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Da sah ,man ganze Wagen voll der Edlen und Unedlen, Armen und Reichen, Jungen und Alten beiderlei Geschlechts durch alle Gassen zum Tor hinas fuehren.Fiel eines vom Wagen, so warfen es die Siech-Knechte, nicht anders als ein Stueck Holz, wiederum hinauf, welches nichts anders als Furcht und Schrecken denjenigen einjagte, welche in den engen Gassen gehend solchem Spektakel entgegenkamen.

3行目のes はeinesを指し、主語はSiech-Knechte,次のwelchesは現代ではwasと考えてよいでしょうか?
4行目のdenjenigenは複数3格ですか?

Als das Uebel aufs hoechste kam, dass oft 7 Tore der Stadt zu wenig schienen, die Toten und Kranken hinaus zu bringen, und daher die Siech-Knechte auch immer abnehmen, so musste man taeglich die Trommel ruehren, um andere fuer grosses Geld anzuwerben, welches fuerchterliche Spiel aber, sowohl Gesunden als Kranken, neue Furcht machte.

3行目の終わりのwelchesは何故derenではないのでしょうか?太鼓を指していて2格ではないでしょうか?

Wie gefaerlich es vormals gewesen, und wie leicht ein Mensch die Pest an sich gebracht, erhellet aus folgendem:

erhelletと接続法1になっていますが、何故接続法ですか?

全般的に関係題名詞としてwelcherが使われていますが、昔の文章だからですか?

以上宜しくお願いいたします。

A 回答 (4件)

>ちょっと変だと思いましたが、Spielを演奏だと思いこんでいましたので、関係代名詞ではないとは気がつきませんでした。



NHKのテキストで「太鼓の音」と訳されていては、そう思うのも無理はありません。私は誤訳だと考えます。講師に問い合わせをするべき事例かもしれません。すでに書いたように、口語表現としてのdie Trommel für etwas rührenは、「宣伝する」という意味です。郁文堂の独和辞典にも、Dudenの独独辞書にも出ています。下のサイトをご覧ください。
http://www.duden.de/rechtschreibung/Trommel
Wendungen, Redensarten, Sprichwörter
die Trommel für jemanden, etwas rühren (umgangssprachlich: für jemanden, etwas eifrig Werbung treiben, Propaganda machen)

もう一つ別のサイト
http://www.phraseo.de/phrase/die-trommel-fuer-je …

この表現を知らないため、TrommelとSpielを結びつけているのです。welchesを関係代名詞ととることは不可能だと思います。もしそうなら、Trommelは女性名詞なので、理屈上はwelcherになるはずですが、そもそもwelchには2格の関係代名詞としての用法はないはずです。もし仮に関係代名詞だとすれば、後続の2語は「fürchterliches Spiel」か「fürchterliche Spiele」のどちらかにならなければおかしいということになります。現代ドイツ語文にはこういう構文がないので、現代文と同じように読んでしまったのかもしれませんが、この部分は感嘆文ととるのが妥当で、それは、「まったくもって、実に」という強意を表す「aber」があることを見ればわかります。詳しい文献に当たったわけではないので、本当に「太鼓を叩かなかった」という保証はできませんが、こんな目的で太鼓を叩くとは考えにくいですし、宣伝のために太鼓を叩いて回ったとしたら、それはただドンドン叩くだけで音楽的な演奏であるわけはないので、Spielという語はおかしいと思います。せいぜい「Klang」「Wirbel」「Donner」「Dröhnung」などの語になりそうですが。

>接続法は変だと思いましたが、やはりそうなのですね!Wortschatzのところでerhellet<erhellen「解明する」の接続法1式(要求話法)とあったものですから。

これもおかしいですよ。文脈から言って、「昔はどんなに危険だったか、人がいかに簡単にペストに感染したかは、次のことから明らかになる」と言って、その資料か証言か何かがあとに続くわけですよね。「明らかになれ、明らかにせよ」という意味ではないはずですから、要求話法はあり得ません。すでにお話ししたように、接続法第1式ならerhelleにならなければならず、erhelletの形で要求話法になるのは、主語が二人称親称複数のihrの場合です。古いドイツ語では今日のerhelltをerhelletと書くことは普通です。たとえば、「er singt」の代わりに「er singet」でネット検索すれば、古いドイツ語の文章がたくさん出てきます。その例を見ていけば、単純な三人称現在形であることがわかります。

er singetの用例
https://www.google.co.jp/?hl=ja&gws_rd=cr,ssl&ei …

>この文では、gewesenとgebrachtの後にistとhatが省略されていますね?このような省略はよくなされるものでしょうか?

