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「ほろほろと薄蒼く
わが背中を疾り逝くけものあり」
薄蒼いけものという意味をさしているでしょうね。
でも、ほろほろという言葉はどんな意味ですか。
教えてください。

A 回答 (4件)

「ほろほろと薄蒼く


わが背に疾り来たるけものあり」でしょうか?

私は、1さんの調べてくださった意味の中では、(3)かな?と思います。薄蒼い亡霊のような獣が、風に運ばれて、背中にはらはらと落ちてきた、というような(訳としてちょっと変なことは認めます)。

でも、ほんとのところはわかりません。けものがほろほろと涙を落としているのかもしれませんし、ほろほろと泣き声をあげているのかもしれませんし、あるいは(1)~(7)のような意味をすべて醸しているのかもしれません。作者さんにお聞きになったら、「ほろほろと」は「ほろほろと」だよっておっしゃるかもしれません。ただ、続く詩句が、「おののきてふり返れば/ただ一輪の秋桜の背に揺れて/風の吹く」とあるので、花びらのイメージは重ねられているのだろうと思います。(あまりまじめに解説してると、自分に嫌気が差してきます。獏様の詩に無礼です。)

ご自分の中にある日、「ほろほろと」そのままで意味がストーンと落ちてくる日があると思います。その日までどうぞお待ちになってください。

ポーの「大鴉」を少しだけ意識された詩なのかな、とも思いました。それなら、ますますすばらしい詩だと思いました。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございました。

お礼日時:2004/09/02 10:45

 #3さんがご指摘されていらっしゃる通り、秋の風の気配を、「薄蒼い亡霊のような獣」が背後に迫ったかのように感じ取る、その繊細な情念が<ほろほろ>というオノマトペに託されているのでしょうね。



 夢枕獏32歳の時の短編の最後の方で次のような一節があります。
「天の蒼が、そのまま、ほろほろとほどけ落ちてきそうな空だった」(「天竺風鈴草」)

 登山家でありカメラマンでもある夢枕獏にとって、<蒼>とは天空や月星に属するような<マジ>であり魅惑的にして永遠な何かであり、それが<ほどけ落ちる>様をどのように詩人として感じ取っているのか。それが<ほろほろ>なのだと。それもありふれた視覚に頼ったものではなく、なによりその身体の背(せな)で感じ、しかもそれゆえに反応する官能や情念をここでは「疾り来たるけもの」にこそ象徴させているのではないでしょうか。
 
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この回答へのお礼

どうもありがとうございました。

お礼日時:2004/09/02 10:45

なんだか brightKAO さんは夏休みの宿題追い込みって感じなんでしょうかね がんばってください


(違っていたらごめんなさい)
「岩村賢治詩集」の「蒼黒いけもの」の一節のようですが
「薄蒼いけものという意味をさしているでしょうね。」の意味がわからないのですが、それはおいといて……
「ほろほろ」はこの詩の中では
  ほろほろと薄蒼く
  ほそほそと蒼白く
  しみじみと蒼黒く
という同様の表現の中の一つとして用いられています
とすれば、「心の深いところまでしみ通った心細く泣きたくなるような思い」の表現でしょうかね。
(読んでいくと宿題には出そうにもない詩ですねー)
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この回答へのお礼

どうもありがとうございました。

お礼日時:2004/09/02 10:46

副)


(1)涙が、こぼれ落ちるさま。
「―(と)涙が落ちる」
(2)雉(きじ)や山鳥などの鳴く声を表す語。
「―(と)鳴く」
(3)木の葉や花などの散るさま。はらはら。
「山吹が―(と)散る」「黄なる葉どもの―とこぼれ落つる、いとあはれなり/枕草子 199」
(4)人の分かれ散るさま。ばらばら。
「修法の壇こぼちて―と出づるに/源氏(夕霧)」
(5)物がもろくやぶけるさま。
「とかくひきしろふほどに、ほころび、―と絶えぬ/源氏(紅葉賀)」
(6)ものを食べる音を表す語。ぽりぽり。
「二人して栗やなどやうのものにや、―と食ふも/源氏(宿木)」
(7)日のたけるさま。
「かくて日も―とたけて/父の終焉日記」


さて、どれでしょう。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございました。

お礼日時:2004/09/02 10:46

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