プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

よく統計的数字を見せられて、「飛行機に比べて車による交通事故の方が死亡率が高い。だから飛行機に乗ることはむしろ安全。」などと言われるのですが、どうも納得がいきません。
そこで私なりに次のように考えてみました。

1)普段我々が利用する航空機はほとんどその道のプロが操縦していること。それに比べて道を走る車の運転者はほとんどがアマチュアであり、プロであっても交通ルールを守っているとは必ずしも言えない。

2)航空機は管制でコントロールされているが、車は運転者の裁量に任されている。

3)単純に飛行機の危険率と車による交通事故の危険率を天秤にかけるのはおかしい。なぜなら、我々は普段から交通事故の危険に晒されていて、それは飛行機を利用する人についても当てはまること。厳密に言えば飛行機に乗っている間だけしか車による交通事故の危険から回避できない。つまり空港に着陸して街に出てしまえば同じこと。

特に3)の理由から、飛行機に乗るということによって、普段の交通事故のリスクに飛行機事故のリスクをプラスしたもののリスクに近似的になる、つまり飛行機に乗ると事故で死亡する確率がより増えると考えられます。あくまで素人考えですが。

それでも「飛行機に乗ることは危険ではない」と言えるのですか?

A 回答 (22件中1~10件)

飛行機で1億人輸送した場合と


自動車で1億人輸送した場合の
1億人当たりの死亡事故発生率を比較する。
このとき、
死亡事故では車、飛行機に乗っている人はすべて死亡するとする。
また、
1億人当たりの死亡率=1億人のうち死亡する人数
です。

飛行機の場合、
X人乗れるジャンボジェット機があると、
1億人輸送するのにN=1億/X便必要である。
このうちY便が事故を起こした場合、
ある1便が事故を起こす確率はP=Y/N。
過去の実績で、
P=過去に事故を起こした便数/過去に運行した全便数
が分かっているなら、N便のうち事故を起こす便数はN*P便。
事故を起こすと全員死亡すると仮定して、そのときの
死亡者数はN*P*X=1億×P[人]

自動車の場合、
1回の輸送での距離は1億人それぞれで異なります。
そこで、1億人が輸送された距離の平均をとって、
1億人がその平均の距離を輸送されたと考えましょう。
そして、1億人が移動した合計距離を走行距離と
死亡者数の関係から1億人のうちの死亡者数を
計算することにしましょう。

ここで、問題となるのは1億人が輸送された距離の平均です。
一体、1人が車による1回の輸送でどれくらいの距離を
輸送されるのか?
車の年間走行距離はメーターを調べれば分かります。
しかしそこから割り出されるのは1日当たり何kmという
データであって、1回の輸送当たり何kmではありません。
つまり、何回輸送したかを数えておかないと
平均の輸送距離は計算できないのです。

かと言ってここで諦めるのも面白くないので、
平均Xkm輸送したとして計算してみましょう。

(1)飛行機http://allabout.co.jp/entertainment/airplane/clo …
(No.9でadinatさんが参照してる)
のを見ると、
>輸送実績1億人キロあたりの死亡乗客数「0.04人」と
>は東京─ニューヨーク間約1万キロを12万5,000回往復
>して死亡事故に遭う確立
12万5千回往復しているので、行きと帰りの死亡事故発生率が
等しいとすれば、25万回で0.04人死亡することになります。
1便に500人乗っているとすれば、
(500人×25万回≒1億なので1便500人程度)
航空機が事故を起こすと全員死亡すると仮定しているので、
500人が死ぬには
500÷0.4×25万回≒3億
つまり、3億便に1回航空機事故が起こる。
よって1億人のうち死亡するのは1/3人

(2)自動車
1億人の平均輸送距離をXkmとしたので、全体の輸送距離は、
1億×Xkm=X億km
http://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/h16kou_haku/ …
によると、(第1-4図)
自動車1億走行キロ当たりの交通事故死者数は6.5人
よって、X億km走行した場合の死者数は6.5*X人。
このデータにどこまでの死亡者数が入っているのかは
謎なので、この死者数のうち車に乗っている人の割合を
αとすると、一億人のうちの死亡するのは6.5*α*X人。

では、(1)(2)を比較してみましょう。
(1)1/3
(2)6.5*α*X
ここで、飛行機の方が安全だとするならば、
1/3<6.5*α*X
でなければなりません。つまり、
α*X>0.05
である必要があります。

http://www.npa.go.jp/toukei/koutuu1/01home/month …
http://www.npa.go.jp/toukei/koutuu1/01home/kurum …
この二つのデータから死亡者数のうちの
自動車乗車中の人の割合を計算してみると
α=3028/7702=0.3931

このとき、
X>0.13[km]
つまり1億人の車による平均輸送距離が130mより長い
場合は飛行機に乗った方が安全という結論になります。
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この回答へのお礼

またまた回答ありがとうございます。
No.#18、No.#19、まとめてお礼差し上げたいと思います。

cocksanさんの説明は非常に詳細であり、かつ丁寧だと思います。ただ、私は数式が苦手なので正直言って狐につままれた感じがします。ま、これは私の能力の問題ですからいたしかたありませんが。

私の知りたいことは、もっと単純に過去に飛行機を利用したことのある延べ人数に対する飛行機事故死亡者数の割合と、車を利用したことのある延べ人数に対する交通事故死亡者数の割合の比較なんです。

