アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

生物学的にいけば、「血液を直接継承する」事ができる、「女系」で王位が継承できれば、本当の意味での「血液継承」「DNA継承」ができ、より完璧に「祖王の血液継承」ができると思うのですが・・・

世界的に見ても、血液は直接継承できない「男系」を基本とする考え方が多いですね。
これはなぜだと思いますか?
一体人間にどういった心理が働いているんでしょう?

質問者からの補足コメント

  • ちなみにですが、子供はコウノトリが運んでくるわけではなく、女性の体内で女性と体液を共有して育ち、一通り一人前に育った後、生まれてきます。

    貴方の体内におふくろさんの血は流れていますが、親父さんの血は一滴も流れていないという事です。

      補足日時:2016/08/29 08:05
  • うお、すごいですね、no5のgood数。

    いや、不敬も不敬です。女系は許さないとか言っている人。
    そもそもなんでお前らが、天皇の人事に口出しをするんだ。天皇様の後継になんでお前らごときが・・・
    天皇はお前の部下じゃないし、おもちゃじゃない。
    尊王なら、国王として復権を願うべきでしょうに。

    天皇が自身で、後継を決める。この権利を剥奪したからっていい気になるな。不敬な奴らめが。国王である俺が後継を決めるに決まっているだろうが。
    下民が口出しするなどおこがましいわ。


    と、勇ましい皇族が出てきたらいいそうですね(笑)

    No.7の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/08/29 10:20

A 回答 (27件中1~10件)

なんと五度目の回答です。

もはや当初回答を忘れかけておりますが、またしても質問者様のお礼に触発されたので投稿します。質問者様の「保守派」についての指摘、実は私も前回回答に一度は書きながら削除した点なのです。

 まず、かつて保守派にはプラグマティストの意味合いがありました。具体的にはサンフランシスコ体制や日本国憲法を受け入れ、15年戦争を日本の侵略だったと認めるのにやぶさかでない保守派など、ごくあたりまえにいたものです。しかし、世の中から字義どおりの左翼が珍しくなったのと同じように、この手の保守派もいまや絶滅危惧種と成りはてたようです。小泉政権時代には新自由主義を奉じる保守派(社会政治的保守主義にさほど関心がない)も幅をきかせていましたが、いつの間にか目立たなくなりました。相変わらず政界、実業界での影響力は大きいものの、論壇でお目にかかることは滅多にありません。
 変わって目につくのがネットの自称「保守派」と、宗教じみた日本会議の面々です。

 記憶では、前者が登場してきたとき、後者の人たちはしきりと異和感を口にしていました。彼らは保守派の信条をかかげているものの保守派の心情を共有していないと疑っていたのです。しかし、保守派の中で穏健保守とかリベラル保守と言われる人たちが弱体化し、旧軍関係者が退場するにつれ、保守派は宗教関係者に牛耳られるようになり、右派として純化の道をたどりました。すなわち日本会議です。ただし、日本会議そのものは雑多な右派宗教が混在しており、全体として一つの宗教を押し出しているわけではありません。ただ、何某かの信仰に熱中できる人たちの集まりであり、かつ共通する傾向を有しているという意味では、やはり一種の宗教運動だと見なせます。
 質問者様の言葉を借りれば「神の国」教です。

 この右派の変質が、ネット「保守」に親近感を抱かせたようです。ネット「保守」のメンタリティはもともと善悪二元論につらぬかれた世界を好み、没論理的で予断に頼り、専門家の知的な営みに敵意を抱き、しばしばオカルトに傾斜します。もとから宗教的な観念世界と親和性が高かったのです。もちろんネット「保守」であろうと保守主義を掲げるからには日本会議的右派との共通項も多く、以前から理論的根拠、支柱を日本会議的右派に求めていました。そこに向こうから近づいてきたのですから、両者が手を結ぶのは当然の帰結だったのでしょう。
 とはいえ、いまでも両者を識別することはできます。とくに社会階層は異なっていますし、根本的な動機にも違いがあります。しかし、両者の一体化が進んでいることもまた事実でしょう。実際、ネット「保守」から日本会議に入会する人も増えているそうですし、ネット「保守」と区別のつかない言動をものにする日本会議も珍しくなくなりました。

 これが最終的にどこに向かうのかは、現状では何とも言えないのではないでしょうか。世の中が保守化しているのは確かだと思いますが、「神の国」教を信仰する用意のある人が多数を占めているわけではありませんので。
 一例として昨年の集団的自衛権をめぐる論争では、安倍政権の説明になっていない説明(と私には感じられました)を熱狂的に支持する人が大勢いた一方で、それ以上に多くの人が政権の対応に不審感をいだきました。各種世論調査では最大多数の意見は賛成でも反対でもなく、「わからない」「政府は説明を尽くしていない」だったのはその現れです。だからと言って法案を廃案にするほどではなかったわけですが、諸手を挙げて賛同する人が少数だった事実はくつがえりません。
 なんだか煮えきらない、微妙な状態ですね。

 ところで、今朝の朝日新聞に「生前退位」「女系天皇」に強く反対する人たちの主張がまとめられていましたが、見事に全員日本会議なのには失笑しました。集団的自衛権の時、菅官房量感が「合憲という憲法学者も大勢いる」と言いながら日本会議の面々しか上げられなかったのを思い出します。菅さんは別に嘘をついたわけではなく、本当に彼の周りでは「合憲」という人ばかりだったのでしょう。
 そういう意味では日本会議的右派はいまだ少数派でしかありませんが、この人たちが政権を掌握し、ネットの世界を中心に支持者が大勢いるという現実は忘れないでおきたいです。「神の国」教信者が少数派でしかないといっても、熱意と組織を持った信者たちは世の中を動かすことができますから。
 それにしても、ネット「保守」の中から論壇で目立つ人が出ていない現状はどう解釈すべきなのでしょう。まだ出ていないだけなのか、しょせんネット「保守」は同志以外に伝える言葉を持たないからなのか、言いかえればネット「保守」を卒業しないかぎり世の中に出ていけないのか、どちらなのでしょう。新たな疑問です。
    • good
    • 2
この回答へのお礼

いやいや、メガネさんが系統的というか系譜的というか、そういうのを「学問的」にまとめてくれるのは、いつもながら脱帽します。私はただの民主主義を現状のベストだと思っているだけの人で、そういう学問的な思想信条については疎いもんで(苦笑)

実は「前回のお礼」を書いた後、そういえばメガネさんが「保守派のレトリックを駆使する反体制派」をよく言っておられましたが、これの事かなと思いいたりました。
それが今回「従来の保守派から現在の保守派への変遷」が詳しく書かれているので。興味深い回答をありがとうございます。


