プロが教えるわが家の防犯対策術!

地下室のある家を○○ホームにて1年前に施工しました。

地中梁で幅350mm×高600mmで計画していた梁を左右に185.5mmずつ無筋のコンクリートを流し、結果として幅721mm×高600mmの地中梁が打設されています。すべての地中梁がこのような状況です。おそらく、型枠作業のための余堀り部分に型枠せずに打設したようです。

ハウスメーカーはコンクリートをふかしただけなので、当初の計画よりも強い梁になっていると主張しているのですが、左右185.5mmのふかし部分にはふかし筋は一切入っていないです。

かぶり厚60mmを足すと無筋の範囲が491mmもあります。これは計画図梁幅350mmよりも大きいです。

水平応力が生じた場合に無筋状態になっている箇所に亀裂が入り、亀裂は有筋のところにも及ぶと思われます。構造設計の観点などからこのような梁が危険であることを○○ホームに伝えたいのですが、専門的になぜ危険であるかなどを具体的に教えて頂けると幸いです。また、このような梁で施工された家は今後どのような問題が生じる可能性があるかなども教えて頂けると幸いです。

ちなみに、現在の不具合としては、コンクリート壁にクラックが入り、液体が出てきています。
これは梁幅と関係あるのでしょうか?

どうぞよろしくお願いいたします。

「建築施工についての質問です。NO1」の質問画像

A 回答 (3件)

NO2です。

少し、追記いたします。

1)地中梁の件

 地中梁の結果としての、「フカシ」に付いては、問題が有る、と言うほどでは無いように、思います。

 イ:確かに、「型枠設置」「型枠脱型」「埋め戻し」「転圧」についての作業を省略した可能性がありますが、
   その分、コンクリートを余計に使用しており、「施工ミス」や「手抜き工事」の領域では無い、と思います。
   実際、径の小さな地中梁(土間等で)の場合は、今回の方式が一般的だと思います。

 ロ:地震による悪影響について
   専門は「意匠設計」なので、断定は出来ませんが、地震時、地面より下の構造物は、「地面と一緒に動く」ので
   余りご心配には、及ばないのではないか、と思います。
   (これと同じ理屈で、地下鉄が安心と言われているのは、「地面と一緒に動く」からだと認識しています。

   危険なのは、基礎部分(地面より下)が動いたとき、地面より上の建物には、「慣性」が働いて、
   応力が発生してしまう事です。

   故に、地中梁の「フカシ」が、地震時に不利側に働くという事は、無いように思います。

 ハ:「フカシ」の荷重について
   地中梁に付いては、確かにフカシのボリュームは大きいかも知れませんが、恐らく、建物全体の荷重で考えれば
   それ程の比重があるとは、思えません。

   この点も、大きな問題とはならないように思います。

2)クラックについて

 コンクリート構造に於いて、クラックは、「乾燥収縮クラック」と「構造クラック」に大別されます。

 「乾燥収縮クラック」の内、「軽微で、雨水の侵入を想定しなくとも良い」と経験上言われているのが、
 「ヘアークラック」で、「幅:0.3ミリ、深さ4ミリ、各以下」のものと言われています。

 どれがヘアークラックかを判定するために、「クラックスケール」(名前の記憶があいまい。)と言うのが有ります。
 透明の小さなセルロイド板のようなものに、様々な幅の線が印刷してあって、クラックにその線を押し当てると、
 クラックの幅が分かります。(うまくいけば、ホームセンターでも売っているかも知れません。)

 さて、先に記載したようにヘアークラックは、「軽微で、雨水の侵入を想定しなくとも良い」と認定されるものです。
 
 もしそうなら、何故、「水が発生し」て、その水は、「どこから来るのか」と言う事になります。
 逆に言えば、そのクラックは、「0.3ミリ以上、深さ4ミリ以上」である可能性の方があるかも知れません。

 また、地下が有ると言う事から、「地下水位」と言うのは、非常に意味を持つ可能性があります。
 地下水位が高い敷地では、地下室の壁に「水圧」が加わるので、当然、漏水の可能性も発生します。