どんな距離を移動しようが、どれだけの時間乗っていようが、それらに関係なく実際に起きた事実に基づくデータによって、現実的なリスクの大きさを知りたいのです。

元々、飛行機と車では1回の移動距離やスピードが違いますし、両者の行動範囲は全く異なります。同じ交通機関というひとくくりであってもその手段や目的が異なっているという現実がある以上、その現実はそのままにしておいて、数字の上でいじる必要はないのではと思います。
ですからその辺を同じ条件になるように仮定の上で揃えることは現実ではなく、数学の世界の中だけの架空の話であると思うのです。

単に実際に過去に起こった事実を基にした、利用者に対する死亡者の発生率を知ることによって、現実的に私ひとりが実際の生活の上で、今後飛行機事故で死ぬ確率と交通事故で死ぬ確率とを比較したらどうなるか、というのがこの質問で知りたいことなのです。(最初の質問の趣旨から微妙にずれてしまったのは申し訳ありませんが)

これが本当に正しい手法であるのか?という疑問はおありでしょうが、これが専門家の人からも含めて知りたいことであるので、もしお答えできるのであればありがたいですし、私の言ってることでおかしいことがあったら遠慮なくおっしゃてください。

その上でそろそろこの質問の幕を閉じたいと思います。

お礼日時:2004/07/31 06:26

>2,30年が4,50年かもしれないし、5年以内が10年以内


>かもしれません。そういう恣意的に決められる不確実
>なスパンで条件分けするよりも、恣意的でも構わない
>から「これは過去~年分のデータを基にしています
>よ」と断った上で同じ条件下の数字を出してもらえ
>ば、あとはそれを見た人が判断すればいいのではない
>でしょうか。
もちろんデータを使うときには
「これは過去~年分のデータを基にしています」
ということは前提ですよ。
その上で、長いスパンと短いスパンていうのを具体的な数字で
例示しただけのことです。

>推論や数学的演繹法による結果ではなくて、今までに
>飛行機に乗ったことのある人数が何人で、車に乗った
>ことのある人数が何人で、それぞれの死亡者が何人か
>ということなのです。
飛行機の方は
>>輸送実績1億人キロあたりの死亡乗客数「0.04人」と
>>は東京─ニューヨーク間約1万キロを12万5,000回往復
>>して死亡事故に遭う確立
これではダメなんですかね?
1億人運んで0.04人死亡する。もっと多くの人を運んで
そのうち死亡した人を割ったものでしょうけど、
結局確率として算出するのだからこれでよいと思うのですが。

自動車の方は1億人を平均距離運んでそのときの死亡率
これは、交通事故死亡者が1億キロで6.5人という
データと交通事故の死亡者のうちの車に乗っている人
の死亡率のデータから計算したもので、
最後に残った平均輸送距離Xが130mよりはさすがに長いでしょう
というという部分で推論しているだけですので、
どちらも過去のデータによるものです。

ただ単に過去何年間にどれだけの人が利用して
どれだけの人が死亡したかは調べれば分からなく
はないと思いますが、必要なのは、その過去の
データからこれからを予測することではないのですか?
むしろ、今から飛行機に乗るという未来を予測するために
過去のデータから死亡率を計算するのではないですか?
過去のデータをいくら集めたところで、それはただの
データの山でしかなく、それから演繹的に近い未来を
予測することに意味があると思います。


>飛行機と自動車での死亡率について語っているわけで
>すから、飛行機で亡くなった人は自動車で亡くなるこ
>とはないですし、その逆も言えるわけです。
というのは
>>空機事故で死亡する確率が3億分の1増えて、
>>交通事故で死亡する確率が1億分の1減ります。
の部分から分かると思うのですが、
私が何を勘違いしているというのでしょうか?
できたらこれだけ答えていただいてから閉めていただきたい。
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この回答へのお礼

ありがとうございます・

>cocksanさんの勘違いについてはよくわかりません。

という文章は、cocksanさんの「ここまで書いて、投稿しようとしてとんでもない間違いに気づきました。」に呼応するもので、私の言った「飛行機と自動車での死亡率について語っているわけですから、飛行機で亡くなった人は自動車で亡くなることはないですし、その逆も言えるわけです。」とは関係ありません。文章をくっつけてしまったのがいけなかったようです。

cocksanさんは一般人であって専門家ではありませんよね。正直言ってcocksanさんの解説は正確で詳細ではありますが、素人の私から見て文章を追うだけでも精一杯で、自分で本当に理解できているのかどうかも自信を持って言えないくらいです。
でも、なんとなく当初思っていたよりも飛行機は安全なのかな、という気がしてきました。

長い間お付き合いいただきましてありがとうございました。

お礼日時:2004/07/31 16:13

訂正


1回飛行機に乗ればじゃなくて、1回1時間の飛行機に乗ればですね。
前のところでNo.19
正三面体なんてないので正四面体に訂正

ここから本題

>どんな距離を移動しようが、どれだけの時間乗ってい
>ようが、それらに関係なく実際に起きた事実に基づく
>データによって、現実的なリスクの大きさを知りたいのです。
の部分ですが、
>元々、飛行機と車では1回の移動距離やスピードが違>いますし、両者の行動範囲は全く異なります。
つまり、飛行機に12時間乗っているのも、飛行機に1時間
乗っているのも大して変わらないから、移動距離や
移動時間単位で比較するのはおかしいというわけですね。
この部分には同意できます。
(飛行中のエンジントラブルとかありますけどね)