ちなみに、最後のメガネさんの疑問ですが、これ、意外と単純なのでは?
ネット右翼というのは、基本的に「最初に答えありきで、その答えを導くための論理強化できるものを探してくる」、いわゆる「理論武装」をする人たちです。

理論武装は、論理的には詭弁に類するものですから、一般的に普通の人が素直に受け入れられる論ではありません。
これでは、論壇に立てば相手に馬鹿にされるだけですし、一般の人が聞いても「なんか変だな」「なんかうまくだまされた気がする」と思われて受け入れられにくいものです。
また、二元論もまずい。これは子供のヒーローアニメの論理ですから。

安倍氏もこのきらいがあるので、私は彼を政治家としてどうにも受け入れられないんですよね(苦笑)


そして、宗教者の論。これはね・・・仕方ないような。
坊さんの政治論を聞きたい人はいないでしょう。「神様」という非科学的なものを飯の種にする人・・・というとあまりにも言い方が悪いですが、「充実した人生の身の振り方を指南する人」が政治の世界に出てこられても・・・
「神」とか「心」推しをされても、今の科学的、論理的な社会ではね・・・超能力者や霊能者と同一とは言いませんけど、科学を勉強してきた一般人がそれに近しいイメージを持っていてもおかしくないですし。

「罰が当たるとか、なんか気分的に嫌だから、坊さんに大金を払う」

こういう感じの人がほとんどでしょうからね(苦笑)

お礼日時:2016/09/10 18:20

もはや往復書簡と化しています。

煩わしいときは無視してください。さすがに自分でもやりすぎだとの自覚はありますので。

 昨今の「保守派」、見すごせないけどなかなか理解しきれない、厄介な現象です。一番面倒なのは当人たちが自分の正体を自覚していないところでしょう。だから、本質問のようなときは何を言っているのかわけがわからなくなります。先回答のネット「保守」と日本会議的右派との識別、関係性という問題も、なかなか解明が進まない一つです。それだけに質問者様の応答はいつも気がつくきっかけをくれるので、たいへん感謝しております。

 今日の朝日新聞に掲載された世論調査によれば、「生前退位」賛成が9割にも達しており、強硬に反対する日本会議との差異はあまりに歴然です。まあ反対論者が口にしている理由が「国柄の破壊につながる」のような観念論、心にも無い「違憲の疑いがある」論、「天皇が権力者に利用される」とのこじつけ論でしかないのですから、当然の結果と言えるかもしれません。
 何につけ日本会議の主張は、私には荒唐無稽としか聞こえません。いかに奇矯な考えであれ宗教ならば他人に迷惑をかけないかぎり当人の勝手ですが、それを政治の課題にそのまま持ちこむものだから、聞かされたほうは困惑するばかりです。なぜ神や仏を信じることが国家主義と結びつかなければならないのか、なぜ個人の生き方を政治が決めようとするのか、「差別は止めよう」が政治目標になるのは理解できますが「女は女らしく」が公共の課題になると思える感性が信じられません。
 しかし、日本会議的右派の主張は一つの「論説」として受け止めることができます。私が理解も同意もしないのはくり返してきたとおりですが、言論の自由はだれに対しても保障されねばなりませんから。

 ここがネット「保守」との大きな違いだと思います。ネット「保守」の主張は荒唐無稽というより支離滅裂、結論だけは明快ですが論旨を理解しようとするととたんに訳がわからなくなります。日本会議的右派との差は単なる学識の差ではなく、自身の言説にたいする自覚とか誠実さの問題なのではと感じます。質問者様が彼らについて述べていることは一々頷きながら読ませていただきました。現象としてはそのとおりなのですが、いまだ不思議が残るのは、なぜ彼らはその場しのぎの理屈をつぎはぎして平気なのか、なぜ朝日の捏造を声高に訴えながら自分自身が嘘をつくことに平気なのか、などの心根の部分です。
 とどのつまり、自分の正しさを訴えたいだけなのだろうと想像はつくのですが、普通人間はこういうことをするといくら匿名でも「恥ずかしい」と思うはずなのに、くり返してくるのはなぜなのでしょう。恥知らずだからと言ってしまえばそれまでですが、彼らに羞恥心をなくさせている理由が実感できません。

 ところでネット「保守」で世間に通用する論客はいないと書きましたが、一人思いつきました。百田尚樹です。彼の言い草を聞いていると、日本会議的右派よりもネット「保守」のほうを連想させます。朝日が嫌い、沖縄が嫌い、中国が嫌い、左翼が大嫌いという気分は一貫しているものの、彼には日本会議的右派が備えている信念のようなものがうかがえず、場当たり的にハッタリをかましてはデマを並べ立てています。まさにネット「保守」の行動様式そのままです。想像するに、彼はもともと信念をもった保守派などではなく、ただの保守親父的父権論者がTPOもわきまえずにわめき散らしていたら「保守派」の喝采を浴びたので調子に乗った、という顛末なのでは? 要するに「保守派」として振る舞うことが好きなだけなのかと解釈しています。
 ただ、百田がネット「保守」と異なっているのは現実にベストセラー作家として通用し、世の中とコミュニケーションをとっている点です。私は視野狭窄で独善的な彼の小説が好きではありませんが、もしかしたら世間の多くの人は小説と政治的主張は別ものと受け止めているのでしょうか。つまりこの場合は「論客」として受け入れられているわけではなく、その意味ではネット「保守」の論客には該当しないのかもしれません。

 同じ特徴を持つ人物がもう一人います。言わずと知れた安倍晋三です。彼についてはいろいろな論評がありますが、私が一番納得できたのは、彼の会社員時代の上司という人が語った「狼の群れとじゃれている間に自分も狼だと思いこむようになった羊」というものです。安倍は日本会議的右派の信念を共有しているはずですが、それにしてはキッチュな雰囲気が強すぎます。そこがネット「保守」には自分たちの同志として安心感を与えているのかも、と想像しています。

 最後に、加藤紘一氏が亡くなりました。私が穏健保守とかリベラル保守といったときに想定していたのは、ズバリ彼です。その訃報に接して思い出したのが、加藤氏の自宅が放火されたとき稲田朋美(コテコテの日本会議)が加藤を笑いものにした一件です。彼らの言う「美しい日本」とは何なんでしょう。彼らが信じる「日本人の美徳」とは何を意味しているのでしょう。こんな人物が今や次期総理の筆頭と目されているのですから、荒唐無稽というより薄ら寒い不気味さを感じます。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

いえいえ、「議論」が理解できている人に回答を頂くのは非常に有意義なので。
ですが、話が「本質部分」に発展してきたので、ここら辺でピンポイントにそのものズバリの質問を立ててみましょう。


で、とりあえずなんですが、日本会議とネット右翼についての考察を少々。

私は日本会議をよく知らないんですが、「寺社関係の大物」が名を連ねていると聞いたことがあります。
彼らは、結局本質部分は「寺社関係、つまり自分たちの権益・利権を守るために一番都合がいい主張をしている」とは考えられませんか?

