プロが教えるわが家の防犯対策術!

下記の質問がずっと気になっています。
【「主に」の使い方】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9205684.htmlに」
 結局「彼は主に経済学を勉強した」の「主に」の品詞は何で、何を修飾しているのでしょう。当方には何がなんだかわからないままです。

 副詞なのでしょうか。形容動詞なのでしょうか。副詞だとすると、「程度副詞」なのでしょうか。この「程度副詞」の定義もよくわかりません。
https://kotobank.jp/word/%E5%89%AF%E8%A9%9E-1239 …
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
ふく‐し【副詞】

品詞の一。自立語で活用がなく、主語にならない語のうちで、主として、それだけで下に来る用言を修飾するもの。事物の状態を表す状態副詞(「はるばる」「しばらく」「ゆっくり」など)、性質・状態の程度を表す程度副詞(「いささか」「いと」「たいそう」など)、叙述のしかたを修飾し、受ける語に一定の言い方を要求する陳述副詞(「あたかも」「決して」「もし」など)の3種に分類される。なお、程度副詞は、「もっと東」「すこしゆっくり」のように体言や他の副詞を修飾することもある。
==============引用終了

『大辞泉』の「程度副詞」のリンクをたどった先が『大辞泉』って……orz。「主に」って程度副詞なのでしょうか。

 問題をハッキリさせるために、下記の例文を考えました。
 コメントに必要ならば、お使いください。
1)彼は主に経済学を勉強した
2)彼は経済学を主に勉強した
3)主に経済学を勉強
4)彼が勉強したのは主に経済学だ
5)彼が勉強したのは主に経済学

質問者からの補足コメント

  • コメントありがとうございます。非常に光栄です。
     一度お礼コメント入れたのですが、削除されてしまいました。
     誤解を招くところがあった気がするので、書き直します。
     字数制限があるので、お手数ですが下記をご参照いただけないでしょうか。

    【続「主に」の使い方──教えて! gooの「お礼」】
    http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12144020525.html

    No.10の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/03/28 11:52
  • へこむわー

    そろそろ締め切りなんだそうです。
     個人的にはもう少しご意見をうかがいたいところですが……。
     お陰さまで、ある程度理解できたような気がします。
     現状では下記のように考えています。
    【「主に」の品詞と働き】
    http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12146301275.html

     もっと勉強しなければ……と痛感します。
     ありがとうございました。

      補足日時:2016/04/03 18:27

A 回答 (15件中1~10件)

こんにちは。

庭三郎です。私のサイトを参考にしていただき、ありがとうございます。
ただし、私は副詞についてはまったく分からないので、他の研究者の説を引き写しているだけです。(謙遜などというものではなく、単純な事実です。)

「限定の副詞」というのは、工藤浩の説によります。工藤浩は、最近出版された「日本語文法辞典」(2014)の副詞の項を、矢澤真人と書いていることからもわかるように、副詞(とモダリティ)を専門とする研究者として知られている人です。

工藤のサイトで、「限定副詞の機能」(1977)という論文が読めます。
http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~kudohiro/gentei.h …
その中の「D.おもだて」という節に「おもに」があげられています。

なお、この論文の初めに、次のようなことが書かれています。
   副詞は山田孝雄1908以来、情態副詞・程度副詞・陳述副詞
  の三つに、通常下位区分されている。しかし実際に副詞の
  用例にあたってみると、この三区分のいずれに属すべきか、
  所属の明らかでない例は少なくない。

学校文法で副詞を三つに分けるのは、山田以来の伝統なのですが、それで十分だと考えている研究者はおそらくいないでしょう。
前にも書いたことがありますが、学校文法というのはかなり昔の研究水準のまま、改訂されないまま現在に至っているものです。

少し話を広げます。
数学や物理・化学・生物学などの自然科学の分野、それにおそらく経済学や政治学などでも、中学・高校で教える内容については、学問的な異論というのはほとんどないのだろうと思います。もちろん、それらの分野でも、学問的な論争は様々な形であるのでしょうが、高校までの教育段階で問題になるような、基本的な部分ではそれほどないのだろうと思います。
ただし、歴史特に近代史については、みなさんご存知の通り、いろいろ異説があって問題になります。

