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名目GDPには三面等価の原則がありますが、

最終消費財の価格×最終消費財の数量=名目GDP

という計算は正しいでしょうか?

A 回答 (4件)

正しいと思います。


生産面からのGDPと言えます。

生産面から見たGDP=新たに埋め出された付加価値の合計

分配面から見たGDP=雇用者所得(家計)+営業余剰(企業)+税収(政府)

支出面から見たGDP=C+I+G+X-M

生産面から見たGDPの「新たに生み出された付加価値の合計」というのはつまりは「最終消費財の価格×最終消費財の数量」を意味しています。

メーカー→卸→小売→消費者の流れの各段階で、それぞれは仕入れ価格(メーカーなら製造費用)に付加価値を上乗せして販売しているわけです。
そしてそれぞれの段階で上乗せされる付加価値の合計額は
、消費者が小売で商品を買う時の販売価格と等しくなります。

企業が商品を生産して、儲けた利益が給料、内部留保(自分自身に分配)、法人税として分配される。そして分配された家計、企業、政府がそれぞれ物を買ったり、設備投資をしたり、公共投資をして支出をするんです。

こんな流れで、3つの面からみたGDPは等しくなります(理論上は)
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この回答へのお礼

簡潔にお答えいただきありがとうございました

お礼日時:2016/03/30 02:16

No.3への追記です。

まとめると
・GDPデフレータ×実質GDP=名目GDP
・GDPとは、ある国の、一定期間(たとえば1年間)に生産されたすべての最終財の価値の合計ですが、最終財には消費財だけではなく、投資財、政府が生産した公共財等も含まれます。中間財とは、最終財の生産過程で費消される原材料や部品等ーたとえば、自動車の生産の過程で使用される鉄鋼、さまざまな部品のようにーであり、それらの生産はGDPの勘定から除外されますが、中間財でも期間内に費消されず、次期に在庫として持ち越されるなら、その部分は最終財としてGDPの計算にはいります。
・実質GDPとは、最終財の「数量」というよりは、最終財の生産を基準年の価格で評価した価値の合計です。ですから、基準年が変わると、実質GDPも変わるし、基準年の実質GDPはつねに基準年の名目GDPに等しいのです。
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この回答へのお礼

とてもご丁寧な説明を頂きありがとうございました

お礼日時:2016/03/30 02:15

GDPとは、ある国の、一定期間(たとえば、1年間)に生産されたすべての最終財(財・サービス)の価値の合計です。

最終財には、(最終)消費財だけでなく、工場とか機械のような投資財も含まれるのです。GDPがどのように計算されるか、記号を用いて一般的に示してみましょう。

基準年から数えて第t年目の値であることを明確にするため、第t年目の名目GDP、実質GDP、GDPデフレータをそれぞれN(t)、Y(t)、P(t)と書き、基準年のそれをN(0)、Y(0)、P(0)と書くと、

N(t) = ∑pj(t)yj(t)
Y(t) = ∑pj(0)yj(t)
P(t) = N(t)/Y(t)

となります。ただし、yj(t)は第t年目の国内で生産された第j番目の最終財の生産量、 pj(t)は第t年目の国内で生産された第j番目の最終財の価格、pj(0)は同じ財の基準年の価格。Σは加算記号で、たとえば、上の第1式の右辺は、p1(t)y1(t)+p2(t)y2(t) +・・・とすべて国内で生産されている財について加算することを意味します。

・言葉で言うと、第t年の名目GDPとは国内で第t年に生産されたすべての最終財・サービスの、第t年の価格で評価された価値であり、第t年の実質GDPとは国内で第t年に生産されたすべての最終財・サービスの、基準年の価格で評価された価値を表わしたものです。

・t=0とおいてください。N(0) = Y(0)、P(0)=1となることがわかるでしょう。つまり、基準年では、名目GDPと実質GDPは等しく、GDPデフレータは1、あるいは100倍すると100となることがわかる。

・経済がただ1種類の財が生産(かつ消費)されている、1財の世界を考えてみましょう。このときは

  N(t) = p(t)y(t)
  Y(t) = p(0)y(t)
  P(t) = p(t)/p(0)

となり、GDPデフレータは基準年から物価上昇率+1あるいは100を掛けるなら、基準年からの物価上昇率(%)+100となることがわかる。この1財の世界では物価上昇率の意味が、その1財の価格の上昇率という意味で明確です。

・では多数財の世界では、GDPデフレータは何を意味しているでしょうか?上で見たように、
  
  P(t) = N(t)/Y(t) = ∑pj(t)yj(t)/∑pj(0)yj(t)

ですから、GDPデフレータは経済学で「パーシェ物価指数」と呼ばれる物価指数概念の一つなのです。

・上で見たように、GDPデフレータは、名目GDPと実質GDPが先に定まり、これらが与えられると、GDPデフレータが最後に

   GDPデフレータ=名目GDP÷実質GDP×100

として定まることに注意してください。
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埋め出されたではなく生み出されたです(笑

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