例えば男尊女卑、女人禁制等って、一般の企業では見受けられず(まあ、出産休暇を嫌う物理的な問題は大いに抱えているようですが・・・)そういうのがあるのって、寺社関係にまつわるお祭ごと・・・ではありませんか?


後、ネット右翼に関しては、「野球の応援」に近いのだと思うんですよね。いわゆる政治とは余り関係ない「ファン活動」なのではないかと。
自民党がジャイアンツで自民党議員がジャイアンツのピッチャーやバッターだという感覚。
民進党はタイガースとか共産党は何とかとか側のみたいな。

政策もクソもなく民進党ならすべて売国政策、自民党が出す政策はすべて愛国政策、とか、彼ら本気で思っているでしょう(笑)

笑うのは、今現在安倍氏は尖閣竹島に関してかなり「穏健外交」を行っているんですが、その理由を聞くと、私がかつて言っていた「集団的自衛権と軍拡論」を唱えていた人に対する反論にソックリなんですよね(笑)

私のことをサヨクと遠回しに常に言っている彼すら、かつての私の論をさも自分が導いたように喋る。
え、私の論はサヨクじゃなかったの?
みたいな(笑)

政治を見ているのではなく、チームの応援団、ファンの心理に近いのではないかと思うんですよね。

お礼日時:2016/09/14 05:04

性懲りもなく四度目の回答です。

われながらしつこい・・・。

 前回の回答には実はかなり手こずりました。一番の理由は他用で忙しかったからなのですが、本気で考えこんでいたせいでもあります。
 質問者様の質問、回答、お礼は触発されることが多く、手ごわいですけど毎回楽しみです。時々手ごわすぎて手も足も出なかったりしますが。特にネットの自称「保守派」に尋ねている時がそうです。こんな時は皆さんの回答を期待して待つのですが、大体ガッカリします。結論は明快でも、なぜその結論に至ったのかという説明が説明になっていないことが多すぎます。――というのは、質問者様は先刻ご承知ですね。

 皇位の継承、「生前退位」の問題にはこれ以上つけ加えることがありません。なにしろ女系、女性天皇を熱烈に批判している人たちが反対している理由をまともに説明してくれないので、考える材料がありません。
 ところで女性天皇についてです。飯豊皇女などは天皇に即位しながら記紀の系譜から除かれたと推定されていますが、系譜がたしかな奈良時代になってからも女性天皇はくり返し登極しています。研究者は、この時代の天皇は政治の実務をになっていたので次代の天皇候補が若年であった場合などには先帝の后など経験豊富な女性が望まれたからだと推測しています。つまり、この時代にはすでに天皇は「父系の男子」であるべしとの観念がありつつ、現実の必要性の前には曲げても構わない原則だと捉えられていたのだとわかります。
 私はこういう歴史を知るとその時代の人に近づけた気がして嬉しくなりますが、言うまでもなく保守派の皆さんには大変不評です。しかし、日本の歴史は彼らの理想を裏づける道具ではないはずです。いつになったら彼らはこの「反日」的姿勢を改めるのでしょう。

>こわれたメガネさんは「正義」という言葉を選ばれましたが、「安心・安堵」のほうがしっくりきませんか?
保守ってのは、基本「今まで通りを変えない、新しいことにチャレンジするときに付きまとう不安が嫌いだ」という思想なのかもと、読んでいて思いました。

 そうですね。たしかに保守派というのは本来的に旧套墨守を旨とするものでしょう。しかし一方で、昨今の「保守派」は「昔はよかった」をテコに現状の打破、現体制の変革を訴えています。安倍総理も前回政権時にはしきりと「戦後レジームからの脱却」を唱えていました。彼らの言う「今まで通り」は戦後70年を否定する、自分に都合よく取捨選択された「今まで」であり、彼らが守りたいのは現実の「今まで」ではなく、彼らの理想化された想い出や、彼らの根本的な衝動を正当化してくれる、現実には存在しない「今まで」です。そのため彼らの言説に接していると、彼らはいったい何を「保守」したいのだろう、とわからなくなります。ここで言う「根本的衝動」は人によって差はあるものの、ネットの自称「保守派」の場合はひと言でいえば弱い者いじめがしたいという願望であり、日本会議などの伝統的右派では男尊女卑的な父権主義なのだと、私は仮定しています。
 一方で、変化を嫌いながら変革を訴えるのは論理的に矛盾しているようですが、保守派の革新運動であったナチズムと近しいのだと思えば意外な感はなくなります。私は彼らを「保守派のレトリックを駆使する反体制派」と見なしているのですが、現状への憤懣を過去の理想化によって正当化している人という定義もできそうです。ただそれがあまりにも宗教じみているので、常人には理解しかねるのですが。

 ちなみに私個人は、どこかで書いた記憶がありますが、学生時代には左翼かぶれの同級生たちに「右翼」呼ばわりされ、いまやネットで「サヨク」認定される身です。しかし自分では、戦後70年の営みを問題がありつつ基本的には肯定する保守派だと自認しています。私が守るべきだと考えるのは「戦後」という「今まで」です。反対に自称「保守派」が訴えているのは、要するに角を矯めて牛を殺せということでしょう。しかし、この牛は本当に殺しても良いものなのでしょうか。
 当初ご質問から外れてしまっているので強引にここで戻しますと、最近の皇位継承問題で問われているのは、古代よりこれまでの歴史、ことに敗戦という経験を踏まえて生み出された「象徴天皇制」と、観念的な過去に依拠して主張される国家主義的な天皇制(その現れ方の一つが「父系の男子」です)のどちらを選ぶべきなのかという選択です、というのは言いすぎですかね。個人的には「父系の男子」を否定するつもりはありませんが、現在の象徴天皇制とどちらが大切かと問われれば迷う余地はないとも考えます。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

イエイエ、ただろくな内容もなく主張をゴリ押しする人や、どうにかして自己弁護を完遂する為連投する人なんかは「しつこい」と感じますが、メガネさんは「新しい発見」持ってきてくれますからね。

字数制限がアレなので、保守についてのお礼を。
日本の保守、言葉の定義どおりの保守じゃない人が多すぎるんですよね・・・
普通の保守といえば、日本の長い歴史を見てから、「伝統」「慣習」等を重んじる筈なのですが、いわゆる言葉通りの意味で言えば「保守では無い革新的な右翼」が相当数混じっていると思うんですよね。

いわゆる「民族主義」でその変革を求めるため「急進的に政府の権限と軍備」を求める層。
コレ、「急進的な右翼」だと思うんですが、「マスコミ」が恐らく右翼と言う言葉を自主規制して、柔らかい表現の「保守」と言う言葉を使うのが問題の根本だと思うんですよね。

保守という何となく耳障りの良い定義を誤解で得た「本当は革新的な右翼」が幅をきかせてしまったのが、こう言う「発信型のコミュニティサイト」だと思うんです。

彼らは少数でも熱量がまるで違うので(宗教やチェゲベラで得られるような熱狂ですね)その熱意で書き込むスピードは衰える事なくネットを席巻してしまう。

うまい具合にメガネさんがその両方を合わせて定義されていますが、コレ、分けてもいいんじゃないですかね?

