声優になりたい娘

声優になりたいと、娘が
そちらの道に行くには
まずは専門学校ですか？
私は母子家庭であまり援助がしてあげれません
今16歳、高校2年生です
演劇部で活動しております
恥ずかしがり屋で、もじもじのわが子が
演じるときは世界に入っています。
楽しそうに頑張っています。
できるだけ応援してあげたいのですが、
あまり費用がかからずに、声優への道はないでしょうか？

No.1 ベストアンサー 回答者： 北のトラさん 回答日時： 2016/04/28 18:16

声優は、声優の専門学校を卒業すれば成れるというものではありません。

理容師・美容師なら、開業の道もありますが、声優は採用されるまで、収入を得られるようになるまで、何年かかるか分かりません。
お母さんが、何時までも支えてあげられるのでしょうか。

まずは、専門学校でも就職率の高い、会計・経理の専門学校を考えられた方が宜しいのではないでしょうか。
専門学校を出て、就職し、収入を得られ、自立できたら、夜間に声優の専門学校に通うことができますし、オーディションに
応募することも可能です。

声優専門学校を卒業して生徒の内、声優になっている人の数を考えたことがありますか。甲子園に出るより難しいですよ。

娘さんのためにも、質問者さん自身のためにも、第一段階は、確たる収入を得られる道へ、進むべきかと考えます。

参考までに、

No.3 回答者： GDBF_Sti05 回答日時： 2016/04/29 17:24

No.2です。

追加で以下の事聞いてみてください。

即答出来なければ正直、声優という仕事は苦しいだけかもしれません。
今のわけのわからない声優ブームにのかってるだけかもしれません。

お子様は数ある職業の中から何故声優を選んだのか？
お子様を採用する事によって事務所にどんなメリットがあるか？
そのメリットとはどのようにしたら実現出来るか？具体的に
そのメリットはどれくらい事務所とってに有益なものか？具体的に
お子様は声優になってどんな声優になりたいのか？
お子様は声優になってどんな作品作りをしたいか？又はしたい？
お子様は声優になって人物以外のどんな役がどれだけ出来るか？具体的に
お子様は声優になってどんなに苦しい時でも楽しく仕事をする事が出来るか？
声優として将来的にはどのような形で声優を続けていきたいか？
声優としてお子様が答えた将来的にどのような形で声優を続けていくにはどうしたらよいか？具体的に
目標としている声優はいるか？いるならその具体的な理由。
得意な言語はあるか？例えば英語が喋れる。どんな地方の方言でも喋れる。とか

本番ARは生き物です。
いきなり、通行人Aで出演しているお子様に
地球が笑ってる心の演技が欲しいとか
かぼちゃが悩んでる表情が想像できる演技が欲しいと言われて
考える時間は10秒程度でどのような演技が出来ますか？

お子様にきちんと聞いて下さい。
当方が想定する演技は30種類位です。
この様な事は本番ARでは日常茶飯事ですし何時も台本通りではありません。
名前の無い役の人は全員アドリブでお願いしますなんてこともざらです

もちろん、表情や口パクはありません、本番カット(BGのみの場合もあり)で
地球やかぼちゃが止め絵であるだけです。
この10秒の合間に前後のカットとの整合性、音響監督等の意思をくみ取った演技を考えしなくてはいけません。
リテイクが2回位続くと別の声優に交代です。
新人からやってのけるそれが天性の才能と天才・強運という3つの宝を持っている人です。
想定外だから出来ないと思うならその時点で声優は諦めた方が良いです。

声優業界はアニメ業界よりも超ブラックです。

世の中ドラマ・漫画・アニメのようにはいきません。
アニメ業界・声優業界に夢見すぎて
甘く考えて足突っ込むと痛い目どころか取り返しのつかない事になります。
数えきれないくらいアニメ・声優業界に夢見た人の悲惨な末路を見てきたので。

以上、参考になれば幸いです。

No.2 回答者： GDBF_Sti05 回答日時： 2016/04/29 17:05

田舎で細々と約27年ほどアニメーターをしています。

キャラ・メカ等各種デザイン・美術設定等・作画監督・原画・コンテ・演出・たまに監督なんかもやってます。
他のスタジオの仕事も山ほどやってますので
フリーと勘違いされますが東京の某大手スタジオの社員アニメーターです。