 コンクリートは、乾燥、硬化する過程で、水分を発散し、「収縮」する宿命を持っています。
 当然、乾燥収縮クラックも発生します。

 このコンクリートの性質と、「地下を設ける」と言う目的のために、設計時にどのような配慮、用意を
 行ったか、が重要で、それが先に記載いたしました、「地下水位の確認」「止水版」「打継方法」「亀裂誘発目地」
 「防水」等になります。

 また、コンクリートの品質が、どのように要求され(設計図書で)、その品質をどのような手段で確認したのか
 と言う事も、重要です。

 これらは、正直なところ、プロでないと、業者と対等に戦えないでしょう。

 お近くの、「1級建築士事務所」のご相談されるのが、結局は近道のように思います。
 少なくとも、業者に、「設計上の配慮不足」を認めてもらわないと、先に進めない、と思います。
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この回答へのお礼

わかりやすくご教授頂きましてありがとうございます!

1)地中梁の件
地中梁の件の件ですが、「地面と一緒に地下の構造物は動く」とのことですが、構造物と地面が密着しているとそのように動くのはイメージできるのですが、下記のような条件でも有効か、もしご助言いただけましたら幸いです。
掘削時に根切底に水が溜まり、ポンプアップして作業をしたそうです。
土が膿んだ状態だったので砕石を敷き、プレートのみで整地。
ランマーで転圧すると水が上がってきてしまう状態だったので、プレートのみで本来の地固め地業はしていないとのことです。そのため、本来の地耐力がない可能性があり、また、基礎外周部の型枠もやり殺しにしているため、木材が朽ちた後、基礎周辺に隙間ができてしまう状況です。このような状況でも地面と一緒に地下躯体も動いてくれるのか不安があります。
また、ハウスメーカーは地盤調査のデータを参照し地耐力はあるからプレートの転圧で大丈夫といっていましたが、水が出て膿んだ状態になった土の上で地盤調査と同様の地耐力があるとは思えず不安です。

2)クラックについて
クラックスケールというものがあるのですね!
早速、調べたらネットでも販売しているようなので購入してみます。
クラックの幅が年月と共に現在も進行中ですので、定点観測をしてデータをとってゆきたいと思います。
また、コンクリートの品質をどのような手段で確認したかはハウスメーカーに確認していないので、確認してみます。

○○ホームは「設計上の配慮不足」は認めているのですが、それによる問題が生じているとはいえないとの見解のようです。
ただ、これから10年後、20年後、このような状況で建物にどんな影響が出てくるのかがわからず、果たして住める状況にあるのかなど、とても不安になっています。

的確なアドバイスをいただけて焦点が絞れてきたような気がします。

お礼日時:2016/03/15 19:31

ご提示頂いた情報からでは、よく分かりません。



1)地中梁の幅について

 地中梁の幅については、記載されている「FG3」の地中梁のみでしょうか?
 「FG1、FG2」に付いては、如何でしょうか?

 この個所については、現状どのようになっているかは、「見えない(確認できない)」と
 思いますが、何故、ご指摘の寸法分の「フカシ」が有ることを、確認できたのでしょうか?

 この点が、理解できません。

2)現実的な施工について

 結論から言うと、ご指摘の施工方法は、あり得ない事では無い、と思います。
 但し、正攻法ではない、とも思います。

 業者は、工程を省略したのでしょう。
 原因は、工期が無かったか、手間賃を惜しんだか?

 この一連の地中梁とスラブは、一般的には、2回に分けて打設するのが、一般的だと思います。
 
 先ず、「捨コンから、スラブ下端」までを打設します。
 コンクリート硬化後、型枠を脱型し、「埋め戻し、転圧し」し、スラブ配筋をして、コンクリート打設を
 行います。

 ところが、地中梁が「それ程大きくない」場合、「工期と手間」の省略のために、
 2回の工程を、1回ですることがあり得ます。

 この判断は、現場監督(主任技術者)の判断で行われるように思います。

 今回の地中梁の大きさは、正直なところ、「中途半端な大きさ」なので、上記の判断が
 なされた可能性が高い、と思います。

 確かに、「無筋状態のフカシ」は、好ましくありません(本来は補強筋が欲しい)が、
 一般の梁と異なり、地中梁は、「作用、反作用」のように、地面そのものから、上に押されている、とも
 考えられるので、「フカシ」が「落下する」というイメージには、必ずしもなりません。

