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文学のカテゴリにも類似した疑問から書いた質問を投稿しているので、もし気になった方がいらっしゃればそちらにも回答をお願いします。

まず、文学作品が豊富で文学の長い歴史を持つ言語ほど単語の数が多いという指摘を見たことがあります(出典不明)。
また、言語学におけるサピア・ウォーフの仮説(人間は言葉を使って思考するから、使われる言葉の種類によって思考の枠組みや方法も異なる)を参照すると、単語の数が多いほどより多様な概念を思考化できることにもなります。

この前提から 

・疑問1 単語の数が最も多い言語こそ最も高度な言語と言えるのか

そしてもう一つ気になる点が、

・疑問2 単語の数はどのような要因によって増加していくのか

この点で注目したいのは海外からの言葉の翻訳や輸入ではなく、自分の言葉の内側だけで語彙数が増加していく場合です。より多様な概念を表すために必要に駆られて新しい言葉が誕生していくのなら、言葉の数は未来永劫に渡って増え続けていく運命にあるのでしょうか?それとも人間の脳自体に由来する認識能力のスペックにキャパがある以上、ある程度語彙は増えると頭打ちになる運命にあるのでしょうか?
前に似たような質問をしたとき、回答者の方にお願いして各言語が誇る最大の辞書の収録語数を調べてもらったのですが、確かフランス語とドイツ語と日本語がどれも50万語程度だった気がします。自分で確認が取れていないので確言できませんが、どれも50万語程度だったのが印象深かった記憶があります。

また、
・疑問3 各言語における単語の種類の構成比・分布比などの研究データはないでしょうか?

つまり日本語は形容詞が国際共用語の平均より10%多いとか、ドイツ語は一対一で意味が対応している名詞の数が世界で一番多いとか、フランス語は愛や感情を表す語が一番多い、または逆に色彩に関する名詞が一番多いのは日本語である、ほか名詞の割合が多い言語、形容詞の割合が・・・、副詞の種類が豊富な言語は・・・、など、文法的観点から語彙数の内訳を探るのも興味深く思います。

ほか、ドイツ語に哲学用語が豊富なのはドイツ語が哲学の概念を表し易い言葉だからだ、とか、言語学の形態論に基づいて屈折語、膠着語の違いによって語彙数は比例しているかなどの回答も頂けると幸いです。

単純に中国語、日本語、どちらが単語の数は豊富か、など、回答者様が知っている限りの情報で構わないので、
・単語の数が多い言語は優秀な言語と言えるのか?
・単語の数が多い言語
などの視点から回答をお待ちしております。よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

エスキモー語じゃないでしょうかね。

抱合語(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%B1%E5%90%88 …)と言って 無限に単語を生成できるそうです。
というか、単語の定義について考えなくてはいけません。
単語とは 英語なら文字で書いた時に スペースで区切られる一連の文字のブロックです。しかし、日本語の助詞や助動詞は厳密には 単語ではないようなのです。
というのは 日本語は膠着語に属し、基本になる語根に助詞や助動詞がくっついて
一つの単語を形成すると考えられます。 つまり、日本語の助詞や助動詞は wordではなく suffixで、そのsuffixが複数繋がることもあります。
それでは、あなたの質問の最初に文を引き合いに出してみます。
「文学のカテゴリにも類似した疑問から書いた質問を投稿しているので」
これを分かりやすように ローマ字で書いて 単語に分解してみます。そして、word
とsuffixをハイフンで結んでみます。
「Bungaku-no kategiri-ni-mo ruiji-shi-ta gimon-kara kai-ta gimon-wo
toukou-shi-te iru-no-de, 」
この文では Bungaku-noが最初の単語で そのうち Bungakuが 語根で、noが語尾 ということになります。
そこで エスキモー語に話を戻すと、殆ど 文単位と言ってもいいくらい 語素を繋いで 一つの単語にしてしまうので、その数、軽く兆は超えるでしょう。

しかし、ここで 単語を vacabularyと解釈するのなら、単語数が一番多い言語は世界で最も広く用いられているのは 色んな外国語からどんどん語彙を輸入し、造語力も非常旺盛な「英語」でしょうね。 そして、その次に来るのが #1さんも仰っているように 日本語でしょうね。
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>問1 単語の数が最も多い言語こそ最も高度な言語と言えるのか



言えません。
前提の「単語の数が多いほどより多様な概念を思考化できる」が誤りです。
人は単語だけで思考しているわけではありません。
単語を組み合わせて句(文節)を作り、句(文節)を組み合わせて文を作り、文を組み合わせて談話を構成することによって思考しています。
サピア-ウォーフの仮説を単語に限定してはいけません。

例えば、「雪」。
日本語では「粉雪」「牡丹雪」「綿雪」など、様々な種類に「雪」を分類しますが、すべてX+「雪」という形をしています。
これがもし、ホゲホゲ語では「アイウ」「エオカ」「サシス」などと呼んで雪を区別しているとしましょう。
どちらが高度ですか?
あるいはまた、「大粒の雪」「小粒の雪」「粉のような雪」と呼んで区別する言語があったとしましょう。
これはレベルの低い言語でしょうか?