飛行機の場合、時間と距離には依存しない。しかし、
自動車の場合は時間と距離に依存する。すなわち、
『どんな距離を移動しようが、どれだけの時間乗ってい
ようが、それらに"関係なく"実際に起きた事実に基づくデータ』
というものは存在しません。(自動車について)

では、そもそも比較できないのでは?という話になるけれど、
その問題をNo.18のように"1回"という概念や
空港Aから空港Bへの移動という行為をそろえることで
比較が可能になるのです。

つまり、日本人1人が1日に飲む牛乳の量と1日1本の
ミネラルウォータの価格はこのままでは比較できませんが、
日本人全員が1日飲む牛乳の量を計算してそれを人数で
割れば日本人が1日平均何リットル牛乳を飲むのかが分
かります。
この平均して飲む量と価格を関係付けてやれば
1日何円分牛乳を飲んでいるのかが分かり、
金額という側面で比較が可能になります。
(1日に飲む牛乳の金額と1日1本のミネラルウォータで
どちらが高いのか)

また、
同じ1リットル飲むという行為によって、
牛乳1リットル飲むのに何円必要で、ミネラルウォータ
1リットル飲むのに何円必要かを計算して比較できます。

このように異なるものであっても、比べるものをそろ
えることでその側面に関しては比較は可能になります。
つまり、
>同じ交通機関というひとくくりであってもその手段や
>目的が異なっているという現実
があったとしても、
>その現実はそのままにしておいて、数字の上で
計算して比較するということは可能です。

それに、そもそも比較するには、条件をそろえることが
最低条件であり、
>その辺を同じ条件になるように仮定の上で揃えることは
確率を扱う数学で議論する場合、必要なことです。
また計算を簡略化するために、事実は大きく変えない
ような仮定は必要に応じて用いられます。

かといって、その結果が
>現実ではなく、数学の世界の中だけの架空の話である
というのは違います。確かにまったく仮定をを用いずに
計算するれば、ほぼ100%現実に即した結果が出るでしょう。
仮定を用いた場合、そこから当然ズレます。しかし、
問題なのはそれが、ただの架空といえる程酷いものか
ということです。実際には、よほど酷い仮定を置かない限り、
現実に近い結果が得られるはずです。

よほど酷い仮定というのは、
例えば1の目が半分以上出るようなイカサマな
サイコロでこのサイコロの目はすべて等確率で
出るというような明らかに現実とかけ離れた
仮定のことです。
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(1)


>私の知りたいことは、もっと単純に過去に飛行機を利
>用したことのある延べ人数に対する飛行機事故死亡者
>数の割合と、車を利用したことのある延べ人数に対す
>る交通事故死亡者数の割合の比較なんです。

(2)
>現実的に私ひとりが実際の生活の上で、今後飛行機事
>故で死ぬ確率と交通事故で死ぬ確率とを比較したらど
>うなるか
この二つの比較がまず異なります。その原因は
過去のデータを使うという点にあります。

過去X年前までのデータを利用するとすると、
まず、X年をどう決めるかです。自動車と航空機が
できた年からなんてまずデータが残っていません。
つまりデータがある年からに設定しなければなりません。

次に、自動車事故と航空機事故事故の発生件数の変化
があります。24時間以内の死者数で見れば、交通事故
の死亡率は減少しています。(1)の比較をする場合、
過去の分も含めて考える必要があるので、X年をできる
だけ前まで採った方がよいことになります。一方、(2)
の場合、これからについて考える場合あまりにも古い
データは役に立たず、できるだけ排除すべきでしょう。

最後に技術革新について。自動車で言えばエアバッグ、
シートベルト・フロント部分の構造など交通事故によって
死亡する可能性を低減する様な工夫がなされてきています。
飛行機においてはよく分かりませんが、ある程度安全性は
向上していると考えられるでしょう。
ここでまた先ほどの話ですが、(1)の場合、技術革新を
無視して、データを集めることが必要になりますが、
(2)の場合、できるだけ今に近い最近のデータを集める
必要があります。

以上のように、(1)は2,30年と長いスパンで見る必要が
あるのに対し、(2)は5年以内程度の比較的短いスパンで
見る必要があるわけです。見る対象が変われば比較結果も
変わります。

今まで私が話してきたことはすべて(2)の比較です。

ここまで書いて、投稿しようとしてとんでもない間違い
に気づきました。

(1)の比較は
今までに飛行機・自動車を利用した人の例えば
1人当たりの死亡率を比較しています。
(2)の比較は
ある人が一生のうちで飛行機に乗って死亡する確率と
ある人が一生のうちで自動車に乗って死亡する確率とを
比較しようとしているようです。

/////////////////////////////////////////
私は勘違いして
(2)´
ある人が飛行機に乗ったときと
自動車に乗ったときの死亡率の比較(No.18)
の話をしていたようです。
今から訂正すると文がめちゃくちゃになるので
『ここまで書いて~』より前の(2)→(2)´に
読み替えてください。
/////////////////////////////////////////