また、それらの科目では、二十世紀の、特に後半になってからの大きな学問的進展が学校で使われる教科書に反映しているのだろうと思います。
(数学は別かもしれません。高校ではそこまで行かないかも)

さて、日本語の文法の研究、特に現代語を研究対象とした研究は、戦前にはあまりなく、戦後に大きく発展したものです。現代語は、皆が知っているものですから、それをわざわざ研究対象にして分析することに、どういう意味があるのか、と考えられていたのでしょう。
(私が聞いた一つの逸話では、東大の国語学の卒業論文で現代語の文法を扱ったものは、1970年代になって初めて現れたそうです。それまでは、現代語の文法は研究対象として認められていなかったのです。考える価値があるのは古典語の文法だったのです。)

戦後、言語学の影響、それに日本語教育の発展による必要性などもあり、さらには機械翻訳などの工学系の研究者も加わり、現代日本語文法の研究は大きく進みました。
しかし、国語科の中で教えられる日本語の文法は、不幸なことに、戦後の研究の進展がなぜか教科書に(まったく)反映されないという珍しい事態になっています。その理由についてはいろいろ議論があり得るでしょうが、ここでは述べません。

長くなりましたが、以上のような現状では、副詞について学校文法の枠内で分類を議論しても、あまり得る所はないだろうと私は思います。
それぞれの用法の議論は必要ですが、「この語は状態副詞か程度副詞か」という議論には、私は興味を感じません。そもそも三分類ですむと思ってはいませんから。さらに言えば、学校で副詞の分類を教える場合は、「大きく三つに分けられるが、それ以外にもいろいろある」ぐらいでいいのではないかと思います。日本語の文法として教えるべき、面白い話題はほかにいくらでもあります。

以上、ちょっとエラそうな書き方になったかもしれませんが、趣旨をくみとっていただければ幸いです。
saburoo
この回答への補足あり
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理解できませんか。


主に、は複数ある中で、あることに関して比重の大きいものをさします。
通常の会話では、その複数の分野をある程度限定(伏線であっても)したうえで、その中でも主に・・・とつかわれます。
それなりの専門分野を示したときは、主に、はどうでしょう、普通、専門は・・・と表現します。
化学、物理学、地学、言語学・・・・、主に言語学を・・・と言える人はまさにスーパー万です。
本題は品詞ですね、でも違和感が理解できないと最初に言ったのはあなたです、だからその線で説明しています。
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この回答へのお礼

ほかのかたは本題に沿ったコメントをしてくださっています。
 本題に沿ったコメントをお願いします。

お礼日時:2016/03/31 17:32

>本題に沿ったコメントをお願いします


ダイレクトな、イエス、ノー、の回答をほしがっているから理解できません。
つまり、結果だけほしがる、これでは以後なんの応用もできません。
主に=数ある中でも、例えば一番大きいもの、重たいもの、長く継続したもの、大切なもの・・・その他。
したがって、数ある、って、何が?、この前提なり伏線まったくなしでいきなり、主に、に違和感があります。
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この回答へのお礼

fxq11011さんがどこに異和感をお持ちなのか理解できません。
 ほかのかたは本題に沿ったコメントをしてくださっています。
 本題に沿ったコメントをお願いします。

お礼日時:2016/03/31 11:00

>引用部の冒頭の「ほど、主に、すっかり」はどこから出てきたのでしょう。


 
 本人にも分からなくて困りました。しかし、これらも含めて「程度副詞」ではなく、「情態副詞」だと思います。No.11に書いたように、「情態副詞」(どのように)、「程度副詞」(どのくらい)と中学校の教科書に書いてあるそうですから、「主に」「すっかり」は「どのように」であって「どのくらい」には相当しませんから、「情態副詞」しか考えられません。また、「主に」は外の「情態副詞」「程度副詞」「形容詞」「形容動詞」などに掛かって、その「程度」を表すことをしません。ただ、「主に」は後に続く「経済学」とという名詞にかかっているように感じられるので、「程度副詞」が「もっと左」「もう少し東」のように、ある種の働きを持った(時間的・空間的な広がりを持った)名詞を修飾するという性質があるため、名詞の前にある副詞はすべて「程度副詞」になるというふうに考えてしまったのでしょう。
 とにかく、「主に」は「どのくらい」を表してはいません。