嫌韓軍備拡張論者が、日本の連綿たる美しくも汚い人間らしい歴史を解するとは思えないんですよ。
解するどころか、知らないでしょう(苦笑)

タダの民族主義的な右翼の形だけを真似して「日本人」と言うステータスを誇る、薄っぺらい人々なんだと思いますよ。
軍備拡張論も聞いても聞いても尽く論が立たない・・・
夢の世界に生きているようです。

「神の国」的な宗教者、なのではないかと。
相反する「天皇という偶像崇拝」「安倍という口だけのタカ派モドキを崇拝」「大日本帝国崇拝」の崇拝からしか言葉が出てこない。

そして相手が日本の汚い部分指摘や批判をすると「俺の出番」とばかりに相手を日本人外として、自分を相対的に日本を愛しているように錯覚し、絶頂へイク。

歴史も知らない人々が、単純にイケて、しかもその専門性を知っている人が少ないばかりに持ち上げられ、またイク。

こういう人達なんじゃないですかね?
「保守」では無く。そして右翼ですらないかも知れない・・・

お礼日時:2016/09/08 14:06

初めまして、よろしくお願いします。

やはり、男性中心の社会を維持したいという思考が、無意識に働くのでしょう。赤ん坊は、見ていないようで見ているというか、大人の行動様式を学び、社会性を身に付けていくのだと何かの本で読んだような・・・。天皇制の問題にしても、過去に女性天皇が何人もいたのだから、女性天皇がこの時代に誕生しても何も問題はありません。それを否定するのなら、天皇制自体や過去の「神様」であった天皇を平気で否定することになります。こちらの方が、皇族の皆様に対するものすごい侮辱になると思います。天皇制の問題のようで、実は男性が中心であることを如何に維持するかという駆け引きなのでしょう。誰と誰が?これって、凄く不安感の強い神経症レベルに達してしまっている人が、意外に社会の中枢を占めていて、必要以上に被害妄想や「攻撃されている」という恐怖心に敏感になっているのではないでしょうか?その人達は、男性中心であることに依存しているのだと思います。そんな人たちが、暗闇の中で相手が実はいない「綱引き」を一生懸命しているようにも見えます。周りの人も、「あれ?何でそんなとこで綱引きしてるの?」と思って、ついつい参加してしまう感じですかね?父系社会の原理とでもいうものが、働くのですね。
 じゃ、男女平等なんて生ぬるい!とばかりに、逆の女性中心の社会になると、どうなるか?参考文献は少ないですが、あるにはあります。かの有名なエーリッヒ・フロム『愛と性と母権制』、養老孟司&長谷川眞理子『男の見方 女の見方』、最近では真幸『世界平和の作り方』という本が出ています。この話になると、よく科学的考察なんて全くなく、どこから沸くのか分からない被害妄想的な怒りの意見が飛び交うので、こういった文献や本を基にして冷静に議論がしたいものですね~。
 それにしても、「こわれたメガネ」さんとのやり取りと、他にどんな回答が来ようとも冷静に、しかもユーモアを少し織り交ぜながら返答していくphotoshopherさんに、感心しました。お二人がいれば、日本はまだまだ大丈夫だなと、妙に心が和みました。過激な意見ばかりが占めてしまって、きちんとしたQ&Aにならないサイトが多い中、この二人のやり取りは貴重です。ベストアンサーならぬ、ベストQ&Aと言えるでしょう~!
    • good
    • 1
この回答へのお礼

>過去に女性天皇が何人もいたのだから、・・・・皇族の皆様に対するものすごい侮辱になると思います。

おお、話が理解できている人+いわゆる通常の世の理がわかる人、がいましたね。
ここの他yahoo等、「質問掲示板の政治カテゴリ」に出入りする人は、こういう議論の中身をまるきり理解できない人ばかりと思っていましたよ。
稀に「議論」ができる人が来ますが、「ネトウヨ」にそうとう興味を持っていないと、定着しないんじゃないかなと思います。
私なんかも、「知り合いが突如ネトウヨ的な突飛な行動をしてめちゃくちゃびっくりした。なにを言っても猫に念仏状態で、自分の主張をただただ言うだけの強迫観念的な人になってしまった」のインパクトの強さが無ければ、ここにはいないでしょう。
恐らくメガネさんも。

逆に、ネトウヨ的な、他特殊であまり世間的に受け入れられない主張をする、主張だけして誰の話も聞きたくない人にとっては、ここは天国のような掲示板なので・・・(苦笑)

結局そういう人ばかりがいつまでも居残り、そういう人々が年月を追うごとに凝縮され、溜まる。吹き溜まりのイメージが(笑)
ここは現実とはあまりにかい離しているので・・・


>世界平和の作り方

ですか。私は世界平和というのは、ちょっと理想が高すぎて懐疑的なのですが、というのも、人間は本来「古来の生命が目を持ち武器を持ち、生命同士で養分の取り合いを始めている」部分が生物自体の根本根源にあり、それがそのまま進化したこと、「利己主義(戦争を人間が起こしてしまう原因ですね)を人間から取っぱらったら、人間は愛情を理解できるかどうかが疑問」という人間の本質自体が変化してしまうのではないかという思いがありましてね。

書籍を読んではいないので、なんとも評価はできませんけど・・・



>天皇制の問題のようで、実は男性が中心であることを・・・被害妄想や「攻撃されている」という恐怖心に敏感になっているのではないでしょうか?

