プロが教えるわが家の防犯対策術!

 ヒマだったので、本棚をあさってました。そしたら、ライオンの
子殺しについて書いてある本に出くわしました。
 メスは110日間の妊娠期間ののち、育児を18カ月間行う。
その間は、ホルモンの抑制がきいているので、次の排卵は起こらない。
 そのため、その期間中に群れを乗っ取ったオスは、(メスに
排卵を起こさせるために、前のオスの)幼い子どもを殺す。

 そこで疑問。
 小さな子どもがいれば、オスが子どもを殺すとします。
 じゃあ、「まだ子どもがいない」状況なら?
 たとえば、新オスの乗っ取りが、メスが妊娠20日!とかいう
状況でおきたとします。メスは発情しないと思います。オスは
おあずけ(*`∇´*)をくらうことになるんじゃないかと思うんですけど、
さらに90日後に子どもが生れたとき、オスはどうふるまうんでしょうか?

 動物だから、そんな厳密に何ヶ月前・・とかわからないですよね。
生れた子どもは自分の子どもと認識されちゃうんでしょうか?
残り18カ月間、新オスはせっせと他人の子どもを育てるんでしょうか?
それとも、20日の時点でメスが流産するとか、イエネコみたいに、
父親がばらばらの子どもを産むんでしょうか?
 どなたか研究結果をご存じの方はいらっしゃいませんか。

A 回答 (3件)

ライオンの場合、徹底してますよ~。


メスが妊娠中に群れの乗っ取りがあると、メスはホルモンバランスをくずして流産します。
つまり、オスは群れを乗っ取るとどんな場合でも強制的に他者の遺伝子を排除するわけです。

かなり専門分野なのですが、この分野で食べてるわけではないし、経験者…なわけないですね。なので一般人ということで。

この回答への補足

 回答ありがとうございます。
 経験者だったらこわいですね(;^_^A。
メス自ら選択が働いているということは、メスにとっても、
もう歳をとってしまったオスの遺伝子はいらない?!ってこと
なんでしょうか?切ないなあ~(-.-;)。
 人間の男性にはときどき、ライオンに憧れる人がいますけど、
理解できません・・。

 もしよければ、「オスが他者の遺伝子(による子ども)を徹底して
取り除く」という、能動的なメスのホルモンバランスを崩させる
方法をご存じでしたら教えてくださいませm(_ _)m。それは、
18ヶ月近くなってきた(つまり繁殖可能時期まで近い)メスの
子どもでも殺してしまうんでしょうか?!

補足日時:2004/07/04 02:13
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メスには選択の余地はないんです。


メスが生んだ子供は全てメスの遺伝子を引き継いでいますから、メスにしてみればその子を大事に育てたいんですけど、体力的にかなわないので、子供が殺されるのを黙って見てるしかないんですね。

ホルモンバランスについては、もちろん薬物を注射するわけではないんで…オスの操作によるものではないし、もちろんメスの意思でもありません。
内分泌系のことですから、正確な因果関係はわかりませんけど、群れの乗っ取りという大事件のせいでホルモンバランスが変わって流産するように体がプログラムされてるようです。

群れの構成については本で読まれたでしょうか?
重複するかもしれませんが、ちょっと補足しますね。
ライオンの群れでは、生まれた子供のうち、メスだけが群れに残り、坊やは一人前になる前に全て追い出されます。
群れから追い出された若いオスは数頭で徒党を組んで流れ者となり、力を付けて、いつしか群れの乗っ取りをたくらみます。
群れの乗っ取りがあると、基本的には群れのメンバーのうち、メスは全て残り、オスは一掃されます。
侵略戦争の際、戦力になる大人オスは戦って負け、逃げ出して流れ者になるか、あるいは深手を負って死ぬものもいるでしょう。
幼いオスがいた場合、敗戦後までお母さんのそばでボーっとしてれば殺されてしまいますが、ある程度育っていて、うまく逃げおおせれば流れ者に加わって敗者復活する日がくるかもしれません。
メスは攻撃対象になりませんが、あまりに幼い子供はメスでも生殖に入る邪魔になりますから殺してしまうと。
胎児だけは男女の区別をしてられないので、全て堕胎させてしまう、ということになります。
侵略して新たに支配者になったオス達が幼いオスを殺すのは、おあずけをくらわないため、ではありません。
自分の遺伝子を持たないオスを育てても何の利益もないからです。利益がないばかりか、生かしておいたら返り討ちに遭うかもしれませんからね。

こんな感じでいかがでしょう?