お子様が地方在住なら東京に出てきて最難関と言われる養成所の試験を受け特待生扱いになる事です。
これで費用がかなり抑えられると思います。
ダメなら声優は諦めた方が良いです。
最難関で通用しない人がランクを落とした事務所で通用する訳がありません。
運がよければマクロス歌姫オーディションとかアニマックスの新人声優発掘みたいなのが
実施されれば応募できるかもしれません。

声優になりたいと思っている人は年に約30万人。
そのうち行動を起こすのが年に8～10万人。
規模を問わず事務所に所属出来るのが1000人前後。
そのうち数年後に生き残ってるのは数人。
人気声優になれるのが1,2人いれば良い方。

そして、声優になれるかよりも、なった後の事を考えていますか？
声優とは声優事務所に所属し、声優組合に登録、ジュニアランクを貰えれば誰でも声優です。
例え仕事が全く無くてもです。

事務所からどうやったら仕事を貰えるか？
サラリーマンと違って所属したから仕事がある訳ではありませんし勝手に仕事が来るわけでもありません。
ですのでどうしたら仕事が貰える声優になれるかを考え行動する事が大事です。
新人は2,3ヶ月もしくは半年以上オーディションの話を含めて仕事の話が全くないなんていうのはざらです。

基本、声優の仕事は音響監督にオーディションの話がいって
そこから各事務所のマネージャーに伝えられマネージャー(社長)が誰を出すか決めます。
全てのオーディションが音響監督・マネージャーに伝えられる訳ではありません。
当方でも全てのオーディションの話を把握しているわけではありません。

声優のマネージャーは芸能人と違って1人につくわけではなく
音響制作会社・音響監督・音響スタジオ・TV・ラジオ局単位でつくので関係する箇所の声優を
同時に数人～数十人纏めて担当します。
なので、運よく事務所に入れたら全てのマネージャーと先輩声優に顔と名前を憶えて貰うのが
最優先事項で最も大事です。
縁があれば音響監督にも同様の事をするのも大事です。
事務所によっては自分で自分をマネージメントしなければいけないので
実績の無い新人に仕事はありません。
但し、事務所によっては仕事の話がある時以外は顔を出さなくていいという事務所も大手でも沢山あります。
そうなるとますます仕事が貰えず結果が出せなくなります。
その逆の事をしている事務所もたくさんあります。
それをどうお子様がとらえ行動するかです。

オーディションですが全て公平に行われている訳ではありません。
8割以上の確率で出来レースのオーディションが多いです。
声優は勿論知っている人もいるでしょうが大半は知りません。
原作物なら原作者が主要な声優を全部決めてしまう場合がよくあります。
オリジナルだと製作委員会の意見が尊重されます。
声優を選ぶ権利というか順番は
原作者>製作委員会>アニメ制作スタジオ=監督>音響監督といった感じです。
原作者から声優の要請・要望があればそれにそった形で役が決まります。
アニメのメインスタッフが決まる前にメイン声優が先に全部決まってるなんてよくあります。
アニメを観ていておかしいと思いませんか？
殆ど役が違うだけで同じ顔ぶれの声優ばかりだと。

今の声優業界は需要と供給のバランスが崩れていて声優が供給過剰になっています。

大手、人気の声優事務所の殆どは新人は預かりという形で1～3年位仕事ぶりを見て
事務所がクビにするか残すか決めます。
なので仕事がなければ実績が残せないのでクビになります。
仕事があっても事務所が納得いく結果が出せなければクビになります。
もしくは仕事も無く飼い殺しか。

声優のギャラはアニメの場合最初はジュニアで1万5000円、そこから事務所の取り分と税金を引かれます。
また、スタジオへの交通費も含まれ、場合によっては台本を取りに行く交通費もこの中から捻出します。
TVアニメ一言でも、120分の劇場でARに2日かかって喋りまくってもギャラは同じです。

声優はランク制になっていてランクが上がればギャラもあがりますが仕事は減ります。
矛盾してますがこれが現実です。
今人気声優でも声優だけでは食べていけませんので
仕事の合間にアルバイト掛け持ち
内緒で結婚して養って貰っている
ランクがジュニアからあがらないよう努力している方は沢山います。

