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私の職場の上司は連休中に熊本地震の災害ボランティアに行ってきたそうです。
彼が言うには「熊本地震の被害は思った程ではなかった。マスコミはちょっと騒ぎすぎだよ。」
彼は阪神大震災の経験者で、その時の神戸の惨状に比べれば今の熊本はまだ恵まれているという意見のようです。
私はそれにはかなり違和感を覚えるのですが、それほど阪神大震災とは極めて悲惨な出来事だったのでしょうか?
年齢的に当時の事はあまり覚えて無いんですが。

A 回答 (25件中1~10件)

防災関係の仕事をしています。



人間というのは「主体的」な生き物です。基本的には自分の経験からしか物事を判断できないからです。

そういう点からみて、阪神大震災をその場で経験した人々にとっては、熊本地震は「たいしたこと無い」といえるでしょう。実際に阪神大震災の被害は大きく、インフラが復旧し人々の生活が復旧するまでに多くの時間がかかりました。
また、防災という考え方を大きく変えた地震でもあります。

もっとも「被害」というものを地域の特性を越えて比較するのも難しいものがあります。
たとえば過去にこういう地震もありました。

「地震の被害よりも津波の被害が大きく、最大波高は30m以上、震源地に近い村落は全世帯504件に対して家屋全壊400件以上、火災も発生し死者はでなかったものの全焼192棟、たった一つの小さな島の被害である」

これは、1993年7月 北海道南西沖地震(M7.8)の奥尻島の被害で、島は壊滅的な打撃を受けました。東日本で津波被害の悲惨さはご存知だと思いますので、この地震の後片付けなどに行けば「阪神ほど出ないにしてもこれは酷い」と感じたかもしれません。

しかし、実際には上記に書かれている奥尻島の被害以外は被害がほとんど無い地震で全体の規模からすれば、熊本地震にすら及ばないといえるかもしれません。死者数などは北海道南西沖地震のほうが熊本地震より多いですが、被災者の規模は圧倒的に熊本地震のほうが多いからです。

ちなみに、奥尻島の人口は当時4700人程度、ほかの場所はほとんど被害がありませんでしたから被災者もほぼ同じ程度だったのに対して、熊本地震の被災者は長引く余震・二度も起きた大きな地震などで避難者は最多時で18万3882人といわれています。阪神大震災のときの避難者は最多時で31万6678人とされていますので、人口規模が3倍の阪神大震災よりも避難者は多いといえるでしょう。

しかし、同時に阪神大震災の死者は6,434名なのに対して熊本は49名、倒壊家屋は阪神全壊104,906棟、半壊144,274棟に対して熊本は全壊2,487棟、半壊3,483棟(確定値ではない)とされていて、圧倒的に阪神のほうが倒壊家屋数とそれによる被害が大きいわけです。

ですから、阪神を経験した人が「熊本はたいしたことない」と思うのは「体験として当然」だと思います。

しかし、実際には、このように客観的にみて初めて「地震の本当の被害」というのはみえてくるわけです。防災の難しさもここにあります。

たとえば2004年の新潟県中越地震は被害は熊本地震とほぼ同じ程度でしたが、地震による土砂崩れなどで山古志村などの村落が孤立し、支援物資が届けられずに大きな教訓を残しているような地震もあります。

地震の被害の大小は客観的に見ないと分かりません。しかし人間は自分の経験と価値観でしか判断できないものであるのもたしかです。

その上司が悪いわけではないでしょう。阪神の経験を生かしてボランティアに参加するのはすばらしいことです。しかし、阪神のときの「片付けても片付けてもなくならない瓦礫の山」に比べたら、熊本は被害が少ない、と思うは当然だと思います。そこを責めるのは間違いだと思います。

しかし、質問者様の感覚はするどく、そこに違和感を感じるのも当然で、なぜ感じるかは客観的に上記で説明したとおりです。
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「熊本地震の被害は思った程ではなかった。

マスコミはちょっと騒ぎすぎだよ。」

「熊本地震なんて大したことない」
は、違います。
上司の方が言ったのは、マスコミの報道から受ける印象との比較ではないでしょうか?

