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世界史はどのように勉強すれば良いですか?元外務省主任分析官の佐藤優の「読書の技法」(東洋経済新報社)に「ここで、世界史に関して半年でまったく白紙の状態から、大手予備校の全国模擬試験で偏差値70以上の成績をとった実例を紹介しよう。
予備校の講師(英語担当)をつとめながら『月刊日本』(K&Kプレス)の副編集長をつとめている尾崎秀英氏と、ある青年の受験勉強の面倒を見たことがある。
尾崎氏は1974年生まれ(筆者より14歳年下)で、東京大学文学部の倫理学専修課程を卒業し、卒業論文は日本思想だが、西洋哲学史に通暁している。特に存在論に対する関心が高く、現在も哲学に関心を持つ大学生や若い人たちを集め、ハイデッガーの『存在と時間』をドイツ語で読む勉強会を主催している。
2010年6月末から、筆者たち二人で、大学に進学して本格的に神学や哲学の勉強をしたいという意思を持っている20代半ばのフリーター青年の受験勉強を手伝った。尾崎氏が英語と国語(現代文と古文)、筆者が世界史Bを受け持って同志社大学への受験準備を始めた。
最初に世界史の基礎知識についてチェックしたが、高校時代の勉強をこの青年はまったく覚えていない。そこで7月初めから、まったく白紙の状態を前提に指導を始めた。大手予備校の全国大学模試では偏差値40程度の学力しかない。
短期間で試験に合格するようにするためには、「漆塗り」のように、反復を重視する勉強が効果的だ。半年でどんな私立大学の世界史の試験でも合格点をとれる学力をつけることを目標にし、以下の3つの指導方針を決めた。
①世界史の勉強は1日4時間以内にする。だらだら長時間勉強をしても学力はつかない。
②教師陣の指導を信頼し、与えられた以外の課題に手を出さない。
③毎日の勉強量をメールで簡潔に報告する。このとき見栄を張って、過大な報告をしない。実態を正確に把握しないと適切な指導ができないからである。」
そこで具体的に、第一段階では、以下の課題を与えた。
大学入試の標準とされるのは先ほど取り上げた佐藤次高他『詳説世界史改訂版』(山川出版社)だ。しかし、この教科書を読んだだけで、内容を記憶することはできない。そこで、通史については、わかりやすい青木裕司『NEW青木世界史B講義の実況中継』(全5巻、語学春秋社)を通読することにした。ただし、第5巻は文化史なので、後回しでよい。
この作業と並行して、石井栄二編『詳説世界史書きこみ教科書世界史改訂版』(山川出版社)を処理した。これは、『詳説世界史改訂版』本文の重要事項を空欄にし、解答が欄外に書かれている教科書だ。こり欄外の解答を本文に書き入れていく作業を行う。単純な「力仕事」だが、これで知識が身体を通して身につく。
青年はこの作業を約6週間で終えた。そこで、第二の段階として次の課題を指示した。
鈴木敏彦『ナビゲーター世界史B』(全4巻、山川出版社)を読み、その後、前出の『実況中継』第5巻(文化史)を読んだ。
それと並行して、佐々木巧/塚原直人編『30日完成スピードマスター世界史問題集世界史B』(山川出版社)と神奈川県高等学校教科研究会社会科部歴史分科会編『世界史A問題集』(山川出版社)を消化した。この2つの問題集は、世界史の骨組みとなる基礎知識を定着させるのに最適だ。この青年は、第二段階の課題を9月初めまでに処理した。
ここで9月初旬に行われた大手予備校の全国統一模擬試験をこの青年に受けてもらった。100点満点で64点(平均点31.7点)、偏差値は65.3、学力レベルはS(偏差値65以上で最高ランク)だった。さらに11月の模擬試験では、偏差値が70を超えた。その後、第三段階として、2011年1月まで以下のカリキュラムをこの青年に消化してもらった。
『実況中継』『ナビゲーター世界史B』の再読。そして、塩田徹/永井英樹編『各国別世界史ノート重要事項記入式』(山川出版社)に取り組んだ。この教材は、教科書を読むだけでは理解しにくい各国史、地域史を把握するのに最適だ。ビジネスパーソンが国際政治を理解する基本書として用いることもできる。並行して世界史教育研究会編『世界史B世界史問題集新課程用』(山川出版社)、植村光雄他『関関同立世界史改訂第4版』(河合出版)を解いてもらった。
さらに、木下康彦/木下靖二/吉田寅編『詳説世界史研究改訂版』(山川出版社)の精読を指示した。本書は、高校教科書『詳説世界史改訂版』の攻勢に即し、内容を深く掘り下げ、大学院レベルの内容も含んでいる。
適切な手順を踏んで勉強を行えば、2~6カ月でこの程度の学力向上が可能だ。尾崎氏が指導している英語の学力も飛躍的に伸び、国語の成績も向上した。2011年2月の同志社大学の入試では、神学部、法学部、政策学部、社会学部を受験し、全学部に優秀な成績で合格した。
いまから世界史の勉強をやり直したいと考えている読者も、ここで提示したプランから若干間引きをして勉強すれば、半年程度で世界史に関する知識が飛躍的に身につく。」という記述があります。この方法で良いですか?