 「おもに」は「意味的に」それと結びつけられる名詞があり、掛かり方としては、その名詞を含む動詞句全体(上の例では「経済学を勉強する」)にかかると考える、ということにしておくしかないのではないか

 と庭氏も書いていらっしゃるので、そのくらいに考えれば「連用修飾語」の意味を持つのではないでしょうか。

 それにしても、やっぱり「日本語文法」と「生成文法」とは相容れない点が多いようですね。
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この回答へのお礼

>本人にも分からなくて困りました。
 おーい。

>これらも含めて「程度副詞」ではなく、「情態副詞」だと思います。
 たぶんそうだと思います。
 前問の段階では、「名詞」を修飾する副詞は程度副詞だけと考えていました。そうなると、
4)彼が勉強したのは主に経済学だ
 をそう考えればよいのかわからなくなりました。
 副詞が修飾する語句を「用言のことが多いが、体言のときもある」と考えれば、とくに問題はないような。もちろん、〈その名詞を含む動詞句全体〉と考えてもよいと思います。当方が現段階で思うのは、こんなところです。
 ううっ。ずいぶんゆるーいことになってしまった。

お礼日時:2016/03/29 22:33

No.10の続きです。

かんじんの「おもに」の話を書くところまでいけませんでした。
大した考えはないのですが、構造と意味の関係を少しだけ考えてみます。
(ちょっと、言語学っぽい議論になります)

構造図の書き方として、No.6の回答者の方の、
    彼(が) [主に [経済学(を) [勉強] ] ]-した
というのは、これでいいのだろうと思います。つまり、「おもに」が「勉強」だけでなく、
「経済学(を)勉強(した)」全体にかかりうるように考える、ということです。
そこから派生構文としての焦点構文を作る際、
   彼が主に勉強したのは経済学だ。
   彼が勉強したのは主に経済学だ。
この二つが考えうる。
これはこれでうまくいっているようですが、では、ほかの副詞ならどうなるか。
例えば、「のんびり」の場合。
   彼はのんびり経済学を勉強した。
   彼(が) [のんびり [経済学(を) [勉強] ] ]-した
焦点構文を作るとすると、
   彼がのんびり勉強したのは経済学だ。
  ×彼が勉強したのはのんびり経済学だ。
「のんびり経済学」は焦点に置けない。なぜか。
ここで、「おもに」と「のんびり」との違いを何らかの形で説明しなければなりません。
構造図の中での位置を考え直すか、あるいは、、、。それなりに難しいと思います。
結局、「おもに」が何らかの形で「経済学」と結びついている、ということを言う羽目になるのではないか。それは構造図で表せるのか、です。(技術的なことを言うと、「おもに」という語彙項目に何か書いておくとか、というやり方もありますが)

あんまり面倒なことを考えてもしかたがないので、「おもに」は「意味的に」それと結びつけられる名詞があり、掛かり方としては、その名詞を含む動詞句全体(上の例では「経済学を勉強する」)にかかると考える、ということにしておくしかないのではないか、というのが不勉強な私の結論です。
1311tobiさんの書かれた
  副詞が修飾する語句も「用言のことが多いが、体言のときもある」くらいに
  ゆるく考えるのが妥当な気がします。
というのは、とてもぴったりだと感じました。

なお、ちょっと余計なことを書いておくと、No.9の回答の中で、町田健の『まちがいだらけの日本語文法』を推薦なさっていますが、あの本はやめたほうがいいんじゃないか、と思います。
町田は日本語の研究者ではなく、かなりアヤシイことを書いています。「はじめに」で、「ようだ」と「らしい」の違いについて間違ったことを書いているのは、まあ、ご愛嬌としても、本文第一章の「文節」批判はまったくトンチンカンです。国文法(「日本語文法」ではありません!)を批判するのは結構ですし、「文節」の批判もいいのですが、せめて相手の言っていることをきちんと理解してから批判すべきです。町田は国文法(学校文法)をちゃんと読まずに批判しています。
そして、町田自身の結論として、文の構造を
   文=名詞群+名詞群+述語句
としていますが、これをみて、ああ、この人は日本語の、というか、文法の記述のしかたというものを真面目に勉強したことはないんだな、とわかりました。(ここの説明は長くなるのでしませんが)
第一章だけでこれですので、後を読むともっと疲れそうです。
ということで、新書で文法の入門書を探すなら、
  原沢伊都夫『日本人のための日本語文法入門』講談社現代新書
あたりがいいのかなあ、と思います。よけいなことを書きました。
saburoo
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この回答へのお礼