改めて考えてみると、(1)と(2)の比較は根本的に違います。
(2)について訂正を込めて言えば、
一生のうちに何回飛行機に乗るかによって航空機事故
に遭う確率は変わりますので。概ね1回乗ったら航空機
事故で死ぬ確率が3億分の1上がると思ってよいのではないでしょうか?その代わり飛行機に乗っている間の
交通事故に遭う確率を引かなければなりませんが、
1年間で約1万人交通事故で死亡しているので、日本の
人口約1億人で割って、1年間に交通事故で死亡する確率は
1万分の1、1年365日だから1日の内に交通事故で死亡する
確率は365万分の1、1日24時間だから、1時間のうちに
交通事故で死亡する確率は8760万分の1。大雑把に
1億分の1と考えましょう。

結果として、1回飛行機に乗れば、
航空機事故で死亡する確率が3億分の1増えて、
交通事故で死亡する確率が1億分の1減ります。

☆注意しておきますが専門家さんはおそらくこんな
比較はしていないと思います。
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この回答へのお礼

本当に丁寧すぎるくらいの回答ありがとうございます。

>以上のように、(1)は2,30年と長いスパンで見る必要があるのに対し、(2)は5年以内程度の比較的短いスパン見る必要があるわけです。

それは何故そう決められるのでしょうか?
2,30年が4,50年かもしれないし、5年以内が10年以内かもしれません。そういう恣意的に決められる不確実なスパンで条件分けするよりも、恣意的でも構わないから「これは過去~年分のデータを基にしていますよ」と断った上で同じ条件下の数字を出してもらえば、あとはそれを見た人が判断すればいいのではないでしょうか。データの透明性こそが重要になると思います。

cocksanさんの勘違いについてはよくわかりません。
とにかく飛行機と自動車での死亡率について語っているわけですから、飛行機で亡くなった人は自動車で亡くなることはないですし、その逆も言えるわけです。

私の知りたいのは推論や数学的演繹法による結果ではなくて、今までに飛行機に乗ったことのある人数が何人で、車に乗ったことのある人数が何人で、それぞれの死亡者が何人かということなのです。

しかし、よく考えてみれば飛行機の場合は記録が残っている可能性もありますが、素人の運転する車に乗った人数のデータを得ることはほとんど不可能ですよね。そいうことにやっと気が付きました。

調べていくうちに、利用者人数を分母にとって比較した場合、今まで言われている飛行機と車のリスクが逆転するという資料も見つけましたが、それもどういうデータを基にしているか詳しくは説明されていませんでした。

これ以上お伺いしても、現実問題を離れて「論理の遊び」になってしまうので(もうすでになっていますが)この辺で回答を締め切らせていただきたいと思います。

お礼日時:2004/07/31 15:07

少し反論を


>専門家が「自動車事故による死亡者と比べて~」と言
>う場合に、それが車の搭乗者のみに限定しているの
>か、それとも歩行者等も含んでいるデータなのかを説
>明せずに
とありますが、これは飛行機の乗客の死亡率と比較する場合、
当然、自動車に乗っている人の死亡率と比較すべきであり、
自動車にはねられた人を含めた死亡率とするのは
明らかにおかしいです。専門家さんとしては
同じ型のデータを比較するということを前提として
話をしているのだから、あえて断らなかったのだと
思います。

>専門家の多くはデータ量のはなはだしく異なる両者の
>過去のデータから確率を導き出していますが、
このこと自体には特に問題はありません。
物が確率で説明のつくものならば、ある一定以上の
データがあれば、それ以上いくらデータ量多くても
確率は変わりませんので。
(分母が増えれば分子も増えて結局確率は同じ)
例えば、正三面体のサイコロを振って1が出る確率と
正六面体のサイコロを振って1が出る確率を考えるとき、
片方で2400回振ってもう片方で2億4千万回振ったとしても
結果は変わりません。
何が変わるかといえば、誤差の部分で試行回数が
多くなればそれだけ誤差が小さくなるので、
その値が有効かどうか判断しやすくなります。
これは両方の試行回数がある一定以上なら
特に問題になりません。

最後に、
>普段耳にする専門家のデータは、両者の移動距離を分
>母にしている場合が多いですが、車の場合、走行中は
>常に事故の確率が一定に近い(もちろんバラツキはあ
>りますが)のに比べて、飛行機の場合、長距離の巡航
>中より離着陸時の方がはるかに事故率が高いと言える
>ので、移動距離では平等な比較にならない、という見
>方もできるからです。
という意見を受けて
1億人当たりの死亡事故発生率で計算しましたが、
距離による不平等さをなくすために
専門家さんは空港Aから空港Bまで移動するという"行為"
による飛行機と自動車の乗客の死亡率を比較しています。
これは、空港Aから空港Bまで行くという同じ事をした場合
の比較なので、距離による比較ではありません。
同じことをした場合、死亡率を比較して、
飛行機の方が死亡率は低いといってるわけです。

この回答への補足

>これは飛行機の乗客の死亡率と比較する場合、当然、自動車に乗っている人の死亡率と比較すべきであり、自動車にはねられた人を含めた死亡率とするのは明らかにおかしいです。

