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質問サイトを見ているとよく10万円以下のエレキギターはゴミとか言う意見が出てくることがありますがそれは素材ではなくて組み方が悪いのでゴミという事なのでしょうか?それともパーツの質も悪いのでしょうか?

A 回答 (4件)

・・・¥10万というのはガットギター(クラシックとかスパニッシュとか)では低価格もいいところで、完全に底辺グレードに入っているので、この御質問はエレキギターやフォークギターの話ということでよろしいですね?



 っとすると・・・・実のところ、難しい問題です。

 安いギターは、どこかでコストダウンを図っているのは当然で、それは材質であったり使われているハードウェア(ペク、ブリッジ/テイルピース、エレキならマイクやポッドなどの電気部品も)であったり、機械加工や組立の精度もコストダウンの対象になりますし、そもそも根本的に設計が間違っている、などと言う恐ろしいモノもあります。(機械工学的な意味も判らず、見様見真似で設計したんでしょう)。

>それは素材ではなくて組み方が悪いのでゴミという事なのでしょうか?それともパーツの質も悪いのでしょうか?

 例えば同じメイプル材でも木材としてのグレードに段階があり、楽器には最高位かその一つ下ぐらいしか使わないのがフツーですが、安物大量生産ギターではそれすら無視して、『メイプルなら何でもいいだろ』『いっそのこと、見た目がメイプルに似てれば何でもいいだろ』的な木材の使い方をしているとか。
 また組立や加工が悪いと、フレットエンドがゴツゴツ手に当ったり、ナットミゾが不適切でチューニングでなかなか合わないとかチョーキングをするとすぐ狂うとか、ネックが最初から曲がってついていて適切な弦高が出せないとか。
 パーツが悪い、というのは・・・ペグが粗悪だとチューニングに時間がかかり(構造上合わない事はありませんが、すぐにピッタリに合わせるのが困難になります)、粗悪マイクというのは中身のことですが、例えばフェンダーのシングルと同じデザインのカバーが付いていてもそのトーンは全くの別世界になっていたり。
 更に設計が悪いというと、ブリッジとテールピースの高さに差がなく、弦の振動がテールピース側に漏れまくりとか、ネックポケットの強度が足りず、ネックとボディの結合部にヒビが入るとか。

・・・・要するにコストダウンのネタは色々あり、そのネタは楽器として粗悪になる方向とは言えます。
 がしかし。

※実験的な音楽や音響が許される(っと言うか、そういう音楽の場でもある)ポップスの世界では、どんなトーンでも受け入れられるジャンルがあり、極論すると『ゴミギターなど存在しない』と言っても過言ではありません。
 本来楽器で使わない妙なクオリティの木材を使い、エレキなら生産性優先の変わった構造のマイクを装着し、弦高の設定やネックジョイントなどかなりヤバい設計となっている結果として、有名ギターとは似ても似つかぬ妙なトーンが出てしまうこれら『ゴミギター』群は、ギターの歴史上『特に安物のガラクタ』とされた製品に多く、そういうギターにも需要があるのがポップスという音楽です。(加工や組み立て精度の問題で明らかに弾き難く、また設計がまずくチューニングが安定していなくても、トーンの魅力がそれらを凌駕して一部で熱狂的な人気があるギターが実際にあります。今日、世界中の
ブルースマンやスライド弾きが盛んに使っている古いテスコやカワイ、グヤトーンなどは、どれも当時の激安ゴミギターです。)

※『10万円以下のエレキギターはゴミ』っと言うヒトは・・・・単に狭い範囲の音楽しか知らない、或いは安売り=粗悪コピー品しか知らない『音楽やギターの知識があまりないヒト』か、折角ギターを弾いているのに『自分だけのトーン』の追及をしないつまらないヒト、辺りでしょう。
 ワタシ、以前ギターの設計をしていたことがありましたが、同業者で価格だけを見てダメ出しをするヒトは(少なくとも自分の周りには)いませんでしたよ。
 オールド・レスポールの魅力を世に知らしめたジミー・ペイジは同じステージ上で北米ゴミギターの代表格ダンエレクトロを弾き、エディ・ヴァン・ヘイレンの『絶対にツアーに持って行かない大切なギター』の中には、オールドのレスポールなどと共に『日本が生んだ偉大なゴミ』テスコのスペクトラム5が入っています。また音楽史上最高のスライド弾きとされるライ・クーダーは、ストラトキャスターに『一山いくら』で売られていたテスコの廃品マイクを付けたモノをメインギターとし、スライド・ブルースロックの神ハウンド・ドッグ・テイラーは、ギブソンから無償でギターを提供されていましたが、それらは知人にプレゼントしてしまい、自身は安物で弾き難いカワイを相棒としていました。
 プロはあくまでもトーンで要/不要を判断するだけで、価格など気にしません。『10万円以下のエレキギターはゴミ』などと価格だけを問題にするのは、高価なギターを所持している事をステータスとするアマチュアだけです。