「焦点構文」という言い方もあるのですね。

   彼がのんびり勉強したのは経済学だ。
  ×彼が勉強したのはのんびり経済学だ。

 おそらく、「主に」は「経済学」との結びつきが比較的強い。
「のんびり」は「勉強した」との結びつきが比較的強い。
 ということではないかと。
 もちろん、正確なことはわかりません。

 町田健氏に関しては、テレビでの解説があまりにもヒドくて……。
 放送作家が書いた原稿を検証せずに読み上げたのなら単なる無責任ですが、あれを町田氏を考えたのなら……。
 
 原沢伊都夫『日本人のための日本語文法入門』講談社現代新書
 さっそく注文しました。新書判くらいの文献が欲しかったところです。勉強します。

お礼日時:2016/03/29 22:27

専門家が論じるような問題に首を突っ込むと、ろくな結果を招かないようなので、初心に帰って次のサイトのようなとこから始めたいと思います。

いろいろ読んでいる内に拾い集めた副詞の例を挙げておきます。参考にしてください。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …

      『副詞の分類別事例』
 [情態副詞]

ゆっくり しっかり はっきり しばらく いよいよ ますます  こもごも  しばし  わざと  しばしば  きっちり
(擬態語) きらきら  びっしょり  しとしと    
(擬声語) がやがや  からから  
                 以上に「と」「に」がついたものを含む

 [程度副詞]

はなはだ もっと ごく よほど きわめて ちょっと 大変  ずっと やや かなり ずいぶん 

 [陳述副詞]

〇述語に断定を要するもの
かならず ぜひ きっと(肯定) けっして  すこしも ちっとも(否定) いやしくも  さすが(強意) かならず  ぜひ(決意)  なにとぞ  どうか  どうぞ(願望) まるで  ちょうど  さも(比況)  まさに(当然)
〇述語に疑惑・仮定を要するもの
もし  仮に  たとい(たとえ)(仮定)  どうして  なぜ(疑問)  おそらく  多分  さぞ  まさか(推量)
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この回答へのお礼

No.8の「お礼」に書いた質問にはお答えいただけませんか。

 副詞の分類は、ゆるめに意識することにします。
 ところで、「主に」「主として」どこに属すのでしょう。

お礼日時:2016/03/28 17:13

1.派生構文というのは、元になる基本文があって、それにいろいろと手を加えることによってできる文のことです。


例えば、能動文から受動文、使役文を作ったり、疑問文を作ったりすることです。

太郎が次郎を殴った。(基本文)
次郎が太郎に殴られた。(受動文・派生構文)
一郎が太郎に次郎を殴らせた。(使役文・派生構文)


強調構文による焦点化も同様に派生構文です。

太郎が経済学を勉強した。(基本文)
太郎が勉強したのは経済学だ。(強調構文・派生構文)



2.「とても」「非常に」について
「とても美人です。」「それは非常に問題ですね。」
この場合、副詞は名詞を修飾しているのではなく、「美人だ」「問題です」という述語を修飾しています。
その証拠に、「美人」「問題」を主語や目的語にはできません。

×非常に美人がやってきた。
×とても美人に会った。
×非常に問題を乗り越えた。
×とても問題が生じた。

「もっと右」「少し南」については、副詞の問題ではなく、「右」「上」などの名詞の特殊性によるもので、これだけで副詞が名詞を修飾できるとは言えません。あくまでこれらごく一部の名詞が例外なだけです。



3.括弧が多くて申し訳ありません。
でも、きちんと説明しようとすると、言語学の記述法を使わざるを得ないのです。
よろしければ、
町田 健『まちがいだらけの日本語文法 (講談社現代新書)』
町田 健『チョムスキー入門~生成文法の謎を解く~ (光文社新書)』
などをご覧になった上で、もう一度私の回答を見て頂ければと存じます。