自動車に乗っている人の死亡率と比較すべきであるかどうかは決められないと思います。
実際に自動車事故全般によって起きた死亡事故(もちろん歩行者を含む)から死亡率を出していると見受けられる専門家もいます。それに専門家が「自動車事故による死亡率と比較して~」と言ってそれ以上の説明がない場合には、素人は交通事故全般の死亡者のことを言っているのだな、と判断してもおかしくない状況にあると思います。これは一般人のほとんどが歩行者である以上、車に乗っていて事故を起こした場合と車にはねられて事故にあった場合では、どちらがリスクが大きいかを感覚的に判断している限り、充分に考えられることです。

>専門家さんとしては同じ型のデータを比較するということを前提として話をしているのだから、あえて断らなかったのだと思います。

それは素人に対して不親切だと思います。そういう前提があるならきちんと前提を明言すべきではないでしょうか。

>専門家の多くはデータ量のはなはだしく異なる両者の>過去のデータから確率を導き出していますが、

すみません。これは私の書き込みミスです。専門家の中にはデータ量がはなはだしく異なっているにもかかわらず、確率ではなく、発生件数で比較して飛行機の方が安全と主張している人もいるということを言いたかったのです。

補足日時:2004/07/31 06:40
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ついでにいえば、


交通事故の「死者」というのは「24時間以内に死んだ人」を数えます。
一日以上たって亡くなった人は「負傷者」で計算されています。飛行機事故での死者は圧倒的に即死ですが、自動車事故の場合には翌日まで治療を続けたけれど、もたなかった・・・と言う場合もけっこうあるでしょうから、実際に統計をとった数字以上に車の方が死亡率は高くなります。

質問者さんのご心配ですが、実際に日本人の死亡者を見れば、交通事故の年間死者1万人以下に対して「自殺」が3万人を超えています。

統計の数字は、日常が安全だから飛行機に乗ったら良い、ということでなく、同じ移動するなら、一番安全なのは電車、ついで飛行機、危ないのは車、という比較の上でのものだと思いますね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

私の質問の表現の仕方があいまいなので、質問の趣旨がわかりにくかったことをお詫びします。

知りたいのは、飛行機事故を交通事故と比較して飛行機の方が安全だ、という結論を導き出している専門家たちはいったいどういうデータを基に結論付けているかです。

心情的には飛行機が安全だなんて思いたくないですが、結論付けまでの背景がわかれば、結果が圧倒的に飛行機は安全ということになってもそれは別に構わないことです。
飛行機に乗るか乗らないかは私個人の判断ですから。

お礼日時:2004/07/30 19:21

言葉が足りなかったかな・・・



専門家が使うデータの定義が違う様な気がします。

交通事故といった場合、主なものとして
歩行者・自転車、バイク・自動車の組み合わせで
(歩行者と自動車とか自転車とバイクとか)
起こるものですよね。
でも、
>「飛行機に比べて車による交通事故の方が死亡率が高い。
>から飛行機に乗ることはむしろ安全。」
という結論を導くためには、
まず、車による事故に限定しなければなりません。
(歩いていて自転車にはねられた等を排除)
これはいいかな?

次にするべきことは"車による交通事故"の定義です。
車による交通事故とは何を指すのかということを
決めなければなりません。
>飛行機に比べて車による交通事故の方が死亡率が高い。
ここで比較しているのは死亡率ですね。
そして比較対象は飛行機ですが、飛行機は死亡しませんので、
実際に比較されているのは飛行機に乗っている乗客です。
(乗務員も含んだ統計になっているかもしれませんが、
飛行機がオートパイロットで乗務員も乗客の一部と
見なしてしまえば特に問題にはならないと思います。)
とすれば、同じ物を比較しなければならないので、
自動車の方は、自動車に乗っている人と比較しなければなりません。

つまり、
『飛行機に比べて車による交通事故の方が死亡率が高い。』
というのは
『飛行機に乗っている人が飛行機事故で死亡する確率よりも、
車に乗っている人が交通事故で死亡する確率の方が高い。』
と言い換えることができます。

つまり、上の交通事故の組み合わせの中で言えば、
歩行者と自動車、自転車と自動車、バイクと自動車、
自動車と自動車の場合について"車に乗っている人の"
死亡者数(率)のデータを集めなければ『飛行機に~』の
議論ができません。逆に言えば、そうのようなデータ
を集めて、比較したからこそ、上の議論をしているのだと
考えるのが普通ですね。
(正しいデータに基づいて議論するっていうのは
科学の世界では常識なので。)

imobatakeさんのが誤解したといえば聞こえが悪いですが、疑っているのは、
"本当に正しいデータ"が集められたのか?という点でしょう。
つまり、例を挙げていうなら、歩行者と自動車による交通事故で、
自動車に乗っていた人2名と、歩行者1名が死亡したとするときに、
さっきのデータで自動車による死亡者数3名とされているんでは
なかろうかということではないでしょか?
本来なら自動車に乗っていた人の死亡者数だから2名なのに、
その事故全体での死亡者数3名とした"間違ったデータ"が
飛行機事故での死亡率との比較に使われているのでは
ないだろうかと。さらにいえば、自転車との事故とかも
入ってるんじゃないだろうかという点ではないでしょうか?

