長文になりますが、私は30年来クラシック音楽(主にロマン派以降のオーケストラ作品)を愛好し、CD. DVD、テレビ放送、実演を楽しんでおります。ただ演奏の好みはあっても良し悪しを聴き分ける耳には全くと言っていいほど自信がありません。本や雑誌やブログを見るといろんな方が単なる好き嫌いではなく良し悪し、あるいは出来不出来を私から見れば客観的に評価されてます。そういう耳はどのように養われるのでしょうか?
私が分かるのはある程度知ってる曲で管楽器が明らかに音を外したり落ちたり、弦楽器なら有名なソロの部分(交響組曲「シェエラザード」のバイオリンやマーラーの「巨人」の3楽章冒頭のコントラバス等)が音程が不安定だったりしたときくらいです。あるいは例えば同じ曲をプロのオケと市民オケや音大のオケがやってるのを比べれば、さすがに違いは分かるという程度です。それより広く深い部分の評価というのは出来るようになるものでしょうか? だから今まで少なくとも実演を聴いて「今日はいまいちだった」等と思ったことは無く、いつも「良かった~、すごかった~」と、程度の差こそあれ思うだけです。どなたか参考になるご意見をいただければありがたいです
A 回答 (6件)
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No.6
- 回答日時:
クラシックはたまに聴いて楽しむ程度ですが、
歌とか絵、または文章、技術分野などですと、
確かにそういう部分を感じる事があります。
つまり、作り手または提供者としての視点があるかどうかですかね。
具体的に職業にするというわけでなくとも、
「自分が作るとしたら?」
という感覚がありますと、これを規範にして良し悪しを論じられます。
このとき、
受け手が感じることは様々ですが、
作り手側には手順や段取り、スペックと予算があり、
これについて、出来ること出来ないこと等の相場観があります。
「ええ? どうやってるんだ?」
と感心しすることもあれば、
「あー、よくある失敗ケースだなあ。」
と思うこともあります。
作り手側として経験が豊富な人は、感じることがほぼ一致しているはずです。
その部分だけを指摘すれば、演奏者側も反論しないでしょう。
そしてここだけは、ファンや消費者には分からないわけです。
さて、作り手側として目指すものは何でしょう?
これが統一されていなければ、意見も統一されません。
良し悪しがわからないはずです。
大体の分野で共通しているのが、多くの人に受け入れられたいと言う想いです。
「売れたい、ヒットしたい。」
という願いですね。
市場を拡大したい、
つまりファン層を増やしたいと言うものはジャンル全体の根底にあり、
身近で言えば、有名度合いを上げて、規模を拡大したり格を上げたいと考えます。
そのステップとして、
固定ファンを確保しベースロードとし、
そのジャンルのファンに訴えて、評価を得たいと考えます。
次の野望が、万人が良いと感じてくれるように体裁を整え、安定感を増すことでしょう。
つまり、自分を嫌っている人を研究し、好きになってもらうための攻略法を編み出す。
同業には大概これらがノウハウとして広まっています。
しかし、禁じ手もあるはずです。
素人には分からない手抜き工事ですね。
受け手は、そのときは得をしたと感じる。
しかし長期的な視野で考えると、
受け手が損をしていることもあります。
物理的な製品などであれば、故障がわかるので、誰に責任があるか明確ですが、
芸術分野ですと受け手の精神に影響するわけですから、
障害とその障害を作り出した犯人について、分かり辛いのです。
しかし、提供者の殆どが知っているわけですから、
みんなで自重するしかないんですよね。
例えばコンピューターのプログラムソースですと、
人の目に触れるわけではないので、自由に記述できます。
しかし、分かり辛い、読みづらい、無駄が多いなど、
作り手がだけがわかる悪さがあります。
こんなとき、
「ほんとうは、こういう造り方をしてはいけないんだよなあ。」
等と思うはずです。
