14日の朝日新聞に「【日曜に想う】今そこにある“緊急事態”」の記事(下段参照)が掲載されていました。
違和感を覚えましたので、次に列挙しますが、どう感じられますか。

(1)「与党・自民党は『憲法に緊急事態条項が必要だ』と言う。」
「緊急事態なら、日本は5年前のあの日からずっと、その真っ只中にいるではないか。東京電力福島第1原発の事故は“起きた”のではなく、“起きている”のだ。抑々、事故直後に政府が発令した“原子力緊急事態宣言”はは未だ解除されていない。」

⇒については、何を言いたいか分かりますか。
確かに、福島第1原発事故は解決していないが、それと、これから発生するかもしれない「緊急事態」を、コチャマゼにして、議論してどうするのかと思いませんか。
・・・福島第1原発事故の解決は重要で、継続して行った上で、これから発生するかもしれない「緊急事態」を放置しておいてよいハズはなく、これから発生するかもしれない「緊急事態」に、どのように対応するかの提案も必要だと思いませんか。


(2)「中東・ホルムズ海峡の封鎖の恐れや、有事の現場から逃げ出さなければならない母子といった、現実味の乏しいイメージを強調した。その一方で、中東で発生している夥しい数の難民問題にはあまり関心を示さない。
大量の難民は、人道的な問題であるだけでなく、世界の安定を揺るがす深刻なグローバル危機であるにも拘らずだ。」

⇒の指摘については、論理に無理があると思いませんか。
安全保障法制の例としてあげた「有事の現場から逃げ出さなければならない(日本の)母子」と、「中東で発生している夥しい数の難民問題」とを、同列に論じるのは、無理があり、単なる「こじつけ」(嫌がらせ?)だと思いませんか。
・・・「難民問題」は、そんな視点から論じるのではなく、日本として、どうするか、具体的な政策の提案をし、国民的議論をすべきだと思いませんか。


(3)『「衆議院選挙の時期に有事や災害が発生して投票ができなくなると、衆院議員がいない状態になりかねない。そのようなケースを避ける上で緊急事態条項は必要だ」――。自民党は、そう主張する。
では、万一の議員不在をそれほど問題視する党から衆参同日選挙に傾く声が出るのは、一体どういう訳だろうか。
「本当に心配なら、同日選など恐ろしくてできない筈だ。」』

⇒についても、「言いがかり」と思いませんか。
・・・「憲法の緊急事態条項」と「衆参同日選挙」は、別次元の問題であり、今回「衆参同日選挙」をしなくても、将来発生するかもしれない問題なので、「緊急事態」に、どう対応するかを議論は必要だと思いませんか。

※衆参同時選の際に緊急事態が発生したときのために改憲し緊急事態条項を新設すべきか(なか2656の法務ブログ)<参考>
http://ameblo.jp/naka2656/entry-12117101780.html

以上の通り、
個人的に「日曜に想う」のは、自由ですが、(次元の?)異なる事象を、無理に(?)結びつけ、論じるのは、大新聞の論説主幹の意見としては、悲しく感じませんか。

===============================
※(日曜に想う)今そこにある「緊急事態」 論説主幹・大野博人(朝日新聞デジタル)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160214-00000 …

※【日曜に想う】 今そこにある“緊急事態” (Change Our World)
http://mmtdayon.blog.fc2.com/blog-entry-1547.html

【日曜に想う】 今そこにある“緊急事態”

与党・自民党は「憲法に緊急事態条項が必要だ」と言う。「有事や大規模災害などが発生したときに、緊急事態の宣言を行い、内閣総理大臣等に一時的に緊急事態に対処するための権限を付与することができることなどを規定」(自民党憲法改正草案Q&A)したいそうだ。「発生したとき」? 何を言っているのだろう。緊急事態なら、日本は5年前のあの日からずっと、その真っ只中にいるではないか。東京電力福島第1原発の事故は“起きた”のではなく、“起きている”のだ。抑々、事故直後に政府が発令した“原子力緊急事態宣言”は未だ解除されていない。今も大量に発生し続ける高濃度汚染水をコントロールできていない。溶け落ちた核燃料がどうなっているのかも判明していない。それを調べる為のロボットの投入計画も思うにまかせていない。毎日7000人もの人が事態の収束に向けて全力を傾けているが、出口は遥か遠い。にも拘らず、現政権は例えば避難経路が確定せず避難訓練も不十分なまま、原発の再稼働を急いでいる。その判断と、緊急事態条項に前のめりの姿勢との間に整合性を見い出すのはかなり難しい。3.11の2ヵ月後、ドイツのミュンヘンで社会学者のウルリッヒ・ベック氏(故人)と会った。リスク社会論で知られる碩学のその時の言葉を思い出す。「あれが自然災害だったという考え方は間違っています。地震が起き得る場所に原子力施設を建設するというのは政治的な決定です。自然が齎したことではない。人間がそこにリスクを齎したから、自然現象が災害になったのです」

