No.9ベストアンサー
- 回答日時:
こちらもrappachoさんの御質問でしたか。
気が付きませんでした。今さら追加回答? と思われるかもしれませんが、まだ何となくすっきりしていらっしゃらないようなので、その点を御説明します。
長調と短調については、rappachoさんなら理解済みと思いますので省略します。
まず基本的なことですが、「調」というのは、その曲の中心になる音、つまり主音(トニック)が何であるかを表示するものです。ですから、「調」の前には、必ずその曲の主音の名前が書かれます。イ短調ならば主音は「イ」なので、「ハ調」という言い方で「イ短調」も意味させる、というのは、「調」という語の概念上「本来は」不可能です。ただ、そういう厳密な音楽理論の定義は、すべての人が知っているわけではないので、誤用している人は少なからずいるでしょうし、うるさいことを言うと嫌がる人もいるでしょうからあまり申しません。
では、「ハ調」という言い方はあるかというと、ちゃんとあります。これは、20世紀以降のクラシック音楽がだんだん複雑なものへ発展する段階で、中心になる音は一応あっても、長調とも短調とも言えない、場合によってはその二つが同居する、というような曲の場合、作曲者自身がそのように表記しています。たとえば英語なら、ハ長調ならin C major、ハ短調ならin C minorと書きますが、in Cとだけしか書いていないものがたくさんあります。「ハ調」は、そういう場合の「in C」を翻訳したものです。具体的に例を挙げるなら、ストラヴィンスキーのConcerto in D(協奏曲ニ調)とかヒンデミットのSinfonietta in E(シンフォニエッタ ホ調)などです。聞けば分かりますが、長調なのか短調なのかよくわからないでしょう。
ヒンデミット シンフォニエッタ ホ調
ストラヴィンスキー 協奏曲 ニ調
https://www.youtube.com/watch?v=KLLIfC8YmXg
しかし、今回御質問の「ハ調で弾くなんとか~」という楽譜のタイトルは、上に説明したこととは関係がありません。これはごく単純に、「調号が何も付いていない」という意味でしかないです。実際に「ハ調で弾くなんとか~」という楽譜の収録曲を見てみると、短調の曲も収録されているので、それらは間違いなくイ短調です。でもそれは、イ短調は「ハ調」とも呼べる、という意味でそういうタイトルになっているのではありません。商業的効果を狙っただけのものです。やっと楽譜が読めるくらいの人には、調号が何もない楽譜はありがたいものです。ハ長調ならやさしい。イ短調ならやさしい。「調号なしで弾けるなんとか~」というタイトルよりも、「ハ調で弾けるなんとか~」の方が買い手にアピールしやすいんですよ。多くの人を混乱させたようですが、商戦なのですからしかたありません(笑)。
No.8
- 回答日時:
>>「ハ調で弾く ホニャララ」というタイトルのピアノ譜をよく見かけますが、
>>この「ハ調」には「イ短調」も含まれるのでしょうか?
この質問に純粋に答えます。
検索すると、こういう言い方も多くあります。
含まれます。
単純に五線譜の左上に#もフラットも無ければハ調と言ってます。
ハ長調とイ単調です。
#一個なら「ト調」=ト長調とホ短調(CとAm)
#二個なら「ニ調」=ト長調とロ短調(DとBm)
皆さん理屈言ってますが、「ハ調で弾く ホニャララ」は単純で軽く解り易く言ってるだけです。
そんなに、ムキになって回答する必要は無いと思いますがね・・・・。
No.7
- 回答日時:
こんばんは。
長調と短調の違いは、音階です。
長調は
全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音
C D E F G A B C ➡ ハ長調
短調は
全音 半音 全音 全音 半音 全音 全音
A B C D E F G A ➡ イ短調
こうなります。これが基本です。
音の順番は違いますが、使っている音は同じですね。
これが並行調です。
鍵盤楽器の白鍵だけ使って
C ➡ オクターブ 上の C
A ➡ オクターブ 上の A
これをやってみて下さい。
違いが分かると思いますが?