小説は、人情の機微を描きテーマについて考えさせる事で、
読み手の情操教育となっています。
言葉遣いや思想に影響するわけですから、売れたい一心で読者に迎合すれば、
読者の人生を台無しにするかもしれません。
西洋音楽は、
ギリシャ時代に抗うつ作用をもつ、ある種の治療(予防)として開発されました。
開発者は数理物理学者のピタゴラスです。
頭を使った後の疲労を和らげるため、自分のために作ったと言う事ですね。
そのため、良い音楽は、頭脳労働をする人に対して受けがよいはずです。
眠くなったり、やる気が出て踊りだしたくなる。
このどちらかで無いと、ジャンルそのもの役割を果たさないとなります。
歌は音楽と違いまして、扇動や宣伝のために開発されています。
音楽のよさに加えて、文章とその意味を伝えるために存在します。
しかし、音楽が与える効果は鎮静作用(または興奮させるもの)であり、
知性を刺激して物事を理解させる方向とは逆にあります。
歌詞を覚えさせるには、歌い手として非常にたかい技能が必要です。
本物の歌い手が歌えば、音感の無い人でも歌詞を覚えられます。
歌の作曲をするときは、音程がイントネーションに変換されることを意識しないといけません。
そうしませんと、意味が変わってしまうからです。
音楽として聞きやすく、売れやすいものは作れますが、
聴いた人が歌えないものを作れば、良い仕事ではないでしょう。
ロングヒットはしないんですね。
絵でも同じようなものが沢山あります。
絵は宗教絵画として確立していますが、
後に肖像画として地位を得て、次に宣伝用イラストとして役割を得ています。
私の父が絵をやっていましたが、これについて一生懸命説明をしてくれました。
つまり、
「売れたいと思って誰もがズルを思いつくが、
それを志す人は、元々何のためにジャンルが存在したのかを知り、
それを続けてきた人を裏切ってはいけない。
そういう誘惑に負ける人には、そのジャンルの技能を教えてはいけない。」
と言う思想を受け継いでいるからです。
コンピューターの世界でウィルスやクラックが流行っています。
これらはコンピューター誕生初期の頃から、全てのプログラマーが知っており、
警戒していました。
つまり、全てのプログラマーは自分自身の手で簡単に同じ事ができたんです。
面白がって試そうとする人には技術を教えません。
実は私がお世話に成った人(二人ほど)にも叱られました。
「これから君が作品を作り出していくんだよ。
どうして他の人の作品を壊したり、弄ったりして喜ぶんだ?
自らが、そうした事をされる立場になるんだよ。
そういう気持ちでいいのかな?」
この指摘は堪えましたね。
しかし、善意の指導であっても、
最終的には技術者の数が限られてしまい、商業的には発展していませんでした。
ある時期に、こうした思想から逸脱し、世界的にビジネス化がされてしまったんですね。
そこからは、作品作りの殆どが防犯に変わってしまいました。
どのジャンルでも起きることです。
作り手以外にはわからない、作り手個人の人間性に由来する問題と言うのがあります。
これは集団としての性格であっても同じです。
受け手はリスクを知りませんから、仁義に違反した作品も歓迎してしまいます。
これらの真似をする世代が誕生すると、ジャンル全体で大きな問題を抱えます。
このときに、作り手側が同業の方々に警告し、批判することがあります。
消費者、受け手は、リスクが取り払われた安全なものを期待しています。
いつの間にか、それらを当たり前として、さらに甘えているわけです。
現実は、人間が作ったモノを人間が利用しているのですから、
作り手も受け手も対等の立場です。
リスクに関しては、利用者の自己責任となっています。
石橋(人工物)を叩いて(試験)を渡る(利用する)と言う言葉があります。
これは、
「人工物は作り手の善意でリスクが取り払われていると勘違いしやすい。
しかし、きみと同じ人間が作ったものなんだから、
自分と同じ不真面目さや悪意を持った他人の提供物なんだと考え直すんだ。
そう思って使っているかい?
