けに
通常のアサルトライフルの全長(特に銃身)を短縮して
携帯性を高めたもの、というようなものが現在では「カービン」の定義として一般的です。
また、古くは米軍のM1カービンのように、一般の歩兵銃を元に設計されたのではなく
一からカービンとして設計され、独自の弾薬を使用するものも存在していました。
そういった特殊な事例もあるということです。
現在でもこのように設計された軍用銃はP90やMP7などが登場していますが
これらはカービンではなくより防御的意味合いを強調したPDWという呼称が使われています。
また本来のカービンは、先の方が仰るように馬上戦闘を主眼に設計された、
騎兵部隊用の戦闘小銃(現代のように防御的側面がない)であり
現在もカービンの日本訳語は「騎兵銃」しか存在していません。

○総括
現代において一般的な定義で大雑把に言えば
アサルトライフル=「軍隊の中で歩兵を中心に様々な人が広く使う現代の歩兵銃」
カービン=「軍隊の中でも後方人員や指揮官、特殊部隊達が使うアサルトライフル」となります。
構造的、機能的定義におけるアサルトライフルの定義は先の方が仰った通りです。

○現代のカービンはアサルトライフルでもある
現代において一般的な定義では、カービンは
アサルトライフルという大分類の中に存在する小分類という構造をとります。
つまりカービンはアサルトライフルでもあるのです。しかしその逆は否です。
例えばM16やAK74は間違いなくアサルトライフルではありますが
運用上や設計的特徴から、あえて小分類に当てはめるなら、「フルサイズライフル」または
(便宜的に言えば)「歩兵銃/主力小銃(一部にはサービスライフルとも呼ばれる)」という風に呼べる側面が強く
何よりそれらをベースに別途にカービンが設計されたため
従来の7.62mm小銃よりも軽量コンパクトでありながらカービンとは呼ばれません。
一方でフルサイズライフルをベースに携帯性を高めたM4やAKS74Uは
アサルトライフルであると同時に間違いなくカービンとも呼ぶことができます。

○蛇足
しかし、「歩兵銃/主力小銃」というのは、指揮官や非小銃戦闘員だけでなく
通常の小銃小隊所属のいわゆる歩兵にまで広く配備される小銃という意味合いであり
現代ではほとんどの現場でアサルトライフルがこの役を担っていますが
軍がカービン(あるいは部分的に相当する小銃)を広く一般に配備した例もいくつかあります。
たとえば最近の米陸軍は、M4カービンをM16の後継として広く配備しはじめましたし
WW2の頃のドイツ軍はGew98をカービン化したKar98Kを歩兵銃として広く配備していました。
また、FAMASやAUGのようなブルパップ歩兵銃も広く配備する運用は歩兵銃ですが
設計思想にはカービンの側面も存在します。(しかしこれらはカービンとは呼ばれない)
さらに、自衛隊に歩兵銃として配備される89式は、日本人の体格にあ合わせてやや小型に設計されており
米軍のM16よりも10cm近く短いレイアウトをとります。(これもカービンとされていない)

これらが示すのは、先の方が仰る通り、カービンという言葉は、定義が若干あやふやで
元々は騎兵のための小銃だったのに、騎兵が戦場から消えてしまったように
時代や場合によって変化しうるということです。
しかし現在における一般的な定義は私が冒頭で述べた通りで
この定義から変遷することはしばらくはないでしょう。

私が長々と述べたまとまりのない文章は全て補足にすぎません。
重要なことは全て先の方が説明されましたので、よろしくお願い致します。
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この回答へのお礼

詳しいご回答どうもありがとうございました!

お礼日時:2016/02/22 22:32

どちらかというと”概念”的なモノであって、明確な定義付けが有るわけではいけど・・・



アサルトライフルは、ナチスドイツが開発したStG44を始祖とするとされている。
StGは、Sturmgewehr(独語:Sturm(突撃)gewehr(小銃))の略で、英訳するとassault rifleになる。
StG44は、それまでの軍用小銃より反動の弱い弾薬を使用することで全自動射撃を容易にした軍用小銃。
第二次大戦後、StG44の思想を元にソビエトの開発したAK-47が、神話的な評価(過大評価とも言う)を得、米国がM-16で追従したことから、世界中の軍隊に広まった軍用小銃の形態。
一般に、おおむね全長1m以下、重量4kg以下程度のフルオート射撃が出来る軍用自動小銃を言う。

カービンは、前装填銃のころから有った小銃の形態で、馬の上でも扱いやすいよう、本来の歩兵用小銃より銃身が短く作られた騎兵用の小銃。
その後、軍隊から馬がいなくなってからも、装備の小型軽量化が要求される車両乗員、空挺隊員や下級将校などに、一般兵用小銃より小型化された小銃(カービン)が装備されるようになった。

アサルトライフルとカービンの概念は競合するモノではなく、米:M4カービン、露:AKS-74Uカービン、独:HK53カービンなどのように、アサルトライフルをベースにより小型化した、カービンモデルが存在する。

因みに、最近は、アサルトライフルの銃弾では300メートル以上離れると十分な威力・命中精度が期待できないため、大口径フルロード弾を撃てるバトルライフルの開発、採用が進みつつある。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

成り立ちの際の用途・目的が違うのですね。

お礼日時:2016/02/22 22:25

全く違います。


基本的にカービン銃は持ち運びや操作性を重視したもので、
通常のライフルよりも銃身が短いです。
アサルトライフルは命中率や射程距離を重視したもので、
通常のライフルと銃身が同じか長いです。
大型のスコープを付けることも多いです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました!

お礼日時:2016/02/22 22:25

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