No.5
- 回答日時:
「ハ調」なんて書く出版社が悪いです。
要は黒鍵(シャープもフラット)使わないで演奏できる、と言いたいのだと思いますが。
百歩譲って、ハ長調とハ短調をひっくるめてハ調ということがあったとしても、ハ長調とイ短調をひっくるめてハ調というのは乱暴すぎると思う。
出版社に講義すべきニダ!
No.4
- 回答日時:
「ハ」が主音や終始音であるような曲であっても、長調なのか短調なのか決定しにくい(もしくは作者がしたくない)曲、もしくは曲中で「ハ長調」「ハ短調」に頻繁に転調する曲なんかの場合に、「ハ調」とされることはあります。
特に近代以降のクラシックや現代の音楽では、様々な音階や旋法が使われ、長短調にも織り交ぜられたりしますので、長調・短調とかいう枠にすら入らないような曲は当たり前に溢れています。(逆に言うと、長短調にガッツリ沿った音楽は、古典クラシックやメタルや演歌のようなかなり古風な趣の曲調になります。)
そうでなくても、西洋の古典的な理論に限っても、短音階には主に3種の音階があり、その中で例えば「旋律的短音階」と呼ばれるものは、「ドレミ・・」で言うなら、長音階との違いは「ミ」と「ミ♭」しかありません。
そのくらい、「調」というのはうつろい易く、また、例えば「ハ長調」のように思えても平行調である「イ短調」は曲中で終始顔を除かせます。長調の曲でも、転調していないにも関わらずその瞬間瞬間で暗いメロディー・コードに聞こえたりするのはそれです。
ですから、「ハ長調」に「イ短調」も含まれる・・・なら遠からずです。
そんなもんですから、ただ単に音楽をやっているというだけなら、「調べても意外にハッキリしません」というのは的を射ています。クラシックの音楽理論を知らなくても、音楽というのはやれますので。
それが「何たるか」を知るか知らないかだけの違いで、ミュージシャンというのはそれを知らなくても音楽経験から自然と効果的に使ったりしますから。かのジョン・レノンは、音楽専門家達があーだのこーだの音楽理論を挙げて彼の曲を絶賛しているのを読んでも、何を言っているのか全く理解出来なかったそうです。
No.3
- 回答日時:
平行調は楽譜では同じ表記ですが、主調、主音が違いますから内容は全然違います。
小学校で習う、「ド」で終われば「長調」、「ラ」で終われば「短調」と同じです。
つまり、「ド」がトニックの「ドレミファソラシド」の並びが「長音階」。
「ラ」がトニックの「ラシドレミファソラ」の並びが「短音階」。
例外は有りますが、Cで始まりCで終わる楽曲がKey C 「ハ長調」。
Amで始まり、Amで終わるのがKey Am「ニ短調」。
No.2
- 回答日時:
長調と短調は異なります。
ちゃんと決まりありますよ。西洋音楽の音階の規則です。
長調は
全音階/全音階/全音階/半音階/全音階/全音階/半音階/全音階/
短調は
全音階/半音階/全音階/全音階/半音階/全音階/全音階/全音階/
となっています。
この全音階/半音階/の繰り返しパターンによって、長調と呼ばれるか短調と呼ばれるか変わってきます
全音階というのはピアノで例えると次に弾く音との鍵盤が「白鍵/黒鍵/白鍵」という、黒鍵がはさまれているもの
半音階は白鍵と白鍵の間に黒鍵がないものです。
ハ長調は
ハニホヘトイロハ、ドレミで言うとドレミファソラシド、ドイツ語ならCDEFGABCですが、
ピアノで弾くとき、黒鍵をひとつも使わずにこの『全音階/全音階/全音階/半音階/全音階/全音階/半音階/全音階/』のパターンで弾ける調です。
ミとファ、シと高いドの間だけは黒鍵がありませんよね。そこだけ半音階です。
イ短調は
イロハニホヘトイ、ラシドレミファソラ、ABCDEFGAで。
こちらも黒鍵をひとつも使わずに『全音階/半音階/全音階/全音階/半音階/全音階/全音階/全音階/』という短調のパターンで弾ける調です。
ラとシ、ミとファの間だけ黒鍵がありません。
ハ長調とイ短調は全く同じ音を使っているのですが、音階の上下のパターンが違うので、明るく感じたり、暗く感じたりするのです。