単なる消費をする人は利用してはいけない。
モノ作りとは、利用者との共同作業なんだ。
利用する側が試験に協力するものなんだよ。」
という意でしょう。
さて、長くなりました。
良い悪いに関して、受け手の満足感だけを述べれば狭くなり、
理解できない事柄も増えると思います。
これには消費者側が追うリスクや責任が欠けているからです。
例えば、難しい技術用語を並べて説明するファン(=評論家)は困るんです。
その方々が新規のユーザーの障壁になってしまいます。
そして、ある作品がヒットした後、ジャンル全体で問題を抱えるものもあります。
ファンとしては、そちらにも目を向けて、提供者を批判すべきなんです。
「うちの子が真ねをしたら困る。自重してください。」
ファンにも責任があると言うことですよね。
私は、若いひとや、ビジネスを志したり、組織を運営する人には、
「自分の手でやりなさい。」
と助言することにしています。
役割として線を引いてしまいますと、謎が増えるからです。
同業者として評価できれば、自分の役割を最大限に活かすことが出来ます。
これらを全ての人がやれば理想的ですが、そうでない人も沢山いるのが普通でしょう。
ご質問へのお答えになるか分かりませんが、
「こうしたものを子供たちに伝えて良いのか?」
と言う部分。
「果たして、これが The XXX だと伝えて良いのか?」
と言う部分。
これらに思いを馳せると、自分の満足感以外の指摘事項も出てくるのだと思います。
その上で、
「じゃあ、これってダメなんだね。馬鹿にしてやろう。」
と言う人がいたら、
「自分でやってみなさい。それから、感じたことをやればいい。」
と話し、
「本来ならば、利用する側には提供者として成り代れる自信と資格が必要だ」
とし、
自らのステージを思い出させることで、
自らの立ち位置で発言する感覚を教えるべきです。
実際に、
技術や技能で(プロに)劣っていると思っても、
プロから同業であると扱われれば、嬉しいものです。
役割として線を引かず、全ての利用者が提供者と志を同じにすることです。
こうした部分が利用者のストレスを減らし、
多くの謎を解決し、一体感を生み出すと思っています。
以上、ご参考になれば。
No.5
- 回答日時:
あまり上手じゃない演奏でも,曲がいい! 楽しかったってことはありませんか。
僕はあります。音程は怪しいところがあるけど,曲は十分に楽しめて何度も再生する。具体的には芥川さんのある曲。また同じ曲を違う楽団が演奏したのを聴いて(どちらもプロだとして),片方はどうもなぁーってことはありませんか。僕はあります。具体的にはストラビンスキーのある曲。たいていは,最初に聴いた演奏と比較しているようで,最初のよりも楽しめたものが順番を替えてくれます。それじゃだめですかねぇ。他の回答にもあるように,「あなたにとって」良いかどうかだけでいいと思うのですがねぇ。ありがとうございます。私も確かに「最初に聴いたえんそうと比較……」よくわかります。また最初聴いたとき受け付けなかった曲を何年何十年たって聴くと好きになることもありますね
No.4
- 回答日時:
聴く回数をこなす、これしかありません。
演奏者の技量は練習量と同じです。違いの面で見れば、以下が解るようになるはずです。
音やリズムの調和 …概ねプロとアマの違い
音の響き …ホールによる違い、再生機器の違い、レコードの違い(アナログLPとディジタルCD)
なお、善し悪しの評価は、好みや先入観も影響するのはやむを得なく、万人共通ではないので、
他人の意見が自分とは違っても、受け入れる寛容さが必要なことは言うまでもありません。
ご参考まで。
No.3
- 回答日時:
30年聴いていたら かなり通かもぷん
私は n響大好きですぷんぶは
ベルリンとぷん
安いcd.しか無いかもだけれどぷんぶは
ロンドンとかぷんぶは
ハードロッカーですぷんぶは
多分 良い演奏しか聴かれて無いのかもぷんぶは
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