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ビスフェノールAは確かSPEED98に指定されていたと思いますが、その後の研究で、内分泌かく乱作用は低いということに落ち着いているようですが、本当に安全なのでしょうか?WEBではことさら安全性を強調するデータが出されていますが、一方で危険だと指摘していて処理法をどうするかといったテーマのものもあります。結局のところBPAは安全なのか、危険なのか、わかっていないのかどれなんでしょうか?詳しい方よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

世界の環境に関する研究の状況報告や声明を記載します。




国連のコフィー・アナン事務総長が発表した声明によると、プラス
チックをはじめとする海に投棄されたごみが、毎年100万羽以上の
海鳥と10万頭にのぼる哺乳動物やウミガメの命を奪っているという。

死んだアシカ、イルカ、ウミガメなどの胃の中から、ビニール袋、
プラスチック製のボトルキャップ、発泡スチロールでできたコーヒ
ーカップがよく見つかる。


また、ペレット状のプラスチックには、DDT、PCB(ポリ塩化ビフェ
ニール)といった毒性の高い物質を引き寄せる性質があり、実質的
には毒薬のようなものだ。

日本の研究者たちによると、吸着された有毒物質の濃度は水中と比
べて100万倍も高くなっているという。
さらに、プラスチック自体からビスフェノールAのような内分泌撹
乱物質[環境ホルモン]が溶け出す危険性もある。


プラスチックの大半は生分解されないため、除去しないかぎり何百
年でも海中にとどまり、どんどん小さく砕けていく。
イギリスの科学者チームは最近、海中のいたるところに――海洋の
食物連鎖の要となるプランクトンの体内にさえ――微細なプラスチ
ック片が存在することを発見した。



5月23~28日(現地時間)にカナダのモントリオールで開催された第
18回世界不妊学会で、男性不妊の発生率が世界的に急上昇している
という研究報告が行なわれた。
科学者チームは、環境中の有毒物質や飲料水中の薬品などが原因で
はないかと推測している。

「この50年間というもの、人間、動物、そして魚でも、精子の数が
減少し続けている」とモントリオール大学のセルジュ・ベリズル教
授(産婦人科学)はモントリオールの新聞『ガゼット』紙上で述べて
いる。

まだ議論はあるものの、複数の分析結果で、男性の生殖能力にはっ
きりとした減退が生じていることが示されたと、シカゴのイリノイ
大学メディカルセンターの男性不妊の専門家、ゲイル・プリンズ博
士は語る。

原因はまだ特定されていないが、ほとんどの殺虫剤に使用されてい
る内分泌撹乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)と呼ばれる一連の化
学物質が、動物の生殖システムに大きな影響をもたらす場合がある
という有力な証拠があると、プリンズ博士はインタビューで述べて
いる。

「ポリ袋やプラスチック容器に入ったものを、私は絶対に電子レン
ジで温めないようにしている。プラスチックが熱されたときに浸出
する化学物質があるからだ」とプリンズ博士は述べている。

また、プリンズ博士は精製水を飲み、食物や環境内の殺虫剤にさら
される危険性を、可能な限り減らすよう気をつけている。
「殺虫剤が生殖システムに影響を与える可能性について、確たる証
拠が存在する」とのことだ。

いっぽう、ドイツの科学者チームが、汚染レベルの高い地域に住む
女性は、双子を出産する確率が高いという研究結果を報告している。
有毒廃棄物の焼却場近辺の地域では、ドイツの他地域とくらべて、
双子の出生率が2倍になっていたという。


人体がどれだけの量の汚染物質を吸収しているかを正確に特定する
ことはこれまで困難だった。

現在では、バイオモニタリングという手法を使って、尿、血液、母
乳からサンプルを採り、人体に蓄積している汚染物質を測定するこ
とが可能になっている。
その結果は「体内負荷量」と呼ばれる。