おそらく、お子様はゲーム・アニメを中心としたアイドル的声優を目指しているかと思いますが
運が良ければ声優になれるかもしれません、が

声優として仕事を貰える人と言うのは
天性の才能と天才・強運という3つの宝を持っていないとダメだと
監督業をたまにやり始めてから15年程経ちますがつくづく思います。

天性の才能と天才・強運という3つの宝を持っている人が努力をして
更にその3つの宝が同じ宝を持っている他人より勝っている人が声優として認められ仕事を貰えます。
ただ、これらの才能を持っていても主役を１,２本やっただけで消えていく声優は沢山います。

天性の才能と天才・強運を持った人を100とするなら凡人は5～6、努力して10位。
それだけの差があります。
又、天性の才能と天才・強運は生まれ持った物なので努力では決して手に入りません。
仕事が貰える声優とは頑張って歯を食いしばって挫折して努力してなる職業では無いのです。
声優で仕事が貰える人はなるべくしてなるのです。

正直な話凡人では仕事を貰える声優にはなれません。
声優の努力は全く報われません。100％生まれ持った才能で決まってしまいます。
才能を持った者同士が努力し競う場なので才能の無い者は努力してもその舞台にすら上がれません。
ですので、お子様に先の述べた才能がなければ全く相手にされません。

今の声優の旬は20歳前後。

もう随分と前から製作委員会・特にテレビ局やスポンサー・広告代理店の声優の身元チェックが厳しく
児童劇団(有名でなくてもそこそこの活躍でOK)に所属しながら声優事務所にシフトして
デビューというパターンが多いです。
これは演技の基礎がきちんと出来ている為で高校の演劇部程度では話になりません。
劇団も劇団ひまわり又はひまわりと同等クラスの劇団でないと難しいです。
劇団ひまわり又はひまわりと同等クラスの劇団所属なら身元もハッキリしているので安心して使う事が出来る。
これも児童劇団出身者を採用する理由です。

又、声優のデビューの低年齢化とコネ採用・二世声優が当たり前になっている事もあげられます。
今の若手声優は先にも述べましたが児童劇団に所属しながら声優事務所に徐々にシフトして
早ければ中学3年・平均高校1年生位でデビューして個人差もありますが3～5年の下積みを積みます。
そうすると年齢的に20歳前後位になりますが
その間に脇役から主役クラスまで色々熟して且つ目玉作品がないとダメです。
23,4歳位でベテランになり仕事を自分から求めるのでは無く
仕事が勝手に転がり込んでくる位でないとダメです。
27,8歳で女性の場合生き残れるか仕事が激減するかの岐路に立ちます。
この時点でお子様がどうなっているか？

声優とは専門学校や養成所で育てて貰うのではなく
AR現場で音響監督や監督他偉い人に怒られ褒められながら場数踏んで育てて貰う物です。
現場を沢山経験する事で上手くなっていきコツを掴んでいきます。
専門学校や養成所で数年かけてやるようなアフレコごっこは
1回の本番ARの経験で全てを上回ります。

又、お子様が声優になれる可能性があるといったのは事務所側が臨時要員として欲しい場合があるからです。
売り出したい新人声優の管理は事務所がしっかりしているので、まずありえない話ですが
例えば事務所が売り出したい声優が通行人Aの役を貰っていて別のオーディションでいい役で合格し
ARスケジュールが重なった場合、事務所は当然売り出したい声優をいい役に優先させます。
そうなると通行人Aが空いてしまうので空いてる声優の誰でもいいから声をかける形になります。
そういった場合の為にお子様のような人を置いている事務所も多いです。
もちろんオーディションの話等は一切無いですし
当日いきなり連絡が来て何時までにスタジオに行けとの連絡があるだけでお子様の都合は関係ないです。
もし、断ればますます仕事は無くなります。
給料も当然仕事が無ければ出ませんし年金や保険も当然国民年金・保険です。
このように事務所にも顔を出さない声優は沢山います。

声優志望なら誰でも知っている某大手の声優事務所の社長と個人的に友達なのでよく愚痴がでるのですが
とにかく何処でどう思ったのか大きな勘違いで声優業界に夢見すぎの人が多くて困ってると。
仕事が貰える声優さんは今やAKBでセンター数回以上連続でしかも2位以下にに数倍の差をつけて取れる且つ
イベントでドームや武道館を満員に出来る位の実力と容姿・オーラが備わってないとダメだと。
それ位狭い門になっています。


以上、参考になれば幸いです。