この辺は、かなり興味深いですね。
この辺は「心理」をついているのではないかと思います。というのも・・・話せば長くなりすぎますが・・・
この辺は、私のネトウヨ考察でも、考え方が結構一致しているんですよね。
まあ、この話はまた。(まるで字数が足りないので・・・)

回答ありがとうございます。

お礼日時:2016/09/05 21:46

>ですが、こわれたメガネさん。

保守派政治家が歴史をいかにも「証明された事実」の様に喧伝して自己の主張の論拠とするのは、逆に「政治家の生態」として正しい在り方だと思いますよ。

→たしかに、そうですね。とうなずいたところで、この問題少し考えてみたのですが、意外と重いテーマなのだと気がつきました。

 政治家は学者ではありませんから正確であることより、一般国民を説得する能力がもとめられます。そのため、たとえ事実のつまみ食いでも、専門家には否定されても、俗耳に心地よい「物語」が好まれます。そのこと自体はよいも悪いもありません。批判されねばならないのは誤った政策を魅力的かつわかりやすく売りこんでいる場合であり、逆に正しいけど飲みこみにくい政策を受け入れさせるためなら多少の嘘も許されます、と政治の世界では見なされます。
 ましてや目下問題となっているのは皇位の継承です。皇族でもない大部分の国民にとって、ここで政治家が嘘八百並べ立てたところで私たちの生活がただちに変わるわけではなく、不快になる人はいてもそれ以上のものではありません。もとより政治家が嘘をつきやすい分野なのだと言えます。
 問題の焦点になるのは「父系の男子による継承」がどれだけの歴史的根拠をもっているかではなく、この概念、政治目標はどれだけ「正しい」のか、という点です。

 目下の情勢は、「これは正しい」と熱狂的に支持する人がいる一方で熱烈に反対する人は目立っておらず、大多数は濃淡ありつつ模様眺め、何となく反対が多そうだけどそれほど強固ではない、という感じでしょうか。
 熱烈な支持者は政策の「正しさ」に確信をもっていますから、たとえ虚偽でもこれを補強するものならよろこんで受け入れます。すると政治家は彼らの歓心を買うためにさらに嘘を重ね、その嘘で自身の「正しさ」に対する自信を強めた支持者たちは政治家にその方向での主張(すなわち嘘)を押しすすめるよう求め、それに政治家が応えているうちにいつしか世の中にはこの嘘が根を下ろしてしまいます。そして、嘘をつくこと、嘘を受け入れることに慣れた人びとは、そもそも「これは嘘か真か」と問うこと自体をしなくなります。信じたいものがただちに「正しい」と「証明」されるのですから論理や論拠は必要とされません。一方で「これは嘘だ」と知っている人の声は虚偽の言説と等価におかれ、「俗耳に心地よい物語」という点で劣っていればそのまま世間から排除されてしまいます。
 ――最近よくみる光景ですよね。

 原発問題も同じだと思います。原子力発電の現実的安全性を確保することより国民に「原発は安全だ」と信じさせるほうが簡単だと思えば、政治家や原発事業者、官僚たちは安全対策を講じるより広報活動にいそしむようになります。もっとも彼らも最初から嘘まみれだったわけではないのでしょう。しかし、彼らは自分たちが「正しい」と信じた政策を追求する過程で解決の難しい課題に直面するたびに嘘をついてかわす道を選び、それが成功する体験を重ねるうちに彼らの嘘はより大胆に、より現実離れしたものになっていき、異論反論はすべて「左翼のタワゴト」として切り捨て、いつしか彼らの周りには嘘に根ざした声しかなくなり、彼ら自身がその嘘を真実だと信じるようになった、という顛末なのではないでしょうか。
 大日本帝国が敗北したのも同じです。昭和天皇は皇太子(現今上陛下)に、日本が敗れたのは「科学を忘れたからだ」と説いたという有名な逸話があります。この場合の「科学」は科学技術のことである以上に、事実を客観的に正確に把握し、合理的に解決策を模索する、科学的思考法のことでしょう。厳しい国際情勢に対処するより「聖戦」「神国」の作り話に頼り、批判する者はすべて「非国民」(今風に言えば反日)と決めつけ、やがて現実を見失った日本は現実からしっぺ返しを喰らいました。

 嘘も方便です。しかし、何ごとにも限度があります。度を越した嘘はたとえ初めはまともな目的があったとしても、やがて腐っていきます。
 記紀に記された皇位の継承には誤りがある。父系の男子による継承にこだわる人は「それがどうした!」と開き直ったり、作り話で対抗するのではなく、「なるほど、しかし・・・」と立論してほしいものです。


 ところで当初のご質問なのですが、自分でも質問を掲げたりしてやっと少しわかった気がしています。保守派がこだわっているのは、彼らが主張するように天皇が法改正を迫ったという憲法違反の疑いでもなければ父系の男子で皇位が継承されてきたという「歴史的事実」でもなく、彼らの父権主義、マチズモなのだと思うのです。
 日本会議の主張は全体に復古調(明治期への)で貫かれていますが、なかでも夫婦別性や女性就労への批判、子育ては母親が担うべしなどの家族観にかかわる問題にはことのほど熱心です。彼らに言わせればすべては戦後の行きすぎた個人主義の弊害であり、昨今の少子化もGHQの陰謀なのだそうです。なぜ彼らはこれらに執着するのかどうにも腑に落ちていなかったのですが、彼らの根底にあるのが男尊女卑的な父権主義、むき出しのマチズモだと仮定すると、たしかに筋は通っているようです。ネットの「保守派」の根幹にあるのは排外主義、差別主義だと私は考えているのですが、この点「真正保守」の皆さんは少し違うようです。もちろんネットの「保守派」も保守であるからにはしっかりと父権主義、マチズモですが、優先順位が違うと見えます。
 そう思えば、彼らにとって至高の存在である天皇について「皇位の継承は父系の男子に限る」とこだわるのも一貫した姿勢と言えましょう。先に彼らがここにこだわるのは「明治日本への復帰を願うから」と書きましたが、回答を改めます。彼らはゴリゴリの父権主義者であり、その彼らの理想にかなうのが大日本帝国にほかならず、目下の「生前退位」に即しては女系あるいは女性天皇はその理想にそぐわないから、だと考えるようになりました。

 三度目の回答なのに長文で大変失礼しました。お目汚し、申し訳ありません。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

やはり、きちんと議論というか、論理的に話せる人はいいですな。ここ、本当に皆無(笑)
唯一こわれたメガネさんの回答を「味読」というんですか、それをしお礼を返すと、議題が深まっていきますね。これこそ議論というやつです。
ここの人は「こうしなければならない」「ああするべきだと思う」という、理念の押し付けばかりで、皆目「質問」が深まりもしないし、本質の解決に発展しない。