 悪いか、と言われれば、「場合により、あり得ます。」との答えが、妥当だと思います。
 
 但し、「当初よりは、強い梁になっている。」は、誤りでしょう。
 「埋め戻し、転圧」が面倒なので、その空間を、「コンクリート」で埋めた、程度の事だと思います。

3)「コンクリート壁にクラックが入り、液体が出てきています。」

 問題は、この点ですが、この現象と地中梁の件との相関は、余り考えられません。

 「クラック」の入り方、位置、形状が重要で、地中梁の打設方法とは、関係が無いように思えます。
 また、「地下水位」「コンクリート打継箇所の施工方法」「セパ穴の補修方法」
 「コンクリート亀裂誘発目地の設置の存否」「防水仕様」「止水版の採用の存否」等、検討すべき事柄も多く、
 今回の情報では、分かりません。

 上記の件に付、施工店に、「現地調査報告書」を作成させてみてはいかがでしょうか?
 (写真つきで)

 何故、漏水しているのか、の答えがわからないと、対策も打てません。
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この回答へのお礼

ご回答いただきありがとうございます。
多々、情報不足の中、ご教授頂きありがとうございます。

1)地中梁の幅について
 「FG1、FG2」についても、片側150mm~160mmづつすべての梁に
  ふかしが行われています。
  これは、施工写真をみて、梁幅から定規を当てて比率を計算し、算  出しました。ほぼ正確に出来ていると思っています。
  構造計算では、設計上350mm×600mmの梁を、実際は721mm×6  00mmの梁等を作るのはどのような弊害が出る可能性があるのかが
  わかりましたら、ご教授いただけましたら幸いです。
  地震等の応力で簡単にヒビが入ってしまうことも心配しています。
  また、荷重も想定の倍以上もあるので心配です。

2)現実的な施工について
  「工期と手間」の省略の結果ということ、とても納得できました。
  これらは、現場監督が最終判断をするものなのですね。
  そのあたりをハウスメーカーに確認してみます!

3)「コンクリート壁にクラックが入り、液体が出てきています。」

  漏水の件は、いろいろな検討すべき情報が必要のようですね。ハウ  スメーカーは、目視しただけで、液体が出ているクラックもヘアー  クラックと判断しており、何を根拠にヘアークラックと判断できる  のか聞いているのですが、ヘアークラックはヘアークラックだと押  し切っております。
  第三者の専門機関で調査をするように頼んでいるのですが、逆にハ  ウスメーカーからヘアークラックでないと思うなら、なぜそのよう  に判断するのかを専門的に説明しろと言われています。
  非破壊検査等もしないでヘアークラックか否かは判断できないもと  指摘しておりますが、先方はそうは考えていないようです。
  また、「現地調査報告書」を提出する気はないようで困ってます。
  勝手ながら、1)のどのような弊害が予想されるかなどわかりまし  たら、教えて頂けると幸いです。

  質問NO2として亀裂については別途質問させて頂こうと思ってお   ります。具体的な写真がありますので、ご教授いただけましたら
  幸いです。

お礼日時:2016/03/15 15:07

正しくコンクリートが使われてるなら強度が落ちることは無いでしょうが


なんで 
勝手に変更して工事をするのを言わないで行ったかでしょうね?

善意なのか?図面間違いで施工したのか? 見た目が良いから? 

そもそも 頼んで無いので やり直しまで 発展しちゃいますね
これ逆に細いなら即解体してやり直しでしょうね
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この回答へのお礼

ご回答いただきありがとうございます!
図面間違いではないと思うので、単にNo2様のお考え通り「工期と手間の省略」だと思われます。
契約図面にはない梁のフカシなので設計強度が心配です。
梁が太ければ安全というわけではないようなので、そのあたりが知りたい所です。
私もNo1様と同じように建て直しまで発展する可能性は十分ある問題だと考えています。

お礼日時:2016/03/15 14:37

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