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川端康成著『温泉宿』の一節「・・・彼女はただその弱身のために、湯槽の底からわざわ
ざ首をあげて・・・」について質問です。 
この文章の意味がよく分かりません。
まず、「弱身」という漢字は辞書に載っていません。
なので、この「弱身」が「弱味」の意味なのか、文字通り、「弱い体」の意味なのかが分かりません。
どう読めば良いのかご教示ください。

A 回答 (6件)

「温泉宿」は読んでいないので、ここに引用された範囲で考えられることを書きます。


 
「自分の貰いが一番少なかったらしいと、自分でも認めている百姓娘のお時までが」とありますが、「その弱味」とは、お時が言った二人への悪口「あの人たちはお里が違うよ。肉屋の女中上りに、芸者屋の子守り上り」という内容から言って、「百姓娘」に似たような条件のくせに、と考えたと思われます。
 本来都会の芸者は年若くして、芸事を習ったり客扱いを覚えたりして芸者になるわけですが、百姓娘が手早く芸者になれば、貰いが少なくて当然。しかし、お里が知れるような二人が特に文句を言う筋合いはない、と言っていると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
OKAT様も「弱身」を「弱味」と解釈されたのですね。

お礼日時:2015/11/10 21:48

#4です。



>「その」とあるので、「弱身」を「弱味」と解釈するならば、「弱味」の内容が以前に明示されていそうなものですが、お時が貰いをごまかしていた記述はありません。

あ、そうなんですか。
じゃあ、違いますね。
失礼しました。
因みに、「その=自身の」という意味に捉えました。

>「弱身」を「弱味」と解釈するならば、その「弱味」とは、自分の貰いが一番少ないことではないでしょうか。

なるほど~。
気づきませんでした。
言われてみれば確かに、その解釈のほうが妥当と思います。
彼女等が「それぞれに腹の虫がおさまらない思いだった」のは、本来「平等の分配」があるのに、それは建前だけで、お時に至っては「自分の貰いが一番少ないらしい」ということから、常々、一番下っ端で軽く扱っても良い人物と評価されているのだ、という思いがあった。
そのことが本人の中での弱味になっていた、ということですね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
共感して頂いて嬉しく思います。
筋の通る解釈ができたようで、安心いたしました。

お礼日時:2015/11/04 18:12

#3です。


補足していただきありがとうございます。

推測になってしまうのですが、お時もときどき「貰い」を誤魔化して帳場に申告していたのではないでしょうか。
「弱味」は「弱み」で、「後ろめたく感じていること」という意味だと思います。
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/228706/meaning/m1 …
首までゆっくり湯に浸かってくつろいでいれば良さそうなものを、そうした弱みがあるので、(そのことを悟られないように)わざわざ首をあげて、一緒になって同僚をそしる行為に出た、ということではないでしょうか。
違っていたらごめんなさい。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
「弱身」を「弱味」と解釈されたのですね。
私もその方が自然な感じがしております。
ただ、私が引っ掛かるのは、「弱身」に掛かっている「その」です。
「その」とあるので、「弱身」を「弱味」と解釈するならば、「弱味」の内容が以前に明示されていそうなものですが、お時が貰いをごまかしていた記述はありません。
「弱身」を「弱味」と解釈するならば、その「弱味」とは、自分の貰いが一番少ないことではないでしょうか。
(悪口を言われている)二人が、報酬を平等に分けることを不服に思っているらしいことに苛立って(すなわち、貰いが一番少ない自分と同じ報酬なのが気に食わないのだろうと思って)、その思いのために、わざわざ湯槽の底から首をあげて、悪口に加わったのではないでしょうか?
「弱身」を「弱味」と解釈して良いのか分からなかったので、私以外にも「弱味」と解釈された方がいて少し安心しました。

お礼日時:2015/11/04 17:28

これは「首をあげて」の後を教えていただかないと、解釈は難しいでしょうね。


つまり、首をあげてどうしたのか、という点。
ぜひ、続きの箇所を教えていただけませんか。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
温泉宿で働く女性たちが、同僚二人の悪口を言っている場面です。
少し長くなりますが、前後の文章は以下の通りです。

「あいつらはきっと、自分の貰いをお帳場へはごまかして渡してたんだよ。それがいい気味だって、今二人でこっそり話しに行ったのさ」
「それにどう、平し(ならし)に分けたのが不服だって・・・」
実のところしかし、「平等の分配」の正義に対して、七人の彼女等は皆、それぞれに腹の虫がおさまらない思いだったのだ。
自分の貰いが一番少なかったらしいと、自分でも認めている百姓娘のお時までが━━━そうだ、彼女はただその弱身のために、わざわざ湯槽の底から首をあげて、
「あの人たちはお里が違うよ。肉屋の女中上りに、芸者屋の子守り上りに━━━悪ずれしてるのはあたり前だわ」

以上の通りです。
よろしくお願いいたします。

お礼日時:2015/11/04 15:25

なんでそんなに難しく読んでいるのですか?


なにかの勉強?文章解析したって、筆者が言いたいことは筆者にしか正解は無いのですよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
「か弱い身体」と解釈した場合、「単にか弱い身体のせいで、わざわざ湯槽の底から首をあげた」という意味に取れるのですが、ならばこの「わざわざ」とは「苦労して」というような意味になるのでしょうか?
「わざわざ」について、辞書にはそのような意味が書かれていないので、悩んでいます。
著者の意図よりも、筋の通る解釈が欲しいのです。

お礼日時:2015/11/04 13:50

「感じて」読んでください。

どう受け取るかは読み手次第ですよ。

そのまんま「か弱い身体」でいいんじゃないですか。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
「か弱い身体」と解釈した場合、この文章はどういう意味になるのでしょうか?
文中の「ただ」と「わざわざ」をどう解釈すれば良いのか悩んでいます。

お礼日時:2015/11/04 12:43

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