プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

アニリン染料とアゾ染料の違いを,化学に疎い者にも解るように教えてください.
よろしくお願いいたします.

A 回答 (1件)

どちらもベンゼン骨格にアミノ基・NH2が着いたアニリンが原料です。


1.アニリンはコールタールの中にありますが、それだけでは足りないのでベンゼンから
ニトロベンゼンを経由して作られます、化学屋は全員有機化学演習でやらされます。
2.アニリンは放置されるだけで、空中の酸素によって酸化され深い赤色を示し、これだけでも
使えますが、これでは大量に得られず構造も分からない。英国化学工業の父パーキンは大学生活
を打ち切ってこの染料の工業化に打ち込み最初の人口染料であり最初の化学製品である「モーブ」
の生産に成功しました。モーブは黒色に見えますが実際には深い赤です。しかし皮肉な事に
パーキンの工場排水は真っ赤で、これが人類史上最初の水の汚染公害となりました。
3.アニリンを亜硝酸塩と反応させるとジアゾニウム塩ができます。これを他の電子豊富な芳香性
化合物と反応させて出来るのがアゾ染料です、深く美しい紺色が売りで、アゾと言えば紺色のこと。
4.両者とも様々な派生色素が生産され、重化学工業の基本です。ドイツのBASF社の名前は
「バーデン・アニリン・ソーダ・工業」の略です。
    • good
    • 1

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!