○○にして、××の△△さんという言い回しの、○○と××の位について

言い回しにおける○○と××との比較の質問です。

○○にして、××の△△さん。。。。
という例文の場合、○○と××はどちらが上級になるのでしょうか。
または、同列に扱われるもので呼び名や種類の違いによる羅列なのでょうか？

No.4 回答者： moto_koukousei 回答日時： 2015/12/12 16:48

｢○○にして、××の△△さん。

。。。｣
➀本校卒業者にして、東大医学部教授の塩田さん
②物理学者にして、天文学者の梶田隆章さん
③40歳にして、初婚の中村さん
④未婚にして、シングルファザーの大田さん
⑤埼玉県職員にして、市民ランナーの川内さん

多くのケースでは｢××の｣ということを主として紹介したいのだが、この紹介にあたっては｢○○にして｣ということが最も注目点であるということです。
➀｢東大医学部教授の塩田さん｣を《本校卒業者》として紹介したい
②｢天文学者の梶田隆章さん｣を《物理学者》として紹介したい
③｢初婚の中村さん｣を《40歳》として紹介したい
④｢シングルファザーの大田さん｣を《未婚者》として紹介したい
⑤｢市民ランナーの川内さん｣を《埼玉県職員》として紹介したい

⑥50にして未婚にしてパラサイトにして非正規雇用にして院卒の里美さん
このような場合、《院卒の里美さん》を紹介する特徴として、(1)50歳(2)未婚(3)パラサイト(4)非正規雇用を取り上げているのでしょう。容貌やキャラクタなどをこの紹介段階では取り上げてはいないというだけです。
○○と××に｢くらい・上下の階層差・格式・程度の高さ｣はないでしょう。
｢14歳にして4回転トゥーループを国際大会で初めて成功し完全優勝した中国フィギュアスケート選手の金博洋(ボーヤン・ジン)｣の場合は、｢14歳にして｣は｢4回転トゥーループを国際大会で初めて成功し完全優勝した｣に掛かっているのであって、｢中国フィギュアスケート選手の金博洋(ボーヤン・ジン)｣には直接掛かっているのではないです。

紹介したい状況や紹介する目的や意図によっては、次の表現も可能です。
➀本校卒業者にして、東大医学部教授の塩田さん
❶東大医学部教授にして、本校卒業者の塩田さん
②物理学者にして、天文学者の梶田隆章さん
❷天文学者にして、物理学者の梶田隆章さん
③40歳にして、初婚の中村さん
❸初婚にして、40歳の中村さん
④未婚にして、シングルファザーの大田さん
❹シングルファザーにして、未婚の大田さん
⑤埼玉県職員にして、市民ランナーの川内さん
❺市民ランナーにして、埼玉県職員の川内さん

No.3 回答者： yhr2 回答日時： 2015/12/11 08:59

一般的にはどちらも同等でしょう。

「上級、下級」「上位、下位」という序列ではないと思います。

　では全く同列で、逆転させても同じかというと、そうではないようです。
　通常は、はじめの○○に公知の、ありふれた、誰もが思いつきそうなことを、後ろの××に意外な、意表を突く、信じられないことを置く、ということで表現を強調することが多いのではないでしょうか。

　「大学教授にして、日本舞踊の師匠でもある△△さん」とか、「会社社長にして、草野球監督の※※さん」とか、どう見ても「むさくるしい男」を指して「男にして、乙女心の△△さん」とか。
　逆の順番ではあまり面白くない、というものが多いのではないでしょうか。
　その意味で、当然後ろ（××）が強調したいことでしょう。

No.2 回答者： hakobulu 回答日時： 2015/12/11 00:56

大辞林によれば、「にして」は、【上のことをはっきりと言い定め，さらに次の事に言い及ぶのに用いられる。

…で。…であって。…であって，しかも。】という意味。
http://www.excite.co.jp/world/j_dictionary/ITEM- …
微妙ですが、基本的に ×× のほうに重点が置かれているように思います。
まず、確定的なことを先に述べておいてから、いよいよ本題について述べる、といった感じでしょうか。

「月日は百代の過客にして，行かふ年も又旅人なり／奥の細道」も、作者としては後項に重点を置いているのでしょう。
ただし、確定的に ×× のほうが ○○ より上級だ、という意味で申し上げてはいません。
あくまで、その文で、作者が重点を置きたいのは××のほうではないか、ということです。
「今話題のノーベル賞学者にして、近来、稀に見る愛妻家」
「近来稀に見る愛妻家にして、今、話題のノーベル賞学者」
どちらの場合も、後項に重点が置かれているように思います。
書いた人の意図次第で軽重が決まる。

No.1 回答者： doc_somday 回答日時： 2015/12/11 00:45

これは「どちらでも良いのですが」順番を付けた方が他の方から「評価」されます。

つまり「○○にして、××の」という表現は「順位として定着していない」書いた方も、読んだ方も「分かっていない」ということ。