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経済の仕組みには詳しくないですが、
傍目から見ていると、
キャメロン首相はEU残留派なのに、国民投票にすると言ったこと自体が間違いだったのでは?
と思いました。

キャメロン首相は国益のことを考えてEU残留するべきと述べているけれど、
ほとんどの人は、明日の自分たちの暮らしを守るためには
どんな選択がよいかを考えているとおもいます。
テロから身の安全を確保したいとか、外人に自分の雇用を取られたくないとか。
でも
何が国益でそれが引いては自分の安全な暮らしを左右するのかを考えられる人が、
英国民の中にどれほどいるのでしょうか?

イギリスには、日本やドイツのように輸出産業が盛んというより、
ポンドの信用を軸とした金融業で成り立っているのだから、
ポンドの信用がなくなったら、
経済的にすごく弱い国になってしまい、
かなり苦しくなるのではと思ってしまいます。
私のこの考えが正しいかどうか別にしても、

国民投票に行く人たちのなかで、
どれだけの人が正しい情報分析を持って知恵をつけ、EU残留か離脱を選択するのでしょうか?
それを思うと
キャメロン首相のこの選択はどうだったのかな?と思いましたが、
どう思われますか?

A 回答 (2件)

国民主権ですから、間違った選択をしたらそのつけを払うのは国民です。


そうならないよう政府が何とかしてくれる、というのは主権を持つ国民の考えることではない。
権利にはリスクが伴うのが当然、というのがイギリス人の感覚だと思います。
(イギリス人を知らないので本当かどうかは知りませんが)

日本のように何かあると、政府が悪い、と非難するのは向こうでは理解不能でしょう。
自立した大人ではないとみなされます。
父である国家が幼稚な国民の面倒を見てやらねばならない、という考え方はパターナリズムと呼ばれます。
どちらかといえば、あまり民主的な価値観とはみなされません。君主制に向いた考え方です。

最初期から民主主義を運用している人たちは、そういう民主主義の負の側面もきちんと理解して、勉強させられていると思います。

また、あとでグダグダ言われるよりは、白黒つけてはっきりさせた方が権力基盤は強くなります。
選挙をしなければ自分の責任になりますが、選挙をすれば凶と出ても責任を転嫁できます。
おそらくキャメロン氏には、それなりの勝算あっての勝負だと思います。
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この回答へのお礼

なるほどと唸りました。
大変丁寧なご回答をありがとうございます。

日本と西欧の文化的な考え方の違いって本当におおきいですね。
例えば小学校の授業に関して、
日本では先生が授業で正しいことを教えるのが当たり前、
生徒は静かに聞くべきだし、
先生が間違ったら責任を負うべきという感じですが、
イギリスは、生徒同士で勉強したり、
生徒が自分の意見を活発に交換することで授業が成り立つ。
内容が正しいかどうかより、自分の意見を言うのが大切で、
おとなしく聞くだけの子はおちこぼれとみなされる。

なんとなく私たち日本人は本当の民主主義に慣れていないところもあるのでしょうか?

それにしても、
今回のEU離脱に関しては
キャメロン首相は自分の政治生命が絶えたとしても
イギリスの国益のことを思って
国民投票をしない方が良かったんじゃないかと思います。
だって、EU離脱したって、新しい協定を結ぶのにとても長い年月が懸かるだろうし、
そんな長期的な離脱が目に見えているなら、
長い時間かけてEUと交渉して、形式的に残留しながら実質の離脱を目指した方が
イギリスの為には良かったんじゃないのかな。
と思います。
でもこれも日本人的なアイデアなんでしょうね。
白黒はっきりつけたくなる西欧人と、曖昧が好きな日本人の考え方の違い。

イギリスでは
ベジタリアンか、肉派か白黒ぱっきり分かれるけど、
日本は
ほとんどベジタリアンがいない。
色んな種類をちょっとづつ楽しむのが好きな健康志向の人は多いけど。

お礼日時:2016/06/17 19:42

この質問内容は北朝鮮の金正恩向けだろう



>国民投票に行く人たちのなかで、
どれだけの人が正しい情報分析を持って知恵をつけ、EU残留か離脱を選択するのでしょうか?

要するに国民はバカなんだからという前提なんでしょう?
民主主義のイギリス首相に対するものではないな

そもそも難民のコントロールができないことが問題であってEU離脱が目的じゃない
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この回答へのお礼

例えば、日本で
もしも首相が「原子力発電所の全廃止をするかどうか国民投票で決める」と言っていたら、
そのお祭り騒ぎ効果で、その政党の支持率アップに効果的かもしれません。
日本国民としては当然のごとく原子力発電所の全廃止にはっきりYESと言い、
その結果、資源国からエネルギー資源の価格をふっかけられて、
国としては弱ったなということになるのでは、とおもいます。
「国民投票」という手段を取らず、静かに脱原発に向かうのが正解だと思います。

キャメロン首相も自分の支持率を守るため「国民投票」と言ったのはどうかなと思ったのです。

難民コントロールに関して、
もともと、
イギリスは物理的にヨーロッパ本土から離れているし、
パスポートコントロールは鬼のように厳しいし、
シェンゲン協定からも外れている。
他のEU諸国よりも難民流入は深刻ではないはずです。
それでも問題があるなら、キャメロン首相が外交手腕でもって
EU諸国と交渉を続け、1回目の交渉成果だけにとどまらず、
しつこく交渉を続けるべきじゃあないのかなと思ったんです。

偏った意見ですみません。でも自分にとって素朴な疑問だったんです。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2016/06/17 12:07

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