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こちらの楽曲の2番サビのストリングスなんですが、
こちらはベース、メロディー、ストリングス全てがレから始まりますがこの楽曲は後ろでピアノによってコード伴奏がされているため、ストリングスは3度を鳴らす必要がなく厳格対位法を使用しているのでしょうか?それとも何か別の手法によるものなのでしょうか?宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

質問の意味がすぐに把握できませんでした。

題名が「ストリングスについて」となっていたので、サビの部分全体のストリングスの動きに関することかと思ったのですが、どうもそうではなく、サビが始まる箇所で、メロディー、ストリングス、ベースすべてがレを演奏して、和音の第3音が欠けているのはなぜか、というように読めます。そういうことでしょうか。
いずれにしても非常に回答しにくいのですが、作曲の基礎を学習するときの和声の課題を解く場合と違って、実際の楽曲の作曲では、いつも和声の構成音を充填する必要などはなく、単音になることもあれば、2声だけになることもあります。曲の最初から最後まで和声の充填の密度が同じだと単調になります。サビの前までは、ストリングスは各パートごとに違う音を演奏して和声を充填しており、歌のメロディーにベースと伴奏が付いただけの構造です。サビに入ってからのストリングスは、和声的な伴奏ではなく、「対旋律」を受け持ちます。ポピュラーでは「カウンター・メロディー」、あるいは略して「カウンター」、もしくは「オブリガート」などいくつかの呼び名がありますが、主旋律を引き立たせるために、背景にからませて立体的にする第2の旋律です。これは、サビの部分でよくやる常套的な技法でしょう。こういう場合、三つのラインを際立たせるために、ストリングスは全員が対旋律のみの演奏にまわることがあります。そして、このようにテクスチャーが異なる新しい部分ですべてのパートが同一の音から始めると力強くなり、曲の部分と部分の区切りもはっきりします。また、複数の声部が同一の音から始まって枝分かれしていくというのも、音楽に動きと展開の効果を与えます。レの音で始まったあとはすぐに三声が枝分かれして、メロディー、カウンター、ベースの三つで大体和声の三つの構成音がそろうように書かれています。
厳格対位法という用語には誤解があります。これは、クラシックの方で対位法の学習を始めるときに使う様式で、15~16世紀の古い対位法です。たくさんの細かな規則に拘束されています。今日ではあくまでも学習上の意味しかなく、実際の作曲における対位法はもっと自由です。ポピュラーでも対位法のような技法は多少使われますが、クラシックにおけるほど重視されることはありません。この曲のサビの部分のようにカウンターを付け加える技法は対位法的なものといえますが、ごく簡素なもので、クラシックの古典的な対位法では禁じられるような音の動きもあります。
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この回答へのお礼

助かりました

いつもわかりづらく答えづらい質問に親切丁寧に答えてくださり大変感謝しています。
まさにその通りの疑問で、今回も大変わかりやすく全て解決しました!
改めてありがとうございました!

お礼日時:2016/02/15 07:52

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