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「メルカトル図法は等角航路を教えてくれるので、航海図などに利用される」という説明を聞きました。

これについて、
今はGPSでもって、現在位置も把握できるだろうし、
もはや等角航路などという考え方は、現場で使われているのだろうか?と疑問に思いました。

はたして、現場では、今でも「メルカトル図法! 等角航路!」などと活用しているのでしょうか?

A 回答 (1件)

使っているのか、と言われれば、たしかにGPSなどを使ってもっと効率のよい航路を選択している、といえます。



でも使わないのか、と言われればそうもいかない、ということですし、訓練では必ず行います。

メルカトル図法は実は人間にとって一番使いやすい図法なのです。なぜかというと、実際に目視できる範囲の地形と、自分がいる緯度経度の情報を一目で確認することができるからです。

たとえば、太平洋から西に向かって、日本列島が見えてきたとします。航路の目の前に富士山が見れば、自分の船は北緯35度21分にいて真西に進んでいることが分かります。そこで、海図を見て、富士山から真東に線を引けばその線は北緯35度21分になり、自分の船がこのまままっすぐに進んだ場合、どこで問題が発生するか(海底が浅いとか岩礁があるとか)が一目で分かります。

GPSはそういう注意点も出してくれますが、モニターで移動したり縮尺を変えて確認するのと、海図を広げてひとめで確認するのでは雲泥の差があります(細かい道をカーナビで確認するメンドクサさと同じです)

こういう実際の地形と地図上の見通しを確認する、にはメルカトル図法が一番分かりやすいのです。

ですから、GPSが壊れたときやずれているときなども想定して、六分儀などから自分の位置を割り出し、メルカトル図法の地図で自分の位置と地形、進む方向などを確認する訓練は行われているし、沖合ならともかく、陸地に近い場所を航行する船は、必要に応じて海図を確認しています。
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この回答へのお礼

とても詳しいご説明を、本当に助かりました。
ご回答、どうもありがとうございました!

お礼日時:2017/03/07 08:32

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