省略されなくなった正確な時代はわかりませんが、古い時代のドイツ語ではごく普通で、18世紀、ロマン派の文学作品にはしょっちゅう見られます。

>また、ドイツ語での句読点の打ち方が英語と少し違うように感じます。主語が変わってもコンマで次々に繋ぎますね?同じテーマを扱っている時にはコンマで繋ぐのですか?

何語でもそうですが、句読法が整備されるのは近代になってからです。ドイツ語でも、現代では一つの文章が比較的短くなっていますが、ドイツ語の文法は理論的なので、コンマでいくつもの文章が連続しても、格変化や語順から、前の文にかかる関係文か、新たに始まる文かの見分けが大体つきます。ピリオドを打たず、コンマでいくつもの文章を重ねてくと、途切れなく滔々と語り続ける息の長いリズムが感じられます。同じテーマを扱っているかどうかとはそれほど関係がないと思います。小説などでは、主人公があれやこれやと考えを思いめぐらせ続けるようなとき、コンマで次から次へと新しい文を繰り出していくことがよくあります。実際に話しているように、あるいは頭の中で考えている通りのリズムで書くということです。

字数オーバーになったので、ここで回答を分けます。
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この回答へのお礼

>口語表現としてのdie Trommel für etwas rührenは、「宣伝する」という意味です。

私の三修社の辞書にもちゃんと載っています。

>そもそもwelchには2格の関係代名詞としての用法はないはずです。もし仮に関係代名詞だとすれば、後続の2語は「fürchterliches Spiel」か「fürchterliche Spiele」のどちらかにならなければおかしいということになります

本当にそうですね!
 
>宣伝のために太鼓を叩いて回ったとしたら、それはただドンドン叩くだけで音楽的な演奏であるわけはないので、Spielという語はおかしいと思います

太鼓をたたくこともSpielと言うのか、文化が違うと太鼓の音にこんな単語を使うのかと思いましたが、やはりSpielはおかしいですよね!先生のおっしゃる通りだと思います。

>この部分は感嘆文ととるのが妥当で、それは、「まったくもって、実に」という強意を表す「aber」があることを見ればわかります

このaberは何のためにあるのかと思っていましたが、感嘆文なのですね!納得です。

>単純な三人称現在形であることがわかります。

どうしてこんなに単純なものを間違うのか不思議ですね。

>句読法が整備されるのは近代になってからです
コンマでいくつもの文章を重ねてくと、途切れなく滔々と語り続ける息の長いリズムが感じられます

そうなのですか。納得しました。

本当に疑問が解消し、とてもすっきりしました。ありがとうございました。
いつものことながら、先生の博識とドイツ語の力量に脱帽です。

お礼日時:2015/11/10 19:32

Siechknechtについては、NHKの講座では詳しい解説がないようですが、この時代のウィーン関係の文献にしか登場しない単語です。

siechが「病人」という意味でKnechtが「下僕、召使い」という意味だというのはその通りですが、両方を合わせたSiechknechtという語がほとんど見つからないので、NHKの講師も訳せなかったのでしょうか。1841年にウィーンで出版された、警察の処罰法に関する文献によると、Siechknechtは衛生局(Sanitäts-Behörde)の下位の使用人で、汚染された器物の除去、処分に携わった者たちのようです。病人、死人だけでなく、家財などもその対象で、処分が決められたものをくすめて自分のものにしたり他人に転売したりすると、3~6週間拘留されたうえ、体罰を受けた、とありました。汚染物処理夫、衛生保全夫といったところですが、1679年のペスト流行時には、おもに重病人や死体の運び出しをしたようです。Siechknechtも罹患して死亡していったため、服役中の罪人が駆り出されて死体処理に当たったという記録があります。