言語学でも、宇宙論でも、医学でも、なんにせよ、ちょっと突っ込んだ話になると、入門書を読んで少し基本的なことを学んでおく必要が出てくるものです。
これを機会に、言語学の世界に足を踏み込んで頂ければ、幸いです。
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この回答へのお礼

「基本文」と「派生構文」の違いはなんとなくわかりました。
 本題の
■「主に」の品詞
■「主に」が修飾する言葉
 は、「基本文」と「派生構文」ではどうかわるのでしょうか。

>「美人だ」「問題です」という述語を修飾しています
 と言うことは、No.3&No.8などのOKATさんのご意見と同じということでよろしいですか。

>言語学の記述法を使わざるを得ない
 できれば、そういうものを使わずに回答いただけませんか。

>などをご覧になった上で、もう一度私の回答を見て頂ければと存じます。
 そこまでしなければ解決しない質問なのでしょうか。

お礼日時:2016/03/27 13:51

No.7です。


 撤回はしましたが、学校文法の立場からは、「限定の副詞」などいえるはずもないので、むしろ避けるべきでしょう。Yahoo知恵袋のサイトにあった記事を書いておきます。

【以下引用】

ほど、主に、すっかり 程度の副詞と紛らわしい状態の副詞にはほかに、「すべて・まるまる・まるっきり」

 ただし、「すっかり・すべて・まるまる」などは、「しとしと」などの普通の状態の副詞とは違って、数量的な意味(程度に近い意味)を表しているのは事実である。そういった点から、「まだ・かつて・すぐ」などの時間を表す副詞と合わせ、「時数副詞」と呼んで一般の状態の副詞と区別することもある。「すっかり元気だ。」「山はもうすっかり秋だ。」のように、時数の副詞は形容動詞や、体言+指定(断定)の助動詞につくこともある、という性質によって、分けられるわけである。
 ただ、そのような性質があるのなら、時数の副詞のうち、数量を表すものを「程度の副詞としても使われる副詞」と考えてもかまわないように思われる。しかし、学校文法では状態の副詞に含めているのは、下記の理由による。

●程度の副詞
それ自身は事物の様子や状態は表さず、ほかの様子・状態・性質の”程度”を表す。 形容詞・形容動詞に係るのことが多い。
「雨がかなり降る。」
この場合、「かなり」は、「降る」の様子や状態を独自に詳しくしているのではなく、「降る」という動詞そのものの意味の程度を表しているに過ぎない。
「ちょっと眠る。」「もっと飲みたい。」動詞を修飾する場合もあるが、その場合も「ちょっと(の時間)眠る。」「もっと(多く)飲みたい。」のように、他にいろいろな語を補って考えることができる。

●状態の副詞と程度の副詞の違い
 「すっかり眠った。」「ある酒をすべて飲みたい。」においては、それぞれ「すっかり」「すべて」という状態の副詞が、眠り方や飲み方がどんなかを表している。
「ちょっと眠った。」「もっと飲みたい。」においては、厳密には「ちょっと」や「もっと」が眠る・飲む
という動作を修飾しているのではなく、眠る状態が短かったということ、また、飲む状態を更に続けたいということなのである。「ちょっとの間だけ眠った。」「もっとあなたと飲みたい。」という形になることにおいて、「ちょっと」「もっと」という副詞が実際に修飾する内容が顕在化した、という ことができるのである。逆にいえば、そうした意味を潜在化している場合に限り、動詞に係るわけである。くどいようだが「すっかり」「すべて」の場合は、そうした意味を潜在化して動詞に係っているわけではない。
   【以上、引用終わり】
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この回答へのお礼

ウーン。
 Yahoo!知恵袋の「記事」とは下記のことですよね。
 こういう場合は、リンクを張っていただけませんか。
【中学・国語の文法 副詞「すっかり」は状態の副詞・程度の副詞ですか?】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …

 引用部の冒頭の「ほど、主に、すっかり」はどこから出てきたのでしょう。
 回答しているかたは、信頼しています。このコメントも妥当なものだと思います。
 ただ、このコメントに従うと、「主に」の働きはなんなのでしょうね。


