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電動機の制御回路について質問です。
200v,60hz,3.7kw-6poleの三相電動機のスイッチ回路で、
添付資料の様な配線の場合についてなのですが。

1、まず電磁開閉器は三菱のs-n18と言う物で、サーモスタットが付いているのですが
この電磁開閉器自体の操作コイルに流れる電流はどの程度の値なのでしょうか?
電磁開閉器によっても違ってくるのでしょうか?

2、ファイルにヒューズと書いたのですが、良く色んな制御回路を見ると、ヒューズがあったり
なかったりします。
そもそもヒューズの必要性ってなんなのでしょうか?どのような場合を想定して使用するのでしょうか。
過電流の為だとすると、mccbに漏電遮断器(過電流保護付)などを使用すると使用しなくていいのでしょうか?

3、ヒューズを使用する場合R,Sの両方にヒューズを使用している回路と、RまたはSのみ使用している回路を見ますが、どちらが正解なんでしょうか?
理由が知りたいです。

詳しい方、ご教授ください。

「電動機の制御回路について。」の質問画像

A 回答 (2件)

①電磁開閉器の操作コイルの電流は、開閉器の容量で変わります。


3.7kWの電動機の操作コイルの電流は、投入後は0.08A程度(16VA程度)です。
投入時は大きな電流が流れると思いますが、極めて短時間(0.02秒程度)です。

②過電流遮断器(ヒューズ、MCCB等)が設置されているのは、お見込みどおり、制御回路の短絡や過電流からの保護です。
しかし、次の場合は、この過電流遮断器の省略が認められています。
●電源側のMCCB(モーター保護用)で制御回路の電線が保護できる時(下記の条件が一般的)
・制御用配線が1.25Sq以上でMCCBが15A以下の場合(公共建築工事標準仕様書)
・同2Sq以上でMCCBが30A以下の場合    (内線規程3302-5)
●制御回路が短く、そこでの短絡などが発生しにくいと認められる時
・制御回路の「こう長」が3m以内のとき  (内線規程3302-5)
・(略)

③制御回路には、開閉器は両極に設置するのが原則ですが、操作用開閉器の1極の省略は認められており、さらにその1極が、接地側電線である場合は過電流素子を経ないで、直接負荷(この場合は制御回路)に至ることができることになっています。(内線規程1355-2、1360-7)
一般に低圧三相回路では、S相が接地されており、そのばあい、S相に接続される制御回路のヒューズは省略できることになります。
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この回答へのお礼

こんなに詳細に記載して頂きまして
大変勉強になりました。
誠に感謝しております。
ありがとうございました!

お礼日時:2015/08/12 16:02

> S-N18と言う物で、サーマルリレーが付いているのですが、この電磁


> 開閉器自体の操作コイルに流れる電流はどの程度の値なのでしょうか?

下のURLをクリックしてカタログをダウンロードします。
このカタログの41頁を参照します。
S-N18形は[瞬時45VA],[常時7VA]と記載されています。

「三菱電磁開閉器 MS-T/Nシリーズ」
http://dl.mitsubishielectric.co.jp/dl/fa/documen …


> 電磁開閉器によっても違ってくるのでしょうか?
カタログの41頁の特性の一覧を良く見ます。
形名が大きな機種になっていきますと接点の接触圧力を高くしなけ
ればならないので、大きな電磁石を使用します。
これによりコイルの入力VAの値も大きな値となっていることがわか
ります。


> 2、制御回路を見ると、ヒューズがあったり、なかったりします。
制御回路に配線や機器が故障して事故電流が流れますが、この時の
事故電流の大きさが比較的小さい場合で、接続図のブレーカの定格
電流が大きい場合、トリップするまで時間が掛かり、制御回路の損
傷が、より大きくなることが考えられます。
このため、小容量(定格電流)のヒューズを入れておくことをお勧め
します。

> 過電流の為だとすると、MCCBに漏電遮断器(過電流保護付)
> などを使用すると……
MCCBは"過電流保護"を目的に製作されていますので、一般的な使用
場所であればMCCBで問題ありません。

下の例の使用場所については、電気設備技術基準・労働安全衛生規則
・内線規程などにて、「漏電遮断器を使用しなければならない場所」
が決められています。
このような場所には漏電遮断器を使用する必要があります。

(1)湿潤した場所や導電性の高い場所(鉄板上、鉄骨上、定盤上)
で使用する場合、
(2)移動形・可搬形の装置に使用される場合、
(3)人が電気設備の容易に触れるような場所、
(4)その他(400V回路など)

これらの基準、規則などについても勉強する必要があります。


> 3、ヒューズを使用する

R相,S相の両方に入れるのが正解です。

電源側の変圧器の2次側の一端を接地する必要から一般的に
S相を接地していますが、必ずS相を接地するとは限らない。
また、動力盤までの配線の相順が入れ替わっている場合がある。
安全のため、R相,S相の両方に入れて置いた方が良いでしょう。

ついでながら
200v,60hz,3.7kwは
200V,60Hz,3.7kWと書くようにしましょう。

・ボルトの単位は大文字のV
・ヘルツの単位は大文字と小文字の組み合わせでHz
・キロワットのキロの単位は小文字のkと
ワットは大文字のWで、この組み合わせでkW

これらの単位記号の表し方は国際規格で決まっています。
ボルト、ヘルツ、ワットはこれらに貢献した先人に敬意を称して
人名を使用し、頭文字にて大文字を使用します。

キロは単位記号のSI単位(SI組立単位)にて小文字のkを使用すること
になっています。
SI単位については、下のURLをクリックして参考にして下さい。

https://www.nmij.jp/library/units/si/
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この回答へのお礼

詳細にご教授頂きありがとうございます。
とても勉強になりました、どうもありがとうございました。

お礼日時:2015/08/12 16:02

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