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昨日はとある日本のトップクラスのコンサートを聞きにいきました。

とても素晴らしかったのは間違いがないのですが、海外のオーケストラで
一流どころを少しだけ聞いたことがあって、それと比べると
弦楽器の音色が大分違うと感じました。

海外のオケの弦楽器の音は艶々としていて華があると思います。
日本のオケ(昨日のオケとN響)などには、そのツヤがないように
感じるのは、私の耳のせいでしょうか。

もし、そういうことがあるのなら、その理由は何ですか?
使用している楽器の相違とかも大きいのでしょうか

A 回答 (3件)

それは、楽団そのもの、もしくは指揮者(音楽監督)の「上手さ(良く言うなら個性)」そのものだと思います。

弦楽器の音色に限らず、楽団や監督、演奏した時期によって、演奏に明らかな違いがあるのは誰でも知るところだと思います。それが人によって「上手い」「いまいち」とか「艶がある」「厚みがある」「迫力がある」「薄っぺらい」等と判断されますよね。

ソリストと違い管弦楽は基本的に「共同作業」です。アンサンブル(合奏)の巧みさが、楽団全体の「音」そのものの違いとして表れます。
具体的に言うと、「各パートの音量バランス」「演奏の息が揃っているか」「個々の奏者の音色」・・・等が、かなりの音の違いとなって表れます。(他にホールやスタジオの音響等もかなり影響しますが、これは楽団の特徴とは別なので置いておきます。)これがそれぞれの楽団の音を「特徴付ける要素」として結構大きいです。下手に「旋律(横軸)の表現力」なんかよりも楽団の特徴を左右するかもしれません。

「各パートの音量バランス」・・・一例ですが、目立つ高音楽器(第一バイオリンとか第一トランペットとか)や一部の奏者だけ音量が浮き上がり過ぎて、中低音部や「音量の統一感」をおろそかにし過ぎると、全体として厚みの無い貧相な音になったりすることがあります。・・こういった音量バランスが適材適所で上手い楽団はやはり豊かで響きを生み出していることが多いです。
「演奏の息が揃っているか」・・・出す音は違っていても同じ動きをする楽器はやはり息が合っていないと「豊かな響きを聴衆に感じさせる」まで至らないことがあります。繊細で豊かな演奏をする楽団はこれが奏者同士で驚くほどシンクロしていることが多いです。ミスせず自分の演奏することに一杯一杯だと「演奏を他奏者と合わせること」ことに意識がまわらないこともありますから、これには個々の奏者の高い技術力も必要かもしれません。(ただ、古楽のようにあまりキッチリし過ぎない演奏が「味」となることもありますね。誰もが想像し易いとてもシンプルな構成の古典作品などだからこそ多少バラけても通用するのだと思いますが。)
「個々の奏者の音色」・・・特に金管楽器というのは「個々の奏者の音色」の違いがはっきり表れます。まぁ金管楽器の発音源はオケ楽器の中で唯一「人間の体(唇)」ですから、それだけ音質にも個性が出てしまうと思います。同じ楽器パート奏者は「似た音質」同士で和音を奏でた方が厚みと安定感のある音になり易いです。ただし、ラヴェルのように様々な楽器をブレンドして魅力的な音を作る場合もありますので、「和音を奏でるなら似た音の方が必ずいい」という意味ではありません。それは適材適所としか言えませんね。「各奏者の音質の違い」は通常なら金管楽器の方がよりわかり易いんですが、古典とかロマンの時代の曲だとサウンドの「要」が弦楽で進行する作品ばかりですから、意識が管楽器まで及ばなかったのかもしれませんね。
弦楽器の場合も、同じ弦楽器を使ってもやはり素人と有名奏者の「音色」そのものの響きが違うのは素人目にも明らかだと思います。ビブラートにもやはり癖が出ると思います。そういった個々の奏者の違いに、さらに「各パートの音量バランス」「演奏の息が揃っているか」が加わり、最終的に合わさって出来上がる「音」が別物になってくるのはまぁ当然かもしれません。