Wenn ein Siechknecht von denjenigen Geräthschaften, deren Vertilgung angeordnet ist, etwas für sich zurückbehält, oder verkauft, ist die Bestrafung nach Beschaffenheit der Umstände und des Erfolges strenger Arrest von drei bis sechs Wochen, welcher mit Züchtigung zu verschärfen ist.
汚染物処理人夫が、廃棄を指示された器物を自分のものにしたり売却したりした場合、その処罰は事情と結果の程度により三週間から六週間の厳しい拘留とし、さらに体罰により厳しく処せられる。

Unter einem S i e c h k n e c h t wird jener untere Diener der Sanitäts-Behörde verstanden, welcher die Verfügungen der Gesundheitsaufsicht hinsichtlich der inficirten Geräthe zu vollziehen hat.
「汚染物処理人夫」とは、衛生局の下級使用人で、汚染された器物に関する衛生監督の指示を執行すべき者と解釈する。

https://books.google.co.jp/books?id=931UAAAAcAAJ …

Als auch《Siechknechte》nach und nach starben, wurden Häftlinge aus den Gefängnissen geholt, um die Toten aus der Stadt au bringen.
汚染物処理人夫もだんだん死亡すると、死人を街から運び出すために、服役中の罪人が駆り出された。

https://books.google.co.jp/books?id=HbrICTZVVDcC …

講師は獨協大学の教授ですか・・・ 普通で考えたら蟷螂の斧ですね。私の解釈が間違っていないことを祈ります。
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この回答へのお礼

もちろん、Tastenkasten先生の訳が絶対に正しいです!どうも、NHKの訳はしっくりこなくて、何だかモヤモヤしていたのですが、先生の訳で本当に疑問が氷解しました。NHKが間違うはずがないという先入観があったものですから・・・ドイツ語専門の教授なのですから、ちょっとビックリしました。ご丁寧なご解説ありがとうございました。

お礼日時:2015/11/10 19:06

やはりNHKのテキストのようですね。

どのような訳になっていますか?
テレビのドイツ語講座ではなさそうですね。ラジオの中級でしょうか?
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この回答へのお礼

Tastenkasten先生、申し訳ございません。また出典を書き忘れてしまいました。最初、書いていたのですが、どこかを触ったようで、すっかり飛んで行ってしまい、また書き直した時に、忘れてしまいました。
出典はJosef Schwertfeger, "Die Pest in Wien1679(
nach Matthias Fuhrmann) und die Augustinlegende"で、NHKラジオ『まいにちドイツ語』の応用編のテキストです。
siechとは古いドイツ語で「病人」という意味でKnechtはやはり古いドイツ語で「下僕、召使い」の意味だそうです。
訳は「死者や感染者を街の外に運ぶにはウィーンの7つの城門だけでは足りないと思えるほど災難は頂点に達した。Siech-Knechtの数も少なくなると、毎日太鼓を打ち鳴らし、大金を積んで新たにSiech-Knechtを集めようとした。しかし、この恐ろしい太鼓の音を聞くと、健康な者も病む者も恐怖を抱いた」となっています。

お礼日時:2015/11/10 11:14

ネットで検索してみましたら、最初のテキストは、„Österreich“という書物にありました。

17世紀、ペストが流行したときのことで、当時の文章を引用しているので、古いドイツ語です。

一番目のテキスト、3行目のesはeinesを指します。車(荷車でしょう)に乗せられた病人や死体の一つということです。
Siechknechtのあとのwelchesも、お察しの通り、現代ではwasが一般的です。その前の部分全体、落ちた死体を木の棒きれのようにまた放り上げる、という内容を受けます。
「jm. einjagen」で、「人を恐れさせる」というような意味になりますので、jm.の位置にあるdenjenigenは、おっしゃる通り複数3格です。denjenigenはつまり「人々」ですが、そのあとの関係代名詞welcheで説明されるように、「細い通りを歩いていて、このような騒動に出会う人たち」です。
Siechknechtという語が辞書になく、インターネットにもほとんど用例がありませんが、訳が付いていますか? 「死体清掃人」のような感じですが、オーストリアの方言かもしれません。