※などと言いつつ。
 判断に困るのは、市場に並み居るギブソンとフェンダーの低価格コピー品です。
 コピーすること自体は悪いことではありません。コピーは設計上のマヌケな失敗が減らせコストダウンには現実的な作戦であり、ユーザーにとっても怪しい形状の安ギターを買うよりも安心感があります。
 が、これらコピー品は(自分が知る限り)8割がた単なる粗悪コピーに過ぎず、コピー屋独自のオリジナリティもなく、ワザワザ購入するには価格以外の理由が見つかりません。
 この種のコピー品に関しては、『10万円以下のエレキギターはゴミ』っと言う話も大まかには当て嵌まりそうですが、残りの2割(コピー屋のオリジナリティが出た『見た目コピーだが独自性も入れてみました』的なモデルです)を見つける為には、価格だけを判断材料にするのも勿体無い気がします。

・・・・やはり、ギターは弾いてみてどうか?です。トーンに特徴が無く、加工や組立が荒くて弾き難いということであればゴミ認定でもよいでしょうが、『なんだこれ?』っと言うギターが見つかったら、例えそれが¥1万でも¥2万でも、一生の相棒となる可能性があります。

 最後に全くの私事ですが・・・ワタシはここ10年ほど、50年ぐらい前に作られたカワイの薄っぺらいボディのフルアコを弾いています。ライブもこれ1本で乗り切っており、アマチュアの狭い世界ですが、今ではワタシのトレードマークの様に言われています。
 このギター、確か15年ぐらい前に質屋で¥6000ほどで購入しましたが、それまで使っていたギブソンよりもグレッチよりも優れたトーンのギターでした。あまりに古過ぎて自己崩壊寸前ですが、もう修理する気はなく(これほど古いと、修理したらトーンが変わってしまうでしょう)、『ワシが死んだらカンオケに一緒に入れてくれ』とヨメ様に言ってあります。
 ¥6000・・・50年前の新品当時は¥2.5万ほどだったらしく、50年前の¥2.5万というとちょっとした額ですが、当時のギブソンの同クラスの1/20以下です。たぶんゴミ認定されてしまうでしょうね。まぁ確かに見た目はゴミですが。
 でも¥40万以上するグレッチG6120やギブソンES-175よりも(自分にとっては)優れたギターだと断言出来ます。『10万円以下のエレキギターはゴミ』っと言うヒトは、こういうギターには一生出会えないんでしょうねぇ。
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木の材質と組み立ての違いは出ていると思います


しかし 下記のユーチューブを見ると腕だな~と感じます
http://ameblo.jp/evhmsg6567/entry-11497680101.html
http://ameblo.jp/evhmsg6567/entry-11497680101.html

個人的に20年前の10万円ギターと現在の10万円のギターでは 木に違いが有ると思って 古いギターを買って遊んでいます
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2016/12/03 20:56

昔、ほぼオーダーメイドだけのギター工房で働いていたことがあって、都内の楽器屋のリペアなども請け負っていたのですが、


あるプロギタリストから3万円の新品エレキギターを、組み直しとフレットの摺合せで12万円ほどで受けたのですが、
スタッフ一同びっくりしましたよ。あまりに音が良くなって。誰もそんなリペアに挑戦したことなかったから。

10万以上のギターはペグからピックアップからブリッジから金属パーツとマイクパーツの全部のランクが違います。ゴトーのペグとかブリッジとか楽器屋に箱に入って売ってますよね?高級パーツ一式で軽く10万超えちゃいます。

素材的にも材木から切り出すのですから、節とかうろがあるので、柾目がきれいに出て全体比重のバランスが良く、振動測定したりした良質な材を高級ギターに回し、クリアーカラーじゃない塗装ボディなんかは節をパテ埋めしてたりします。そういう材が安いギターにまわる。
ある程度は材木の状態で予想つきますが、中身の状態は実際切り出してみないとわからないので、最初はいいと思ったけど、残念な材ってのが出るので、ギターメーカーは高いモデルを作るためにランク下の安いモデルをいろいろ作る必要があるのです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2016/12/03 02:37

ゴミかどうかはともかく、安いには安い理由はあります。

素材も工程もでしょう。
そもそもボディやネックなどに使う木材、ピックアップも、高級モデルと安価なモデルには大きな差があります。
塗装ですら、塗料の種類や下地塗装の有無や塗る回数などいくらでも差があります。
そのほかにもたくさんの部品があり、それぞれ高級モデルと安価なモデルには大きな差があります。
同じ型に見えても、加工が機械だったり、工程数が省かれていたり、そもそも人件費の安い国で作っていたりします。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2016/12/03 01:27

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