テストによって、人間の体からは恐ろしい汚染物質が数多く発見さ
れているものの、それらと病気との因果関係はあまり明確になって
いない。

だがこうしたテストを推進する人々は、それでも、病気の発症に環
境が果たす役割、そして病気の治療法を解明するうえで役に立つと
主張する。

ポリ塩化ビフェニール(PCB)やDDTといった有害化学物質は、数十年
も前に法律で使用が禁止されたが、何年も環境に残存し、人々の体
内に生涯にわたり蓄積されてゆく。



以上参考まで。
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詳しくないですが一言



「沈黙の春」「奪われし未来」を読んだとき、このままいくとそう
遠くない未来に人類は消滅すると思ったものでした。


>WEBではことさら安全性を強調するデータが出されていますが

政府からの研究費の予算は付くとは思いますが、産業界から検査研
究機関への多額の寄付金の有無はどうなんでしょう。
旧ミドリ○字の一件もありますし、データの改ざんや恣意的な結論
の可能性は。


射精量、単位容積あたりの精子の数の急激な減少と不活性精子の増
加の原因はなにか。
生物界の雄の雌化現象は何を意味しているのか。

マウスの試験データをそのまま体重比で人間に適用できるのか。
食物濃縮の問題は考慮しないのか。

ポリカーボネート製食器からビスフェノールAが溶出することが明
らかになって、給食で使用する容器は全てピロプロピレン製等に変
わったのはなぜか。

これらの疑問や原因を明らかにしてほしいものです。
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この回答へのお礼

 お返事ありがとうございます。こういった問題は議論すること自体が重要性を持っていると考えています。
 この手の関係に関しては政府の見解というのはまったく当てになりません。学府のほうがまだましな研究をしていたりします(研究費の出所にも寄りますが)。
 精子数の減少や運動率の低下に関しては、活性酸素消去系酵素の異状により、過酸化水素が蓄積して酸素ストレスがかかるからだという論文がありました。実験的には、非常にちゃちなものなのでそのまま鵜呑みにはできませんが、そのあたりを調べてみる価値はあるかもしれません。
 生態濃縮に関しては、完全には否定されていませんが、ビスフェノールAの生体内半減期が数時間であるので大丈夫だろうというのが今まかり通っている見解です。しかし、河川の鯉からビスフェノールAが検出されていることから、完全には否定しきれないように考えられます。そういったところも今後の課題なのでしょう。
 

お礼日時:2004/07/04 00:40

詳しい方をお望みのようですが,詳しい方はあえて火中の栗を拾うようなことはしないのではと思います。



結論から申し上げれば「わかっていない」ということと思います。現在も研究が進んでいます。研究中ということは結論が出ていないから研究するわけです。結論が出たものに研究費はつきません。

初めの頃は,マウス等の暴露実験が主体でした。しかし,何しろ寿命が450日しかありませんから,自然界ではあり得ない高濃度の暴露実験が行われました。

この実験をどのように捉えるか議論が分かれます。「自然界ではあり得ない濃度は意味がない。」という考え。「マウスで何十年も実験をすることが不可能なのだから意味がある。」という考え。どちらも一理あります。

現在は,細胞の暴露実験が主体のようです。極めて濃度が薄くともホルモンとしての遺伝子発現がなされるという結果が報告されています。今後の課題では…
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この回答へのお礼

 お答えありがとうございます。高濃度で実験していたなぞがわかりました。マウスの寿命は450日しかないんですね。いずれにせよ、低濃度での暴露は世代間を超えてしないといけないので、大掛かりになる割りにリスクが高いのは確かだと思います。細胞に暴露して遺伝子発現を見ているというのはアレイでもしているんですかね。少し調べてみます。
 それにしても、企業の方はともかく(企業秘密、倫理などあるでしょうから)、学府の人間が火中の栗を拾わないのは困ったものです。それでは、科学の発展が止まってしまいます。

お礼日時:2004/06/25 13:17

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