「日本人は与党である自民党、安倍を支持すべきだ」
「日本人は天皇を敬うべきだ」

なんていう、本当に表層の上っ面、上辺だけごり押しで、ここまで日本人は知性が軽薄なのかと驚くほどですよ。
こういう薄っぺらい理念ばかり飲みこんでいるから、ちょっとしたことですぐに論理破綻してしまう。
ここに集まる人で頭がいい人はなかなかいないだけの事だとは思いますが・・・


いやいや、まさかの「ポピュリズム」の本質的な部分に偶然切り込んでしまいましたね(笑)いや、天皇制を突き詰めれば、こういうところに落ち着くのかも。
ポピュリズムと言っても、「大衆迎合」の方ではなく、「大衆の不安や欲、利害をあおって大衆を扇動する政治手法」の方です。

こわれたメガネさんは「正義」という言葉を選ばれましたが、「安心・安堵」のほうがしっくりきませんか?
保守ってのは、基本「今まで通りを変えない、新しいことにチャレンジするときに付きまとう不安が嫌いだ」という思想なのかもと、読んでいて思いました。

いつからか、中国製(日本の場合は中国圏からの文化の流入でしょうね)男系、父系が当たり前になってしまって、もう変えられないのかもしれないですね。
「固定観念」が。男側が家督の主筋というのが。

生物、自然科学的、人間としては、どちらでも「死にはしないし滅びもしない」取るに足らないことでも、前に回答された人がいたように、「女系」がうまく想像できない、理解できない人すらいます。男系が当たり前すぎて、「鈴木さん」と言えば、必ず旦那側の性だと思い込んで疑わない人がいるのは、さすがにちょっと新鮮でした。

政治的にも、これを変えるよりは、煽るほうが「人民統制」するうえで考えれば正解なのかもしれませんね。
ま、日本会議の面々が、こういうことを考えて男尊女卑なのではないと思いますけど。
彼らは「純粋」に、女を人間と思っていない「天動説」を唱える昔の人々に見えますね・・

お礼日時:2016/09/05 08:34

No.20です。

ネットの世界は人の話を聞かない人が多くて疲れますが、質問者様はいつも文意をくみ取っていただけるので人心地がします。煩わしいようでしたら独り言と受け流してください。

他の回答は読んでいないと書きましたが、この手のテーマにいつも回答を寄せてくるあの方だけは読んでみました。他回答者を俎上に載せるのはルール違反と承知しつつ、私の回答と似た言葉を見つけたので違いを指摘させてください。
あの方は「母性社会」なる概念を持ちだしていますが、私が言っているのは「双系社会(父系と母系が並列する社会)」であり、別ものです。父系あるいは母系というのは「一族」を形成するつながり、「家」を継ぐのは誰かという事実関係に注目したものであり、「優しい」とか「思いやりがある」などの価値判断はまったく問題にしていません。質問者様なら誤解しないと思いましたが、個人的に気になりましたのでひと言。

ところで古代天皇の系譜ですが、『古事記』『日本書紀』の記述は必ずしも正確ではないという認識は本居宣長の時代(江戸時代)からありました。その後各種の研究が進み、現在ではほぼ正確に系譜を再現できたと言えるところまで来ています。
私が特に注目したのは天皇の和風諡号の整理です。漢風諡号は後世付けられたものですが、和風諡号はその人が亡くなった時点でつけられるものです。にもかかわらず、歴代天皇の中にはその時代にはなかった諡号を持つ人たちがおり、しかもその事績が具体性を欠いていたりします。こういう事例を「存在が疑わしい天皇」として系図から省いていくと、皇位が父系の男子で継承されていなかった事実が浮かび上がります。逆にいえば、これら架空の天皇は「父系継承」がなされていたかのように装うために系図に挿入されたのだと推測されます。
ただし、古代の豪族たちは婚姻によって同盟関係を結んでいましたから、歴史家たちが事実上の初代天皇と想定している崇神天皇の「血(DNA)」も、父系にこだわらなければ後代の天皇たちに何らかの形で受けつがれている、と推定することはできます。
ちなみに、記紀の系図に間違いがないのは欽明天皇からというのが定説です。

という研究の状況がありながら、いまだに国会議員ですら記紀に記された天皇家の系譜をすべて正しいものと公言してはばからないバカ者がいます。彼らの頭の中は明治どころか江戸時代以前にとどまっているわけです。
こんな人が「愛国者」を気取るのは、まったくもってシュールです。彼らが愛しているのは日本ではなく「日本を愛している」という自画像なのだと私が思う理由の一端です。

正直に申し上げて、最近の「生前退位」が話題になるまで「保守派」の皆さんがこんなに日本の歴史を知らないのだとは、それこそ知りませんでした。
「天皇」という存在は古代には軍事、政治、祭祀のそれぞれの主宰者としての役割がありました。しかし、歴史が下って国内から敵がいなくなるにつれ、軍事指揮者の役割はなくなります。そこまでは良いのですが、問題は政治と祭祀の責任者という兼ね合いです。
政治はまちがいを犯すものであり、まちがいながらでしかより良い方策を見つけ出せませんが、神様の代理人がまちがえることは原理的にありえません。この両者は役割が矛盾しているのです。そこで、天皇は祭祀の主宰者としての責務を務めながら、政治の実権は誰かほかの者が担うという形が手を替え品を替えくり返し歴史に現れたのでしょう。現実問題として経験豊富で能力のある人臣が政治を担っているほうが物事はうまくいく、というのは当然のことです。失敗すればそいつのせいにすれば済みますが、神様の代理人にその責任は問えませんから。
一例として摂関政治に藤原氏の野心を見いだすことは可能ですが、これが成り立ったのは当時の人びとの支持、納得、つまりは必要性があったからだということは踏まえておきたいです。「保守派」の皆さんがよく口にするように天皇親政こそが「正しい」形であり、藤原氏は「天皇を蔑ろにして政治をほしいままにした」と壟断することは、それが一面の事実ではあってもしょせん「一面」でしかありません。

こういう単純に決めつけられない歴史の機微に私は興味をそそられるのですが、言うまでもなく「保守派」の皆さんにはたいへん不評です。天皇親政が「正しい」というのは歴史に対する関心ではなく政治的信念として認めます(同意はしません)が、この彼らが「生前退位」に対して「天皇が法改正を迫るのは憲法違反だ」と怒るのは、まことにシュールですね。
    • good
    • 2
この回答へのお礼