こればっかりは、その専門家さんの使ったデータと
そのデータを作ったところに聞かなければ、確認は
できないと思いますが、常識で考えてさすがに間違
ったデータを使ってそんな主張をしているはずはないと
思うんですがねぇ。

要は信用の問題ですが、○○大学教授が言ってるとなると
誰も信用してしまいますか・・・・自分の分野だと
多少おかしい事を言っいてれば、気づくこともあるんですが、
他分野になるとそーなんだになりますよね。

誤解とちょっとひどいことを言ってしまいましたが、
主張の根拠である元のデータを疑うっていうのは
悪いことではないです。ディベートとかやると同じ
データでもって異なる結論を導いたりするので
(消費税たかが5%というか5%もというかの違いのような)
そこの部分を攻撃すると主張に根拠がなくなって
全部崩れたりします。だから、元のデータが本当に
正しいデータなの?っていうのを疑うのはむしろ
健全であるともいえますね。
(ま~あんまり疑ってばっかりだとそれもつらいですが)

一番最初の質問の趣旨が、専門家さんは飛行機の方が
安全って言ってるけど、それが正しいデータによるも
のか信用できないから、誰か正しいデータを使って比
較して本当に飛行機の方が安全なのか検証してほしい
っていうことなら、どこかから"正しい"データを引っ
張り出してこないといけませんね。

この回答への補足

分母を揃えるということの補足ですが、先ほどお礼に書いた説明ではやっかいなので、ちょっと言い方を変えてみます。

例えば、過去において飛行機を利用した1万人当たりの死亡事故発生確率と、車を利用した1万人当たりの死亡事故発生確率を比較してもいいですし、このデータをひとり当たりに換算して比較しても同じ結果が得られると思います。

こういうデータを基にしている専門家はいますか?
または、これに関して詳しい方はいますか?

普段耳にする専門家のデータは、両者の移動距離を分母にしている場合が多いですが、車の場合、走行中は常に事故の確率が一定に近い(もちろんバラツキはありますが)のに比べて、飛行機の場合、長距離の巡航中より離着陸時の方がはるかに事故率が高いと言えるので、移動距離では平等な比較にならない、という見方もできるからです。

補足日時:2004/07/30 21:01
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この回答へのお礼

再三の回答ありがとうございます。

cocksanさんのおっしゃりたいことは充分に理解しているつもりです。

私が誤解しているように誤解されているようですが、専門家が「自動車事故による死亡者と比べて~」と言う場合に、それが車の搭乗者のみに限定しているのか、それとも歩行者等も含んでいるデータなのかを説明せずに、あいまいなまま単に数字のみを提示している点に疑問を感じているのです。

さらに補足でも書きましたが、飛行機事故に遭う可能性のある人数(飛行機の搭乗者数)と交通事故に遭う可能性のある人数(普段外を歩いたり、車や自転車に乗っている人数)には圧倒的に差があります。

専門家の多くはデータ量のはなはだしく異なる両者の過去のデータから確率を導き出していますが、両者の分母を揃えるという意味で、一般的な航空機1機の搭乗者数と、それに見合った搭乗者数に該当する車の台数を共通分母として、それぞれによって生じた死亡事故を確率的に比較する、という方法もあると思うのですが、それについてはどうでしょうか?

私が知りたいのは正しいデータが集められたかどうかではなくて、どんなデータをどういう手段によって集め、どんな過程を経て確率を導きだしているか、なのです。
どのデータが絶対的に正しいかなんていうことは解釈によってまちまちです。しかし、結論がどういうデータによりどういう過程を経て導かれたのかを詳しく知ることによって、素人は専門家の意見から自分なりの解釈や判断ができると思うからです。

お礼日時:2004/07/30 19:13

結局、知りたいことは、「飛行機の乗ることによって


事故死する確率が増えるかどうか?」
って事ですよね?

すごく大雑把な近似として事故が交通事故か
飛行機事故のどちらかしかないとしましょうか。

そこで、単位乗車(機乗)時間当たりの事故の確率を
家にいる時の事故の確率:P0=0
車乗っているときの事故の確率:P1
飛行機に乗っているときの事故の確率:P2
としましょう。
(統計的データとか言ってるのは↑このあたりのことだと思います)

また、人の状態としては、1.家にいるか
2.車に乗ってるか、3.飛行機に乗っている
しかないとしましょう。
(家にいるときは事故にあわない、
車に乗っているときは交通事故に遭う確率がある。
飛行機に乗っているときは飛行機事故に遭う確率がある。)

まず、ある時間T[時間]ずっと家にいれば事故死の確率は
明らかにP0*T=0ですね。

で、次にある時間T[時間]車に乗ったとすると
その間に事故に会う確率はP1*T
同様にT[時間]飛行機に乗ったとすると
その間に事故機遭う確率はP2*T

ここで、単位乗車(機乗)時間当たりの事故率P0,P1,P2の関係が
0=P0<P2<P1
となっているとすれば
0=P0*T<P2*T<P1*T
です。

要するに時間を区切って考えれば車に乗っているよりも
飛行機に乗っているほうが安全ということです。

では一生の単位で見ればどうなるか考えて見ましょう。
一生Tのうち家にいる時間をT0、
車に乗っている時間をT1、
飛行機のに乗っている時間T2、
とすると、(T=T0+T1+T2)
一生の間に事故に遭う確率Pは
P=P0*T0+P1*T1+P2*T2
になります。