二番目のテキストは少し難しいと思いますが、daher die Siech-Knechte auch immer abnehmenの「abnehmen」は「減少する」という意味の自動詞です。Trommelはこの場合「太鼓」という楽器を意味しているのではなく、「die Trommel für etwas rühren」で「鳴り物入りで~を宣伝する」という言い回しになります。Siechknechtがどんどん減っていくので、新たなSiechknecht(=andere)を高い報酬(für grosses Geld)で毎日募集する(anwerben)、ということです。つまり、Spielは「太鼓」とは関係がないので、「演奏」という意味ではありません。Spielには、「芝居」「劇」「賭事」などの意味がありますが、ここでは、目の前で繰り広げられる芝居さながらの情景を指しています。Welchesは、ですからTrommelとSpielを関連づける関係代名詞ではありません。間にumで始まる文が挿入されているので、位置も離れすぎています。一見、直前のGeldに関係しそうにも見えるかもしれませんが、これも違います。こういう構成の文章は、現代のドイツ語文には出てこないので読解が難しいと思いますが、文法的に細かいところ、形容詞の語尾変化と後続の名詞の性や数との整合性などをチェックしていくと、welchesが関係代名詞ではないことがわかります。もし関係代名詞ならば、「fürchterliche Spiel」の形容詞の語尾-eと後続の中性名詞単数のSpielが合わなくなります。welchesの語尾-esが中性単数に対応する語尾で、「welches fürchterliche Spiel」というまとまりが主語になります。このwelchesは、was für einとかwelch einのように、「なんと」という感嘆文を導きます。

災厄が頂点に達し、死人と病人を運び出すには七つの市門では足りなくなって、そのためにSiechknechtがどんどん減っていったとき、毎日、高額の報酬が出ると喧伝して新たなSiechknechtを募らねばならなかったが、またなんとも恐ろしい芝居が健康な者たち、病人たちに等しく新たな恐怖を与えたことか。

現代のドイツ文なら、一度ピリオドで終わらせてから、Was für ein fürchterliches Spiel machte aber…と書くでしょう。

三番目のテキスト中のerhelletは、接続法第1式ではありません。wieで始まる節が主語になるので、三人称単数扱いです。三人称単数の接続法第1式なら、erhelleとなります。erhelletは、現代のerhelltと同じで、三人称単数現在形です。現代の語尾変化は-tですが、古いドイツ語では-etになります。

結構難易度の高い文ですが、これもNHKの講座に出てくるテキストですか?
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この回答へのお礼

>もし関係代名詞ならば、「fürchterliche Spiel」の形容詞の語尾-eと後続の中性名詞単数のSpielが合わなくなります。
そうですね、ちょっと変だと思いましたが、Spielを演奏だと思いこんでいましたので、関係代名詞ではないとは気がつきませんでした。

>災厄が頂点に達し、死人と病人を運び出すには七つの市門では足りなくなって、そのためにSiechknechtがどんどん減っていったとき、毎日、高額の報酬が出ると喧伝して新たなSiechknechtを募らねばならなかったが、またなんとも恐ろしい芝居が健康な者たち、病人たちに等しく新たな恐怖を与えたことか。
先生の訳の方がしっくりきます。

>三番目のテキスト中のerhelletは、接続法第1式ではありません。wieで始まる節が主語になるので、三人称単数扱いです。三人称単数の接続法第1式なら、erhelleとなります。erhelletは、現代のerhelltと同じで、三人称単数現在形です。現代の語尾変化は-tですが、古いドイツ語では-etになります。

接続法は変だと思いましたが、やはりそうなのですね!Wortschatzのところでerhellet<erhellen「解明する」の接続法1式(要求話法)とあったものですから。
この文では、gewesenとgebrachtの後にistとhatが省略されていますね?このような省略はよくなされるものでしょうか?

また、ドイツ語での句読点の打ち方が英語と少し違うように感じます。主語が変わってもコンマで次々に繋ぎますね?同じテーマを扱っている時にはコンマで繋ぐのですか?

お礼日時:2015/11/10 11:38

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