それに、その上司の方は実際にボランティアとして足を運んだのであり、その発言も内々でした発言です。
世間に向けた発言ではありません。
それを「熊本地震なんて大したことない?」というタイトルで多くの人の目に触れるネット上で質問したり、その上司の方の人間性をどうのと発言する回答者の方に違和感を覚えます。
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たしかに、阪神淡路大震災は五千人近くの犠牲者がでました。


火災による犠牲者が多かったと。
それを教訓に、日本人は地震に備えているんです。

多分、その上司は、一部しか見てないと思いますよ。
たしかに、熊本の中心部は、見事なまでに道路、インフラの回復早かったですよ。
ただ、1ヶ月たった今でも、益城、南阿蘇、悲惨です。
多分、行ってないんでしょうね。
震度7が、2日連続きたんです。そのひと、震度7,一回経験してから発言して欲しいものですね。
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もし、その上司が震度7の地震に遭われて、自分の家が全壊しても大したことなかったって言われたらどう思いますか?家をなくした人や、電気ガス水道が使えなくて不自由していた人のことを考えて欲しいです。

神戸の地震や東日本の被害はひどかったと思いますが、熊本が恵まれているというのは、間違っています。恵まれているのは、地震のなかった地域です。地震にあって恵まれているとは不謹慎です。
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都市部か市街地か田舎か、


人口密度の関係なのでは?
被害者数、また建物も比例しているでしょうし。
マスコミが騒いでいるのは地震の
規模をもとにしていると思います。
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地震の規模は違うにしても、被害に遭われた方の辛い気持ちって、どの地震でも一緒だと思うんですよ。


だから皆ボランティアに行ったりするのでしょう?
その上司は、自分が大震災に遭い本当に辛い思いをしてその傷がまだ自分の中で、癒えてないんだと思います。
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震度は地震で最大ですが、確かに被害は他の大震災と比べれは、少ない方だというのは確かです。



直下型の地震と内陸が震源地と言うので被害が少なかったのだと思います。
不幸中の幸いですね。
 また、住宅の倒壊はもともと地震に対して古い基準のものばかりだったそうですし、倒壊は仕方ないのも事実ですしね。
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両方経験した人の1つの意見として捉えれば良いんじゃないですか?


自分はどちらも経験はしてますが、現地にいなかったので判断はできません。
がニュースや映像で比べる限りは阪神大震災はより人が密集している場所でおきたので
客観的にみて家の数、高いビルの数や人の多さで阪神のが被害が大きいと考える人はいると思いますよ。

被害の大きさは正直比べる必要もないと思います。
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感情的にひどいという回答が目立ちますが、それはをいったら、比較などできないにので棚上げして、質問に答えれば、阪神淡路の被害はけた違いです。

おなじなのはマグニチュードですが、あれはもとのエネルギーってだけで被害との相関はうすい。震度、エリアの広さ、人の多さ、当時の耐震基準の甘さ、などから死傷者、インフラ復帰時間、被害額、どれをとっても桁が違うのが事実です。死者だけで6000人越えですから推して知るべしですね。
だからといって大したことないと言うのは、非常識だと思います。一方で、非常識だからといって、客観的には明らかに全然違う規模の被害を、同等と言うのもどうかと。政治利用された感は否めません。
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地震の規模も震源も深さも状況もすべて違うのに、表面だけ見て適当な事を言うのは大人げない。

被災して避難生活している方々に失礼。

今回の熊本の地震は何度も大きな地震が起きていて、地盤が火山灰のような緩い大地のため、深刻化したのだし。

数年前の東北の地震も大きな地震が二回続いて起きたために巨大津波が発生して大災害となったのだし。私は岩手に住んでいるのですが、その時の地震も沿岸が壊滅的ダメージを受けた(津波のため)が、内陸は大して被害はなかったんですよ。丸1日停電とその後の物資不足くらい。

阪神大震災はあまり覚えてはいませんが、数年後に修学旅行で行ったときは(勿論すべきかどうかは議論しました。少しでも復興の助けとなればということで実現しました)その時はそんなに被害が大きいようには見えなかったし、学校にいた子達に手をふったら手を振り返してくれました。

他所の人間が見たらそんなもんです。本当の被害はわからないんだと思いますよ。ましてや、ボランティアで行ったのなら本当に酷い地区にはならないでしょうし。

この事を発言した上司も、あなたも、ちょっとばかり無神経ではありませんか?
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