「主に」は「程度の副詞」なので「名詞」にもかかるという解釈には無理を感じます。「経済学」には「程度」はないでしょうから(「レベル」はあるかもしれませんが、それは別の話です)。
 そう考えると、「述語」にかかっている気がしてきました。それが『日本文法大辞典』のどこにあたるのかはわかりません。

お礼日時:2016/03/26 22:06

>できれば〈「仮説」を交えたこと〉がどこなのか、明確にお願いできませんか。


 1.2.が〈「仮説」を交えたこと〉で、3.が『日本文法大辞典』の引用と考えます(違っていたらご指摘ください)。

そのとおりです。しかし、仮説とはいいましたが、「主(しゅ)たる」、「主(しゅ)として」、「主(おも)に」「主(おも)な(る)」の言い方は実際にあったし、それに「主だろ(う)」「主だ」「主なら」を加えれば、「主だ」という形容動詞と考えてよいと思います。実際 『大辞林』『大辞泉』『日本国語大辞典』『三省堂国語辞典』などは「形容動詞」として扱っています。
 それはそれでいいのですが、実は「副詞」についてのわたしの認識が甘かったようです。「情態副詞」「程度副詞」「陳述副詞」しかあたまになかったのですが、庭三郎氏の「日本語文法概説」に「限定の副詞」という分類で、次のように書かれています。
 『限定の副詞というのは次のようなものです。他の物事と比べて、特にそれを取り上げる働きがあるものです。』
  <ただ>あなただけが好きです。
  春より<むしろ>夏が好きです。
  <特に>これがおいしいです。
 <おもに>日本語を勉強します。
  <せめて>ひらがなぐらいは覚えてください。
  漢字は<少なくとも>千五百字必要です。
「主に」は日本語にかかるとということのようです。「副詞」は必ずしも「連用修飾語」に限らないということですね。
 わたしは、この人の文法論を評価していますから、わたしの論を撤回せざるを得ません。
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この回答へのお礼

たしかに『日本語文法概説』にありますね。
 これを読む限り、<おもに>は<日本語>に限定しているのでしょう。
 ただ、 「日本語を<おもに>勉強します」の場合はどうなりますかね。<日本語>を「暗記する」でもなく「敵視する」でもなく「勉強する」という意味になりますかね。
 当方は<おもに>の位置がかわっても同義と考えるべきだと思います。

 もうひとつ気になるには……まさにNo.8でOKATさんが書いたことです。「限定の副詞」はおそらく独自性の高い考え方なので、これを前面に出すのは……。
 一般的には……という解説が必要でしょう。

お礼日時:2016/03/26 21:55

(1) 彼が勉強したのは主に経済学だ


(2) 日本列島に居住しているのは主に日本人だ

これは派生構文です。
基本はあくまで
(3) 彼が主に経済学を勉強した
(4) 日本列島には主に日本人が居住している
です。

非常に技術的なことをテクストで表現するのは不可能に近いのですが、あえて挑戦しましょう。
例文 (1) で分析します。


(5) 彼(が) [主に [経済学(を) [勉強] ] ]-した
(格助詞「ガ」「ヲ」は後で付与するもの。まだ能動態か受動態かなど、決まっていないから。
ここでは分かりにくいから、括弧に入れておく)

「勉強」を軽動詞「する」と融合させる
(6) 彼(が) [主に [経済学(を) [ V ] ] ]勉強-した
(「勉強」が残していった痕跡を V で表しておく)

「経済学(を)V 」または「主に経済学(を)V 」を焦点位置に移動。
(7) 彼が主に勉強したのは経済学だ。
(8) 彼が勉強したのは主に経済学だ。



このように分析する利点は
1.例文(1) と (8)(9) を関連づけることができる。
2.「主に」の機能を一貫して記述できる。
3.「×彼が経済学を勉強したのは(主に)マルクス主義だ」のような非文を排除できる。
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この回答へのお礼

>これは派生構文です。
 ですか。
 下記あたりも全部派生構文でしょうか。
「派生構文」の定義がわからないので、なんとも言えません。 

 もっと 上/右/後ろ/南 です。
 とても美人です。
 それは非常に問題ですね。

「分析」も当方にはレベルが高すぎるようです。
>ここでは分かりにくいから、括弧に入れておく
 カッコが何種類もあるので、何を指しているのかわかりません。

お礼日時:2016/03/26 10:29

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