ああ、アレですか・・・
アレは私も最初は惑わされましたよ。
一見ロジカルなんですが、導き出される答えがどうもしっくり来ないんですよ。

アレ、ロジックじゃないんですよね。「自分が信じる理念」があって、ソレを説明する為「歴史的事実」を持ち込む方式です。

なので、今回のように複雑な論拠を説明する必要がある回答は、論理破綻をきたしているでしょう。
「そうなる確率が極めて高い理由と説明」があれば論理的といえるんですが、途中から「アレ? そうはならない場面もかなり高確率で考えられるぞ?」というのを織り交ぜてくるんですよ。
嘘ではないんですが「僅かに事実は小説より奇なりベクトル」の入った歴史的事実を持ってくるわけです。ソレで、一見正しく見えるのですが・・・

本人はおそらく気付いていないのですが、誤謬と理念先行のロジック風の文章なだけ、と言う辺りのようです。

で、困ったことに、その理念が権威主義的に(この有名人がこう言っているからコレは正しい的な)説明してくるので、更にややこしいですが・・・

理論武装をしたネトウヨのインテリバージョン、ですかね。
普通の人は「合点は行かなくても」丸め込まれるのでは無いかと。


それにしても・・・博学ですね。
なるほど、諱に注目しソコを掘り下げていく作業ですか。歴史家には頭が下がりますね。

ですが、こわれたメガネさん。保守派政治家が歴史をいかにも「証明された事実」の様に喧伝して自己の主張の論拠とするのは、逆に「政治家の生態」として正しい在り方だと思いますよ。
その彼が歴史が何かを理解しているいないに関わらず(笑)
今の政治家で「わかっててディベートとして喋っている知性派」がどれだけ居るのかを考えると・・・哀しくはなって来ますけどね(笑)

ソレをそのまま鵜呑みにして「論客を気取る」人は更に哀れな感じになりますかね。

お礼日時:2016/09/01 05:59

現代の一夫一婦制においては男系にこだわる合理的理由はない。

    • good
    • 0
この回答へのお礼

説明しても無駄かも知れませんが、そういう事を聞いている訳では無いんですよ。

お礼日時:2016/08/31 11:57

たくさん回答が寄せられていますね。

しかも皆さん文章が長い。おかげで他回答者の回答をほとんど読んでいません。ですので、あくまでも質問文に対応した回答を心がけますが、もしかしたら他回答とかぶっていたり、質問/回答の流れをくみとっていないものになっているかもしれません。その点はお詫びしておきます。

研究者によれば、古代の日本は双系社会(父系と母系が並列する)だったと言われており、父系のみを重視する観念は中国から移入されたものだそうです。庶民レベルはさておき、当時の支配層は先進の中国文明が「正しい」としているものは「正しい」のだと受け入れたのです。皇位の継承が父系によるとされているのは、もともとはこのためです。
実際には、最初期の天皇(という言葉はまだありませんでしたが)たちの皇位継承は父系の原理に従っておらず、後世になって当時の人びとが「正しい」と信じたルールに則って改変さたことがわかっています。皇位の継承が父系の男子でなかった時代もあったわけです。
中国の父系継承を受け入れたあとでも双系社会の影響は残り、中世の摂関政治もこの流れで理解できます。夫の通い婚が常識であった時代では、たとえ天皇の子どもであっても妻の実家で養育されることになり、妻の父親あるいは祖父がその子に対して大きな影響力をおよぼします。継承の原理は父系でも、実質的には母系だとも言えるわけです。

では、中国ではなぜ父系継承のみが重視されたのかといえば、残念ながら私のこの点に関する知識は限られており、確たることが言えません。ただ儒教の影響だという人もいますが、儒教は当時常識化していた父系の祖先崇拝を正当化したものにすぎず、過大評価はできません。
結局想像するしかないのですが、世界には西欧を始めとして父系社会が多数あることから、これは決して特殊な観念ではなかったのだとわかります。その背景にあるのは、おそらく戦争の必要性でしょう。戦争の必要性に始終迫られている社会では、戦士となることができる男性の価値が高まり、社会全体に男性優位の考えが貫かれていきます。そうなると、自然と一族の成員として女性は不充分と見なされるようになり、一族の継承は父系の男子に限る、ということになるのではないでしょうか。

中国において父系の男子継承が徹底されていたのは、この戦争の必要性が日本よりも切迫したものだったからだと思います。最近は違うのかもしれませんが、中国では歴史的に父親から継承される一族の魂(のようなもの)を受けつぐことができるのは男子に限られ、たとえ実子でも女性にはその資格がないとされてきました。その点日本では養子でも構わなかったのですから、比べるとずいぶん鷹揚なものです。もともとが双系社会だった名残なのだと考えられます。

天皇の継承問題に戻ります。皇位の継承は当時のインテリが頭で考えた理屈で作られており、日本社会全体が「中国化」される過程でさらに強化されていきました。
これを補強したのが明治維新です。頭で考える人の特徴は話のつじつまが合っていることを重視する点にあり、現実的かどうかはさておき合理的であることにこだわります。明治維新期に国家の構成原理をひねり出す過程で、皇位の継承にもこの特徴が発揮されました。もともと父系の男子による継承を「正しい」としてきた継承原理をさらに強調したのです。
日本会議に代表される昨今の「保守派」といえば、明治日本への復帰、大日本帝国の称揚を存在意義としています。彼らにとって大日本帝国はすべて「正しい」のですから、皇位の継承についても同じ評価が下されます。彼らにとって母系あるいは女性天皇などというものは、この明治以来の伝統を破壊する行為としか受けとれません。ここで「明治以前の伝統は?」などと問うても無駄です。彼らの中でつじつまが合わなくなるからです。

他回答者を「長い」と言いながら、書き始めた自分も長くなってしまいました。ご質問に対する回答となっていれば幸いです。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

なるほどねぇ。
つまり「正しい」と思い込んだら、歴史も無視・・・というか見えなくなって、その正しさにまい進する。
この辺りですかね・・・

現政権から明治政府、時の幕府の征夷大将軍、或いは摂政関白など、実際に天皇の力を利用して日本を統治してきた支配者層は、「正統性を担保し、天皇の権勢を保持するため(そしてその天皇の権勢を利用するため)嘘も平気で付く(天皇家男系が途絶えても、秘密裏に代替者を立てるでしょう。)」原理が働いたと思うのですが、現在の市井の「男系論者」というのは、やはり多分にそういう「正しいと思い込んだらそれにまい進」という説明で片付いてしまいそうですね。


しかしねぇ・・・
我ながらこれは認識不足でした。

「女系の天皇は存在しない」という類の事を、いわゆる嫌韓の人が言うので、それをうのみにしていましたわ・・・うかつでした。
いや、まさか「韓国人の韓国起源説」を馬鹿にして大笑いしている、しかもそれが拠って立つところの思想の人々が、まさか日本の天皇でそんな「韓国起源説と全く同レベル」の大嘘をかますはずがないというロジックが働いてしまいましたが・・・・
そうでした。嫌韓はそうでしたね・・・