「リスクに備える」と言いながら、リスクを直視しているように見えない。現政権のこんなちぐはぐぶりはこれが初めてではない。安全保障法制を強引に成立させた時もそうだった。“積極的平和主義”というスローガンを掲げ、中東・ホルムズ海峡の封鎖の恐れや、有事の現場から逃げ出さなければならない母子といった、現実味の乏しいイメージを強調した。その一方で、中東で発生している夥しい数の難民問題にはあまり関心を示さない。大量の難民は、人道的な問題であるだけでなく、世界の安定を揺るがす深刻なグローバル危機であるにも拘らずだ。現実の緊急事態は、政治にとって重い課題だ。だが、簡単には解決策を見つけられない。他方、空想の緊急事態は、今そこにあるわけではない。当時、「憲法守って国滅ぶ」と保守系の政治家や言論人は繰り返していた。曖昧な不安の空気を醸し出して支持に繋げる。思えば、古今東西、権力者の常套手段である。「衆議院選挙の時期に有事や災害が発生して投票ができなくなると、衆院議員がいない状態になりかねない。そのようなケースを避ける上で緊急事態条項は必要だ」――。自民党は、そう主張する。

では、万一の議員不在をそれほど問題視する党から衆参同日選挙に傾く声が出るのは、一体どういう訳だろうか。両院を同時に選挙すれば衆議院議員はいなくなるし、参議院議員も改選される半分は選挙活動で議会を離れる。どちらか1つだけの選挙時よりもっと大きな議員不在が生じるだろう。これも、自民党が持ち出す緊急事態が空想の域を出ず、自分たち自身も懸念などしていないことを物語ってはいないか。本当に心配なら、同日選など恐ろしくてできない筈だ。立法府の空白を重大なリスクと説きながら、同日選に依るもっと大きな空白には頓着しない。こんな風に改憲を考える人たちが、「責任感の強い」(安倍晋三首相)という形容に値するとは思えない。 (論説主幹 大野博人)

A 回答 (1件)

朝日新聞はいつもこうです。

おそらく自民党が嫌いなのでしょう。もしくは往年の知識人階級の左翼好みをそのまま踏襲しているのかもしれません。大新聞の論説主幹からしてこの論旨の組み立てですから、嘗て慰安婦問題での報道でミソをつけたのもむべなるかなと思ってしまいます。
本論説には建設的提言が何も見られません。非難のためだけになしているとしか見えないのです。こんな内容を署名入りで全国にばらまくとは、また馬鹿大臣に規制を喚かせるだけなのではと思ってしまいますね。
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この回答へのお礼

ご意見有難うございます。

「おそらく自民党が嫌いなのでしょう。」は、そうだと思いますが、
むしろ、自分達を『「第四の権力」者だと、自惚れて、自分達の能力の限界も知らず、「権力の監視」が自分達マスコミの義務と勘違いしている』としか思えませんね。

「往年の知識人階級の左翼好みをそのまま踏襲している」についても、そうだと思います。
大昔、学生運動が盛んな頃、同じような思考回路をし、自分達の考えが100%正しいと過信し、
周囲の意見を聞かない輩がいましたが、その頃の思考回路を有する者が生き残っているとしか思えません。
個人的に、そのような考えを持つのは自由ですが、その様な考えを「全国にばらまく」のは、自らの恥をさらしていると自覚すべきですね。

ただ、最近は、政権に批判的な芸能人・著名人が、その考え方を主張してマスコミに登場するのが目立ちますが、どうしてでしょうね。
色んな考えを持つのは自由ですが、自分達が著名人であり、世間に影響を及ぶすことを自覚すべきですね。
むしろ、世間に影響を及ぶすことを目的としているのかもしれませんが、専門分野以外のことに、どれだけ責任を持った発言が出来ているか、自問すべきだと思います。

※芸能人に共産党支持が多い理由 安倍政権の政策に対する危機感が原因? (livedoor news)
http://news.livedoor.com/article/detail/9564367/


「本論説には建設的提言が何も見られません。」もおっしゃる通りだと思います。
それで、「論説主幹」の地位が得られ、それなりの報酬を得られていると思うと、結構な会社だと思ってしまいます。

・・・そんな会社が存在することこそ「緊急事態」ではないでしょうか???

お礼日時:2016/02/16 20:49

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