この回答への補足

 再度ありがとうございます。
 ええと・・#1にいただいたご回答で、「どんな場合でも強制的に
他者の遺伝子を排除する」というところがあったので、上段の
「メスはホルモンバランスをくずして流産」がオスの操作による
ものなのかな・・とおもったんです。
 妊娠するのも、オスより重労働だとおもうので、雌にとっては
悲しい結果だとおもいますし、それは雌個体の意思ではないと
おもうんですけど、メスが流産したり、オスの子殺しを止めない
のなら、それもそれで、種の中でのメスの選択じゃないのかなあ・・
とおもったんです。鶏が先か卵が先かは、わからないんですけど。
 つまり、メスも、人間ぽく表現すると、「母親の自分が生きて
いるならば、子どものことは残念だが、次また産めばいいのだ。」
「年老いて群れを乗っ取られるようなオスの子よりも、若く壮年の
オスの子のほうが良い。」「どうせ産んでも殺されるなら、
まだ妊娠・出産のリスクを負い続けるよりも、今流したほうがいい」
という選択をした・・ってことですよね。
 メスの選択がまったく逆のもの、妊娠した子どもをぜったい
守らなければ、メスがとっても不利益になってしまうのなら、
進化の途中のどこかで、群れのメスが、子殺しをするオスに
集団でストライキをして、子殺しをするオスは淘汰されたと
おもうんです。

 ライオンの群れについては、いただいたご回答と同じことが
本に書いてありました(^。^)。
 そして、他人の子どもを育てるのには、なんのメリットも
ないから・・というのが、まさにその本のテーマでした。
 で、その中に、「オスの子殺しが確実に行われるのなら、
それは確実にメリットがデメリットを上回っているからだ」
と書いてありました。
 メリットとは、ライオンの場合は、メスが妊娠・育児中は
次の子どもを妊娠しないこと、その期間がとても長いこと、
つまり、群れを維持する期間が数年しかないオスにとって、
18ヶ月もおあずけさせられるのはとっても効率が悪いので、
効率をよくすること、が挙げられていました。
 デメリットとは、子どもを守ろうとするメスの猛烈な抵抗に
よってけがをしたり、メスに拒否されて交尾のチャンスが減ること、
ということだそうです。で、子殺しが行われる動物ってそういう
デメリットがほとんどないそうなんです。人間にしてみたら、
ショッキングなことですけど。
 つまり、そういう生き延びるための選択肢として子殺しのほうが
優れていたから、こういう行動が続いてきたんだ・・って感じの内容でした。

 それで、そういう選択ってオスとメスで多少、利益の度合いが
違っても、100%どっちかだけの選択でなりたつことはない、
必ずある程度、両者の選択が混ざっているものだ、っていうのも、
他の本に書いてあったので、#1のご回答で「メスの流産が起こるのは、
オスの、他者の遺伝子を排除する手段によるもの」と読めたのは、
私にとっては新発見だったんですけど・・。

 うまくまだ理解できなくて、ごめんなさい。
 フォローしてくださってありがとうございます。

補足日時:2004/07/08 05:57
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確かその子供も殺してしまう


といっていました。

群れのボスになったあとの数ヶ月は
前にオスの子供の可能性があるので、そうするのだと
動物奇想天外でいっていました。

この回答への補足

 ありがとうございます。実は生物に詳しい人がいて、その人に
きいたときも「数ヶ月であれば、殺すことが確認されたケースもある」
という返事をもらいました。
 ライオンでもけっこう覚えているんですかね~。でもどのぐらいの
期間、そういう「前のオスの子どもは殺してしまえ」っていう計算が
働くのか、それは厳密には決まってないですよね?どのぐらいだろう、と思って・・。

 動物奇想天外って、日曜日の番組ですよね?見てみたいです。
 回答ありがとうございました。

補足日時:2004/07/04 02:17
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