例えば「愛の言葉」。
直截な表現が多ければ高度な言語でしょうか?
「愛している」は高度な表現で、「君がいないと僕は...」というのは低レベルの表現でしょうか?


例えば哲学用語。
カントでもアリストテレスでも、翻訳できるではありませんか。
つまり、全く同じではないにしろ、ほぼ等価な表現が存在するのです。


あるいはまた日本語。
日本古来の大和言葉は非常に少ない。
しかし、漢語はその数倍はある。
そればかりではない。日本生まれの「漢語」も多い。
日本語は低レベルの言語でしょうか?



>問2 単語の数はどのような要因によって増加していくのか

単語は必要なだけ生まれ、必要がなくなれば使われず、消えて死語になる。
新語の作り方は、既存の語を組み合わせたり、外来語を用いることが多い。

ちなみに、
日本国語大辞典:50万項目。ただし、古語や方言を網羅しているわけではない。
TLFおよびGrand Robert(フランス語):10万語
OED(英語):主項目は30万、派生語を含めて60万語。



>問3 各言語における単語の種類の構成比・分布比などの研究データはないでしょうか?

語彙論の分野ではあります。
しかしここに大きな問題がいくつかあります。

まず「語」とは何か?
助詞の「ガ」「ヲ」「ニ」「ハ」などは、単独で用いることはありません。これは語でしょうか?
英語の nation, nation-al national-ize, nationaliz-ation で、-al, ize, -ation は語でしょうか? 語ではないとしたら何でしょうか?
言語によっては「文」が「複合語」だったりします。それは語でしょうか、文でしょうか?

次に品詞。
日本語は形容詞が少なく、名詞+「ダ」で形容動詞と称するもので代用される、とはよく言われることです。
さて、形容動詞は名詞でしょうか、形容動詞でしょうか、形容詞でしょうか?

ついでに言えば、品詞というのは意外にころころ変わります。
英和辞典を引けば名詞としても動詞としても使われる単語はいくらでも見つかるでしょう。
日本語でも、「正直」の品詞をひとつに絞るのは難しい。
名詞:正直が一番。
形容動詞:正直な男だ。
副詞:正直、それでは困る。



最後に一言。
言語というのは、有限の道具で無限の表現を可能にするシステムです。
音素なんて50もあれば十分です。
たった50の音を組み合わせて語を作り、句を作り、文を作り、談話を構成します。
単語なんて、言語システムのほんの一部に過ぎないのです。
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>単語数が一番多い言語は何語か



日本語だと思います。日本語は大和言葉に漢語、ポルトガル語、ドイツ語、英語といくつもの言葉を取り入れましたから当然語彙は多くなります。
それだけではありません。日本語は繊細なんですよ。
たとえば心から始まる言葉の多さ。
心ある、心ない、心がける、心構え、心苦しい、心する、心遣い、心づもり、心残り、心づくし、心意気、心配り、心丈夫、等たくさんあります。
気から始める言葉も同様にたくさんあります。

>まず、文学作品が豊富で文学の長い歴史を持つ言語ほど単語の数が多いという指摘を見たことがあります(出典不明)。

そうですね。日本語は俳句、短歌、川柳、都都逸など文学が豊富です。

>また、言語学におけるサピア・ウォーフの仮説(人間は言葉を使って思考するから、使われる言葉の種類によって思考の枠組みや方法も異なる)を参照すると、単語の数が多いほどより多様な概念を思考化できることにもなります。

そうですね。私は通訳を商売にしておりますが、通訳の中には日本語と外国語の力が拮抗している人がたまにいます。こういう人は通訳の力は抜群ですが、難しい本を読むのはどちらも苦手になります。どちらかが完璧で外国語もわかるという人は思考能力が高いです。

・疑問1 単語の数が最も多い言語こそ最も高度な言語と言えるのか

当然だと思います。南洋の土人の言葉には数字が1から10までしかなく、それ以上はいっぱいとなるという話を聞いたことがあります。

・疑問2 単語の数はどのような要因によって増加していくのか

レベルが高くなると語彙が増えるのは当然です。
最初は旨い! だけで足りたんですが、旨いだけでは言い足りない。どういう風に旨いんだ? ということになって旨いをいろいろな形容詞で表現するようになります。こってりとかまろやかだのまったりだの食感がいいだとか語彙が増えて行きますよね。

>言葉の数は未来永劫に渡って増え続けていく運命にあるのでしょうか?

そう思います。

>それとも人間の脳自体に由来する認識能力のスペックにキャパがある以上、ある程度語彙は増えると頭打ちになる運命にあるのでしょうか?

記憶出来たり、使えたりする語彙は限られているけど単に存在する語彙は無限に増えると思います。
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