ちなみに、自分もN響の演奏には、音の「薄さ」「貧しさ」とか「ダイナミズムの無さ」を感じることはよくあります。それには、(全てではないかもしれませんが)上で挙げたような要因が考えられるかもしれません。前に述べたトランペット各奏者で「音質」がかなり違ったり、全体的に「演奏のシンクロ率が低い」と感じることもありますし、弦などの各パートの音量バランスがなんか悪いなと感じることもよくあります。
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この回答へのお礼

以前に音がきれいで驚いたのがバイエルン国立(州立)管弦楽団で、
ケント長野でサントリーホールの2階舞台近くのバルコニーでした。このとき、弦の音がきれいで驚きましたが、実は、このメンバーの中からカルテットがチャリティコンサートを開いてくれたのです。その会場はコンサートホールではなくて大使館のような普通の会議室のようなところでパイプ椅子でした。それでも、カルテットの音はものすごく艶々でした。

都響は池袋の芸術劇場でしたので、音響は悪くないですし、バルコニーではなくて(売り切れた)、1階正面席で舞台近くでした。

会場や席の位置も大きく関係するとは思いますが、それが一番ではないと思います。ロシアのオケも音が大きくて艶はバイエルンよりもないですが、迫力がすごくて、人によっては楽器間のバランスの悪い音楽と感じるかもしれないと思いました。

この少ない経験とご回答を重ね合わせて思うに、やはり一人一人の
実力(音色の美しさ)とそのオケが培ってきた伝統が大きく関係しているのではないかと思いました。

大変納得のゆく、回答をありがとうございました。

お礼日時:2015/10/13 11:24

音色は作曲者によっても変えるし曲によっても変えますよね。



私はN響は音色はかなり派手というか
リズムはこれでもかというくらい正確で
音色も変化に富んでいて楽しく
本当に安心して心を120%解放してきけますけど
感じ方は人それぞれでいいじゃないですか?

日本人の場合は大変なお勉強になりますが
西洋人は民謡の延長のようなところ遊びのそして生活の中の表現方法というところはあるでしょうね。

ウイーンとベルリンでは
日本はベルリンよりですね。

人によって正解はそれぞれで120点でいいじゃないですか。
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ピリオド楽器(古楽器)のオーケストラと通常の楽器(モダン楽器)のオーケストラであれば、当然音色は異なります。

モダン楽器でも、たとえば「ノンビブラート」などのピリオド奏法であれば、音色は変わります。(指揮者ロジャー・ノリントンなどは、N響でもピリオド奏法で演奏させています)
 通常のモダン楽器であれば、使っている楽器も、ウィーン・フィルなどの特殊な例を除けば、ほぼ同じようなものでしょう。従って、通常の奏法であれば、弦楽器の音、弦楽合奏の音そのものに、日本と海外の違いはないと思います。

 そういった条件が同じであれば、「海外」と「日本」の違いではなく、「会場」と「座席位置」によるものでないかと想像します。
 同じオーケストラでも、会場によって音のニュアンスや聞こえ方が変わりますし、同じ会場でも聞く位置によっても変わります。そういったものによる「印象の違い」を「オーケストラによる違い」と感じている可能性はあり得ます。

 あとは、オーケストラや指揮者によって「音色感」とか「ハーモニー感」「響きに対する感覚」が違いますので、そういったものが影響しているのかもしれません。

 さらに言えば、「やはり本場のオーケストラは違う」という思い込みや先入観バイアスがかかっているのかもしれません。そういったものを「プラシーボ(プラセボ)効果」と呼ぶようです。

 以上、あくまで憶測です。
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この回答へのお礼

そうですか。プラシボですか。
ありがとうございます。

お礼日時:2015/10/12 23:13

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