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シリコン酸化膜(SiO2)基板をSDSを少量添加した純水に1時間程浸した結果,シリコン酸化膜表面の親水性がよくなったという結果を得ました.実際のところSDSにそのような効果はあるのでしょうか?ちなみにSDSの詳しい種類はメーカが開示してないためわかりませんでした.どなたか詳しい方,大変申し訳ありませんが回答よろしくお願いします.

A 回答 (3件)

 SDSはいわゆる界面活性剤の一つです。

で、SDSに限らず一般の界面活性剤には同様の効果があります。これは#1の方がかかれているように、SDSが基板表面に吸着しているためです。
 界面活性剤は親水性部分(この場合、硫酸ナトリウム部位)と、疎水性部分(この場合、ドデシル基)があります。で、酸化ケイ素は疎水性であるため、疎水部が酸化ケイ素部分に吸着し、その外側に親水部が形成されたような、いわゆる1分子膜を形成します。

 ○------------|
 ○------------|基板
 ○------------|
 ↑    ↑
親水部  疎水部

 すなわち、このように基板表面に親水部が出てくるため親水性になったわけですね。

 最後に、SDSも塩の一つですので、その点、半導体においては注意が必要ですよ。
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この回答へのお礼

なるほど.とても丁寧な回答ありがとうございます.ではもし酸化ケイ素表面が親水性であったら逆に疎水性が強くなるということですか.大変わかりやすく教えていただいてとても参考になりました.ありがとうございます.

お礼日時:2004/07/27 18:32

>ではもし酸化ケイ素表面が親水性であったら逆に疎水性が強くなるということですか.



この場合、疎水性にならない と思います

界面活性剤の種類や性質によって変わってきますが
わかりやすく表現すると
「疎水性 → 親水性」になりやすい界面活性剤と
「親水性 → 疎水性」になりやすい界面活性剤がある、と考えて頂ければわかりやすいかと思います

一般的に、SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)の場合は
「疎水性→親水性」です
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SDSはラウリル硫酸ナトリウム(sodium lauryl sulfate)


もしくはドデシル硫酸ナトリウム(sodium dodecyl sulfate)とも呼ばれている界面活性剤です。

おそらくシリコン酸化膜表面に膜を作っているものと思われます。

アルコールで洗い流すと、膜が除去され元に戻ると思います。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございます.さっそくエタノールで洗浄したとことろ,Pyndenさんのおっしゃるとおり,接触角がもとに戻りました.大変参考になりました.ありがとうございます!

お礼日時:2004/07/27 18:34

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