記録が残っている近世や中世では、確かに「これが証拠だ!」と資料を提示できるかもしれませんが、神話の世代になっていくと、女系か男系かなど、もう知る由もないわけで。そもそも、唯一記録が残る邪馬台国が大和朝廷と類する国家だったのかどうかさえ知る由はない。本当に大和朝廷が存続していたのか、どういう存在だったのか、現天皇の一族と何か関係があるのかどうかさえ分からないわけで・・・・

最終的には、神話を根拠にして、一生懸命正義を語っているのかもしれませんね。
歴史を一生懸命調べて多数の歴史家が集大成として日本史を編纂してきたわけですが、そこでも分かっていないことを論拠とする。確かにアクロバティックなことを言わないと、「彼らの正義」は貫けないのかもしれませんね。

正しいと思いこんだことにまい進、妄信する以外にない人は、どういう心理なのか。ですか。

お礼日時:2016/08/31 08:18

代々男性天皇だったからでは?



今更代えるのは面倒くさい。

女性天皇にすると女性優位(あくまでイメージ。実際そうじゃなくてもの意)みたくなるから『代々男性天皇だった』歴史が覆る。
イコール日本の歴史が無意味になる。


女性優位になることを恐れてる、とか。

本当のところは分かりませんが、
そんなに大した理由じゃないのかもしれないと思う。
今まで通りだと楽だもの。

女性天皇になる→→→
国民は『ほうら、女性でも大丈夫でしょ?』と女性優位を今以上に推進できる(主に女性が…)→→→
今までの日本人の男尊女卑が覆ってしまう→→→
日本の歴史は何だったの-?!→→→とならないように…………



拘る理由を考えてみたら、
そう思った。
面白く………ないですかね?


私も『産むのは女性だから、
結局男性の血は流れてない』と考えてます。
下品だけど種を提供しているだけでは?と。
質問者さまと同じ理由で、
平成天皇様を尊敬してます。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

そう言えば失念していましたね。
男尊女卑。
この傾向の強い人は、確かに「男系」にこだわっていそうです。
現に現政権のバックボーンと囁かれる団体も、カナリ男尊女卑傾向が見受けられます。

因みにですが、「推古天皇」ってご存知では無いですか?
他にも数人「この人は女性天皇だっただろう」と歴史的に言われている人が数人居ます。

その数人いたとされる女性天皇が旦那を迎えて産んだ子供が、天皇になったことが無いわけなんです。
その女性天皇の親の子供、つまり男の兄弟が産まれるなり成人するなりしたら、その人が次期天皇となり、「男系」が保たれたわけなんですね。

旦那さんに女子が嫁いで、旦那さんの姓が続いていく。コレが男系。
お嫁さんに旦那さんが婿養子として嫁ぎ(養子に入り)、お嫁さん側の姓が受け継がれ、代々続いていくのが「女系」なんですよ。

お礼日時:2016/08/30 20:18

#17です。

お礼ありがとうございます。

ま、もう少しお付き合いを願いましょう。

>後は権威主義に陥るか、辺りですかね。
実際のところ、男系を墨守したいという層のほとんどはこれ、と言ってもいいかもしれません。だから理由はない、ともいえるでしょう。
そういう点では質問者様が(多分)見立てていたであろう現状である、といえます。

でもね、それじゃあ社会は維持できないわけです。だから、社会学的にまたは歴史学的さらには帝王学的な知見でちゃんと考えている人もいるよ、ということです。そのような知識と経験と判断で「男系が絶対によい」としてる人もいるんだ、ということは忘れてほしくない、と私は思います。

こういう真のエスタブリッシュメントというのは日本にはいまでもちゃんとあるし、天皇制を含めて日本を支えてきた、といえます。
そこは、押さえておいてほしいのです。そうでないと、男系主義者は盲目的な権威主義者の集まりでしかなくなってしまうからです。

質問者様が天皇制を「くだらない」の一言で片づけてしまうのも、この辺りのエスタブリッシュのシステムが見えていないからだと思います。

で、もうひとつ、
>リベラルを批判するために特異な例を持ってくるのはどうかと思いますよ。
今の西側、先進国一群の世の中は何でしたっけ?

はい、民主主義です。そしてリベラルと保守という政治の対立です。この対立がある国は問題が少ないわけですが、1980年代までは共産主義や社会主義というリベラルオンリーの政治体制がありました。これが恐ろしく理性のタガが外れたことをやったわけです。

実はリベラルオンリーの社会はほぼどこもクレイジーなことをやっています。特異な例じゃないんですよ。ソ連だって、キューバだっておよそ社会主義(共産主義)と呼ばれた国では、本来は個人の尊厳を守る理想のはずなのに、真逆のことをたくさんやっているんです。

(ちょっと前の映画ですが、スターリングラードなんかを見てください。もう兵士の使い方がむちゃくちゃですよ)

フランス革命も革命直後は民主派(リベラルね)が台頭して保守は文句を言えない状態でしたから、ジャコパン派が暴走する結果になったわけです。そういう歴史的な事実を踏まえて書いています。
ですからリベラルという派閥が実権を握りカウンターパートがないと、暴走する、というのは歴史が証明している、と言ってもいいわけです。

決して特殊な例をだしているわけではありません。

と言うことも踏まえると、天皇制が揺れるだけで日本は激震するし、そこに共産中国などが付け込んで「天皇制打倒!!」なんて火をつければ、日本そのものがなくなっちゃう、と言うことだってありえるんだ、というのは知っておくべき事実だと思うし、それを懸念して男系に拘った発言をしている人もちゃんといる、ということです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

来ますね。
私は男系女系議論は下らないと言いましたが、天皇制の否定まではしていませんよ。

「尊皇を訴える奴がアベシを支持するのはおかしな話だ(笑)」

とは言っていますがね。

因みに、リベラル、日本の人は間違っている人が多いですけど「自由主義」の事ですよ。

あなたが言う「左翼リベラル(労働者の権利保護・・・辺りですかね?)」という辺り迄は相性がいいといえますけど、それ以上進む左翼、いわゆる「管理社会的な意味での共産主義」とは折り合いが悪くなってきます。

「自由主義」と「共産主義」は、実はアメリカで長い間対立していたぐらいの相性の悪さなんですよ。


まあ、色々考えている人も居るでしょうけど、殆どは ソレ ですよね。
私は別に自民党=保守派と一緒くたにするような考え方はしませんのでご心配なく。

ある程度の考え方は纏まりました。
その点ではお礼申し上げます。

お礼日時:2016/08/30 16:40

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!