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日本では東京にある日本テレビ、TBSテレビ、フジテレビ、テレビ朝日が、キー局となって地方の道府県のテレビ局、ラジオ局を系列化しております。このうち、東京のTBSテレビはラジオ・テレビ兼営局であり、アナウンサーやニュースソース、放送設備、局舎などをラジオとテレビで共有しています。またTBSテレビの系列局となっている地方の民間放送局もTBSテレビラジオと同様に、ラテ兼営局が多く、同様にアナウンサーやニュースソース、放送設備、局舎などをラジオとテレビで共有しています。

東京の他のキー局では資本関係が在ってもラテ兼営とはせずに表向きは全く別の局として経営することが多いようです。
フジテレビとニッポン放送、文化放送、お台場時代はフジテレビとニッポン放送は局舎が一緒だったが、ニッポン放送が有楽町に戻ってからは離れ離れになりました。文化放送は一見フジサンケイグループとは何の関係もないように見えますが、人事交流があるようです。(ただしニッポン放送とフジテレビとの交流ほどではないようです)

日本テレビとラジオ日本は一見全く別の放送局に見えますが、時折、放送中に「ラジオ日本は日本テレビ系列のラジオ局です」ということを言ったりしています。また日本テレビ所属のアナウンサーが出向扱いでラジオ日本のアナウンサーとして異動したりしています。

TBSテレビが、ラテ兼営の地方局を(優先的に?)系列化している理由、歴史的背景は何でしょうか?

A 回答 (1件)

我が国の民放TVは、1953年8月28日に開局した「日本テレビ放送網」(NTV 日テレ)を皮切りに、1959年頃までには、各地に民放が開局し、在京キー局、(日テレ、TBSの前身KRTラジオ東京テレビ、テレ朝の前身NET日本教育テレビ、フジテレビ、なお、テレ東の前身東京12チャンネルは、この時点では未開局でした)が、自局の系列局を増やすことに、躍起になっていました。


 そのうち、TBSの前身KRTは、現在はラジオ、テレビを分社化しましたが、もともと、1つの民放で、ラジオ、テレビ両部門を持つ兼営社で、これが地方のネットワーク展開において、強みになりました。
 例えば、SBS静岡放送、BSN新潟放送などは、ラジオ時代から、KRTの支援を受け、テレビもその系列となり、現在に至っています。
 このように、KRT(TBS)は、兼営社である強みを活かし、ラジオ時代に、地方局に対して、積極的な支援を行い、近い将来、テレビを開局の際は、ぜひともうちの系列局になってくださいと、根回しを行い、これが、少なくとも70年代前半までは、JNNと呼ばれた、最強のネットワークを形成出来たということです。
 また、ラテ兼営局は、そのエリアで最も早く開局した局が大半で、また大半のエリアでは、民放TVは1局だけでしたから、大体、地方の兼営局は、TBS系列と、日テレ系列に2分されています。
これには、地方の中継用マイクロ回線の事情も絡んでおり、例えば、愛媛のRNB南海放送も、ラジオ時代の繋がりから、テレビもTBS系列になることを望んだのですが、当時、四国地方には、マイクロ回線が1系統しかなかったため、四国4県の、先発のラテ兼営局は、全て日テレ系となり、また、九州地方も、1系統だけだったため、ここでは、先発の兼営局は、全てTBS系列となっています。
 また、地方局には、大抵、地元地方紙の資本が入っているため、日テレのように、読売色が強いキー局は敬遠され、新聞色が薄かったTBS系列を選択したという経緯もありました。
 これら日本のTVネットワーク形成の経緯については、ちょっと古い本ですが、猪瀬直樹著「欲望のメディア」(小学館発行)に、詳しく記載されています。

 http://www.amazon.co.jp/%E6%AC%B2%E6%9C%9B%E3%81 …

 これは、1990年頃「週刊ポスト」の連載記事を、単行本化したもので、私も持っています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
ご提示の本、読んでみます。

お礼日時:2015/08/14 11:44

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