主音や道音をハにおくか、イにおくかでハ長調かイ短調か変わってきます。
ほかの調もこのパターンに従っています。
例えばト長調は
トニイロハニホヘト、ソラシドレミファソでファにシャープがつきますが、
ソから初めて『全音階/全音階/全音階/半音階/全音階/全音階/半音階/全音階/』のパターンにするために、ファにシャープがついています。
ミとファの間は黒鍵がないので、そのままだと半音階になってしまうので、ファにシャープをつけることによって、全音階になるのです。
そういう感じで、長調の音階に聞こえるように、シャープをひとつずつ増やしたり、フラットを増やしたりしていくのです。
短調も同様です。
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みなさん沢山ご回答くださり、ありがとうございました。m(^^)m
また、まとめての返信となってしまうこと、お許しくださいませ。
いろいろ読ませていただいて、何となく一般論がわかってきたように思います。
まとめてみますと、
・「ハ長調」と「イ短調」を「ハ調」とまとめるのは適切ではない。
・「ハ長調」と「ハ短調」を「ハ調」とまとめることはある。(賛否あり?)
こんなところでしょうか。
あえて付け加えさせていただくなら、
・「ハ長調で弾く」と書かれた初心者向け楽譜については、
「ハ長調(イ短調)で弾く」の略と受け取ることにする。
・「ハ調で弾く」と書かれた初心者向け楽譜については、
「ハ長調(イ短調)で弾く」と受け取りつつ、腑に落ちない顔をする。
また私の質問の仕方が悪かったようで、申し訳ございませんでした。
私自身は「ハ長調」「イ短調」「平行調」について理解しているつもりでしたが、
(丁寧に噛み砕いてご説明くださった方々、申し訳ございませんでした……)
「ハ調」という言葉は、楽譜タイトル以外では見たことがありませんでした。
もし「ハ調」という言葉に「ハ長調 + イ短調」という意味があったのなら、便利なので使いたかったのですが、今回のみなさんのご回答を見る限り、市民権は得られていないようですね。
ちなみに「キーは?」と聞いてくる人には「Am」と返したくなる、これは私の周りでこういう聞き方をする人は初心者ではないので、こう返したくなる。ということでした。
ベストアンサーは、gldfishさんのご回答につけさせていただきました。
たしかに、調号が変わってなくても細かく見れば転調していたり、調のハッキリしない曲もあるということに、ハッといたしました。
他のみなさんのご回答もいろいろ参考になりました。
ありがとうございました。m(_ _)m
と思いましたが、「少し間を置いてから」質問を閉じさせていただきます。
何かございましたら、コメントくださいませ。
t_fumiakiさん
Tastenkastenさん
追加のご回答ありがとうございました。
より理解が深まってスッキリいたしました。(^^)
最終的なまとめとしましては、
・「ハ調」のように長短が書かれていない曲は、
長短両方を含む、あるいは長短が明確でない曲。
・「ハ調で弾く」と書かれた楽譜は、
「ハ長調(あるいはイ短調)で弾く」の意味で書かれている。
(おかしな表記だが、初心者にはわかりやすい。)
こんなところでしょうか。
個人的には「ほとんど白鍵のみで弾く」なんて書き方はどうかなと思いました。
あるいは単に「ハ長調で弾く」。(そう書かれた楽譜もあるみたいですね。)
ベストアンサーは、Tastenkastenさんに変更させていただくことにいたしました。
迷ったのですが、やはり後で見る方がいたとしたら、一番解りやすいかと思いまして。
gldfishさんやみなさんのご回答を、より明快にしていただけました。
それにしても世の中不思議な曲があるのですね。
私がふだん触れている曲は、まだ調が判りやすい方なんだなと思いました。
最後に、重箱の隅をつつくような質問にお付き合いくださり、みなさんありがとうございました。
同じような疑問を持たれた方の参考になればいいなと願いつつ、質問を閉じさせていただきます。