A 回答 (3件)

極普通の公立高校の入試過去問を、世界史関係の問題について、何年分か解いて、得点率を見る。


8割り取れないようなら中学レベルからやり直し。
と言っても世界史に中学も高校も無いかもしれない。
その場合は、世界史漫画、をずらっと読むことか。

ただし、あなたに本当に必要なのは、そもそも付け焼き刃が可能で得意な社会科では無く、英国数でしょう。古典なんかできるのかい?理科も、ある程度はできなければならない。
中一レベルの教材は揃えてあるのか。数学は中一レベルにもついていけないようなら小学校の教材だけれど。少なくとも英語は中一からで済むはず。
自分は中一だと思って勉強すること。ただし、普通の中一生のペースで勉強してはいけない。
丁寧に、速く、大量に。
上からつまみ上げるような勉強もしてはいけない。必ず下から下から。
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大学受験用途にはそれで十分でしょう。

要するに「それぞれの教材の弱点を補完するに足る、大量の高校生レベルの教材をこなす」ということなので。

しかしあなたはすでに大学生、受験以外の用途であればちょっと底が浅いのではないかと。
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良いと思うよ。


ただ彼は遠方の神学部を選んだ変わり者だし、高校時代に東欧、ロシアに1人で行ってその後はロシア専門の外交官になってるよね。15,16歳でかなり変わってたと思うしモチベーションも普通の人と違ったと思う。
彼に限らず良い部分は真似したらいいけど、人はそれぞれ違うんだからそのまま転用して上手く行くかどうかは分からないよ。



理数系の人で暗記が苦手と言う人は本当にいる。
僕は文系だけど、何回も聞いてると根本的に違うのかなと思うことはある。
それとこの2人は優秀だと思うけど↑、東大卒なんかゴロゴロいるし使えなきゃすぐクビになる予備校の優秀なプロ中のプロ講師にかかっても、10人いたら5,6人の生徒はダメなときはダメ、と言う事実はある。
彼らはn数を1でやって成功と言ってるけど、これをn数を10とか100とか増やした時の成功率は100%なんだろうか?僕は良くて50%、恐らく高くて30%ぐらいだと推測する(予備校ですらそうなんだから)。
そういうもんだと思うよ。それでも受験生は自分を信じてやるしかないんだけどね。

僕の感覚から言うと「世界史だけで1日4時間だけに抑える」こと自体フツーじゃないよ。要は世界史を1日4時間ぎりぎりまでやるってことだろう。それを毎日正確に報告するとかも。本当にそれできる奴なら大体受かるよ。
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