ここで、飛行機に時間T2分乗っているけれども、
乗らないとしたらどうなるでしょうか?
人の状態としては、家にいるか、車に乗っているか
飛行機に乗っているかしかないので
選択肢としては、1.家にいるor2.車に乗っている
の二つです。
もしここで家にいるとしたら
P_1=P0*(T0+T2)+P1*T1=P1*T1
となります。
もし、車に乗っているとしたら
P_2=P0*T0+P1*(T1+T2)=P1*(T1+T2)
となります。

このとき、
0=P0<P2<P1
の関係があるならば、
P_1<P<P_2
となります。

何が言いたいかというと、飛行機に乗らないからといって
事故に遭う確率が下がるとは限らない。逆に言えば
飛行機に乗るからといって事故に遭う確率が上がると
は限らないって事です。つまり、飛行機に乗らなかった
代わりに何をするのか?というところがポイントになります。
(家にいれば下がるし、車に乗っていれば上がる)

ずっと飛行機に乗っていれば・・・って話がありますが、
これも同じでして、交通事故に遭う確率よりも飛行機事故に
遭う確率のほうが低ければ、ずっと車に乗っているよりも
(もちろん駐車場に停車して中で寝てるだけとか無しですよ)
飛行機に乗っているほうが安全ということになります。
では、一生飛行機に乗っているのが一番事故に遭いにくいか
といえばそれは違います。なぜなら、家にいれば
事故に遭うことがなく、一番事故に遭いにくい
(というか遭わない)からです。

この回答への補足

本来の質問の趣旨からはずれますが、車1台当たりの交通事故による死亡者数(搭乗者も巻き込まれた人も含みます)と飛行機1機当たりの事故による死亡者数を比較した場合はどうなのでしょう?

この条件では搭乗者数に差があって不公平というのであれば、ジャンボジェット機1機の搭乗者数とその搭乗者数に見合った車の台数(1台平均何人乗っているかはわかりませんが)で比較しても構わないと思います。

その辺のデータに詳しい方いましたらお願いします。

補足日時:2004/07/30 07:27
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。

>また、人の状態としては、1.家にいるか、2.車に乗ってるか、3.飛行機に乗っているしかないとしましょう。

という前提自体がどうなのでしょうか?
専門家がデータとして使っている交通事故には、外を歩いていて車にはねられて事故に遭った場合も含まれているはずです。通勤で駅まで歩く途中や買い物に出かける場合も常に交通事故の危険性に晒されています。

そういう、ほとんどの人の日常に当てはまる交通事故の危険性と、それほど日常的ではない飛行機の利用という現実がある限り、いくら詳細な計算をして確率的な結論を導いても、飛行機の安全性の証明が妥当的になされたとは思えないのです。

もちろんcocksanさんの回答を見る限り、その辺の前提条件の設定の仕方や計算方式が見えていますから、良心的とは言えますが、飛行機の安全性を交通事故と比較して説明しているほとんどの専門家は、その辺の説明を怠っているのではないかと思います。

お礼日時:2004/07/30 06:52

ここを読んでいて何か根本的にズレているような気がしました。



>現実には一人の人間が飛行機を利用することによって
>一般の交通事故を避けられるというわけではない
の部分と
>素人は「一人の人間が遠出をして自宅に着くまでの間
>に事故に合う計算」であるかのように思ってしまうのです。
のあたりから想像するに
人が飛行機を使って旅行をするときには、
家から車で空港Aまで行き、空港Aから飛行機に乗って
空港Bへ向かい、空港Bから車に乗って目的地へ行く。
というコースを想像しているのではないかと思います。
専門家さんが言う飛行機を使った旅行というのは
あくまで空港Aから空港Bまでの間の話で、
それ以外の部分は考慮されていません。
(屁理屈を言えば、ほかの部分では飛行機使ってないし)
この点で専門家さんとimobatakeの間にズレが生じています。

専門家さんは
家→空港A→飛行機→空港B→目的地

家→空港A→自動車→空港B→目的地
において、空港A→空港Bの部分を問題にして話をしています。
ここで、空港A→空港Bの距離が車でも飛行機でも同じ
だとするならば(実際には違うけど)、
同じ距離を走ったor飛んだ時の事故が起こる確率
を比較することによって、空港A→空港Bの部分で
飛行機と自動車のどちらが安全かというのを
論じているわけです。
この考え方でいけば、飛行機に乗っている間は
交通事故に遭うはずがないので、飛行機に乗る
ことによって空港A→空港Bの部分で交通事故に遭う
危険は回避されたことになります。

では、imobatakeさんがおそらく想像しているだろう
家→車→空港A→飛→空港B→車→目的地

家→車→空港A→車→空港B→車→目的地
の場合を考えて見ましょう。
まず、家→空港Aと空港B→目的地の部分で
車を使うので飛行機を使ったからといって
"旅行全体"で交通事故の危険が回避されたわけではありません。
しかし、先ほども言ったように空港A→空港Bの部分で
飛行機を使うことによって"この部分"では交通事故の
危険が回避されています。

