キキョウの絶滅危惧種にされた原因はなんですか？

キキョウの絶滅危惧種にされた原因はなんですか？

No.1 ベストアンサー 回答者： ddeana 回答日時： 2016/07/17 09:03

野生種として生育する個体数が激減したからです。

園芸店などでは苗が当たり前に売られていますが、これらはもともと野生種同士を掛け合わせて品種改良したか、遺伝子を取り出して強制的に組み替えて増幅させたものです。

新種を作り出す作業も、突然変異に頼っていては安定的な種が作り出せませんので、原種と呼ばれる野生種のもっとも安定している遺伝子をベースに研究するのです。その為に野生種はかかせません。

加えて、もし人工的に増殖されたキキョウがなんらかの病原菌による病気などに侵された場合は、同じ遺伝子をもつ他の苗も同様に一斉に被害にあうことが考えられます。そうした場合の予防策や特定の病原菌につよい品種を作り出す品種改良の為にも、原種と呼ばれる野生種の保存は重病なのです。

No.2 回答者： Mr.縄文人 回答日時： 2016/07/17 13:31

里山の手入れがなされなくなったからです。

昔からのなじみのある日本の原風景の植物は，里山とともにありました。その里山が無くなってしまいましたからそれらの植物も無くなったものです。

里山の林床には林床植物が，薪や炭のために林が伐採されたばかりのところには，日当たりのよい草原が見られます。この草原にホタルブクロ，アマドコロ，リンドウ，キキョウ，オミナエシなどの草原植物が生えます。伐採されていない部分との境界付近には，ヤマユリなどの林縁植物が見られます。

昔はお盆の墓参りにいきますと，どのお墓もキキョウやリンドウで飾られていました。ホタルブクロにホタルを入れて墓参りしたものですが，そんな時代は再び来ないでしょうね。