この考え方で事故に遭う確率を考えてみます。
家→車→空港Aの部分で事故に遭う確率をp1
空港B→車→目的地の部分で事故に遭う確率をp2
空港A→飛→空港Bの部分で事故に遭う確率をp3
空港A→車→空港Bの部分で事故に遭う確率をp4
とすると
飛行機を使った旅行で事故に遭う確率はp1+p2+p3
飛行機を使わない旅行で事故に遭う確率はp1+p2+p4
どっちが事故に遭いやすいかを考えた場合結局比べるべきは
空港A→空港Bの部分。
そしてこの部分で車よりも飛行機のほうが事故に
遭いにくいならば、全体としてみても飛行機を使った
旅行のほうが事故に遭う確率が低いということになります。

ここまで読んでいて、
家→車→空港A→車→空港B→車→目的地
の経路で空港使わないのにわざわざ空港まで行ってるんだと
思われるかもしれませんが、これは、空港A→空港Bの部分を
飛行機を使った場合と比較するためにあえてこうしただけです。
(実際、大阪から東京へ行くのに一回伊丹空港まで行って
そこから羽田空港まで行ってから目的地へなんてするのは
アレですから。)
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この回答へのお礼

懇切丁寧な解説ありがとうございます。

cocksanさんのおっしゃる条件化で推測するとその通りの結果になると思います。

ただ、私の疑問は、車を使う使わないに限らず、我々は家の外に一歩でも出れば交通事故に遭う可能性があるという、極端に言えば一生を通して常に交通事故の危険性から避けられない状況にあるものと、本人の意思で避けることのできる飛行機利用の対比を、それぞれの事故発生の確率で比較しているのが腑に落ちないのです。

量的な比較であれば、車社会による交通事故に遭う時間の方が、飛行機を利用している時間に比べて量的には圧倒的に多いはずですから、飛行機による危険性は微々たるもの、という結論は納得いきます。

統計的確率というものはあくまでも過去の事実のデータに基づくものです。元々からデータ量に圧倒的差があるものを同率に比較するのはどうか?と思ったのです。

お礼日時:2004/07/30 06:32

♯9です。

もう一度お邪魔させてもらいます。

♯11さんのデータをもとにものすごく単純な結論をいいます。
3242人が一日の交通事故死者数とすると、
世界人口を60億人で見積もって、特定の一人が
一日に交通事故死する確率というのは5.4×10^{-5}%です。
指数表記でややこしければ、0.000054%としても同じです。

一方、前回挙げた例で、仮に毎日飛行機に15~20時間乗れば
ある特定の一日に飛行機によって死亡事故にあう確率は
7.7×10^{-4}%です。
0.000769%になりました。

ものすごく単純にいうと地上で生活するより、
飛行機で一生を過ごすほうが14倍もリスキーだということになります。

ただしここで気をつけなくてはいけないのは、
交通事故は全世界平均で、もちろん交通事故死の
可能性が低い国もあるということです。
当然自動車の多い先進国の方が不利でしょう。
とはいえ日本の交通事故死亡者数は近年減少していて
昨年でいくと一人当たりでは全世界で見積もった
場合の1/3のリスクしかありません。
ですが、交通事故死亡者数は24時間以内の死亡しか
数えていないなど、やや直接比較するのには
条件が統一されていない感があります。
また交通事故は車両と出会う可能性のある場所に
いるときしか被害を被ることはないので、
毎日20時間近く路上という危険な場所に
おかれた場合はリスクはかなりあがるでしょう。

これが妥当な計算かは正直さっぱりですが、
全世界の人間が10数時間も交通現場に留まっていれば、
交通事故死亡者数は一日あたり10倍ぐらいに
増えるような気がしないでもありません。

ゆえに僕の結論は、
(1)飛行機に乗り続けることと、道路を利用し続ける
ことは同じぐらい危険である。
(2)一般的な生活での交通事故死亡のリスクを回避しようとして、
空で暮らし続けることは、死亡リスクを10倍ぐらい高める。
(3)安全に生きたければ、家に閉じこもれ!

でもトラックが突っ込んできたり、
飛行機が偶然に家に墜落しても知りません。

あと最後に一言。僕も飛行機はやや苦手ですが、
一般人が普通に利用する(多くて年に数回程度)分には
やはり死亡事故に遭遇する確率はほとんどありえないぐらい
小さい確率だと思います。統計学的にも十分安全だと思います。
imobatakeさんが主張されるように、比べる対象が
もしかすると不自然なのかも知れませんが、
身近なものと比較するのに交通事故を引き出すのは
そんなに的はずれでもないようにも思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

この半ば興味本位の質問に付き合ってきただいて申し訳ありません。

>一般人が普通に利用する(多くて年に数回程度)分にはやはり死亡事故に遭遇する確率はほとんどありえないぐらい小さい確率だと思います。統計学的にも十分安全だと思います。

と、私も思います。
しかし、それならばわざわざ飛行機と車という同じ交通機関のように見えて、かなり異質なものとの比較で、統計という専門カテゴリーを使って車より安全という結論を素人に信じ込ませるのはどうかな?と思ったのです。

うがった言い方をすれば、生きているより飛行機に乗った方が安全という言い方もできます。
生きていればいつか死ぬ確率は100%ですから、統計的には飛行機の方が安全である、と言えるでしょうか?
ま、これは冗談としても、交通事故との単純比較は飛行機の安全性を立証するものとして妥当性のあるものと言い切れるのでしょうか?

お礼日時:2004/07/29 17:03

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