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慢性腎不全の犬猫の人工透析について質問です。

先日高齢の慢性腎不全の犬を亡くしました。
自宅で看取ったのではなく、人工透析中に病院で亡くなりました。
また、病院の不配慮で、看取ってやる事ができませんでした。

動物の人工透析は急性腎不全に対しては推奨されていて、
慢性腎不全にはあまり推奨されていないと思うのですが、
愛犬が行った動物病院は慢性でも推奨で、
危険だとリスクの説明も無く行われ、
愛犬は痛い怖い思いをしながら亡くなってしまいました。

そこで疑問なのですが・・・
慢性腎不全で人工透析を行い、
満足された飼い主さんはいらっしゃいますか?
腎不全の治療法方法として提案されていますが、
慢性で人工透析が成功した、長生きしたという事例を見た事も、聞いた事もありません。

治療を断念する理由に治療費が高い事がよく挙げられていますが、
治療費もそうなのですが、それよりも愛犬の死で感じたことは、
高齢で弱った動物に、リスクの高い麻酔手術を伴う人工透析は
延命どころか、体にも精神的にも負担が大きく
可哀想な治療だという事です。
とても推奨できるものではないと思うのですが・・・

動物を飼われている、できればペットの腎不全の経験がある方は、どう思われますか?
ご意見いただけますと幸いです。

A 回答 (1件)

相当、お調べになっているようなので


語弊を恐れず本音で語らせていただきます。

専門的な話を交えてしまうので、この後、他の方がコメントしづらくなるかもしれませんが
愛犬の腎不全を経験されている方は、私のコメントは無視してコメントの方をよろしくお願いいたします。


仰る通りです。
急性期、あるいはCKD(慢性腎不全)における急性増悪期に血液透析は実施します。

通常のCKDでそのまま乏尿期、あるいは無尿期にたいしては推奨されていないというより
出来る体力が残っていないという方が正しいかと思います。(なおかつ質問者さんの愛犬は心臓が悪かったと記憶してます)
それもご指摘される通りですし、これは泌尿器科に強い獣医と認識は共通だと思います。

ですので今回の問題は明らかな動物病院側の不適切なインフォームが招いた悲劇だと思うのです。
私自身、一連のご質問を最初に伺ったとき
血液透析ではなく、腹膜透析の方が可能性があったのかなという印象は持ちました。
麻酔下で頸静脈にセルジンガー2本、入れるよりは
腹膜下にカテの方が低リスクだと。。それは結果論なので良いのですが
透析の選択肢として説明すべきだった思います。

また血液透析に対して低リスクと印象を与えるインフォームは通常しません。

通常のインフォームなら施術中の死もありうることは再三にわたり説明します。

人医療と異なり、ガイドラインもない、血液透析に関する学会報告も殆どない日本でリスクの説明なしに
同意書を書かせるなんて
お話を疑うわけではないのですが
ホントかと、耳を疑いました。

ただ血液透析の是非なのですが
無尿期に入った CKD に対し、何か出来る事をしたいと望まれる飼い主さんがいらっしゃるのも事実で
全力を注いでも4,5日で亡くなってしまうんですが(安楽殺も含め)
出来うるすべてを尽くしたと、そう飼い主さんに思ってもらう
飼い主のための、一種の救いとしての役割はあったのかなと思ってます。

またそうした決断のおかげで、学会報告がされ、知見が積み重なり
安全なプロトコールの確立がなされるので
獣医側としては深い敬意をもって、その決断を使わさせていただいております。

CKD における透析についての是非はさまざま、ご意見があるかと思うのですが
まったく否定出来るものでもないのかなと私は考えています。

あくまでインフォームがあっての選択肢であり
インフォームなしの今回は論外です。

支離滅裂で申し訳ありませんが、こうした悲劇が再び起きないよう
肝に銘じていきたいと思います。
問題提起に感謝いたします。



質問者さんはすでにご存知の動画かと思いますが
他の閲覧者さんの血液透析への理解を深めてほしいという願いでURLを貼らせていただきます。





あらためて、愛犬のご冥福をお祈り申し上げます。
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この回答へのお礼

この度は真摯に向き合ったご回答を頂きまして、本当に有難うございます。
実は、わんだふるさんに答えて頂きたくて、質問させて頂いた部分もあります。
やはり、慢性で体力のない動物は透析できたとしてももって4~5日、
また回復した成功例は、日本には無いのですね。

仰る通りだと思います…それらのリスクを病院側が説明して、
飼い主さんがそれでもと、望まれるのでしたら、奇跡にかける治療として、
またはデータとなり知見の積み重なりで次の治療の役に立つ、という事があると思います。
(飼い主としては我が子を助けたいので、データを取って欲しいと思う人は居ないと思いますが、治療を研究されている方には良い事なのだと思います。)

ただ、ネットで安易に治療法として紹介されていたり、
治療したさに説明を怠る動物病院がある事は事実なので、
高齢で慢性腎不全での人工・血液透析で回復した例は日本に無い、しても痛い、苦しい思いをさせて死んでしまう、
高齢の人工・血液透析はとてもリスクが高く、施術中亡くなる可能性が高い、成功してもすぐに亡くなってしまう。
この事がもっと素人の飼い主さんにも、認知されて欲しいと思います。

動画初めて見ました、海外では慢性でも成功例があるのでしょうか?
愛犬が元気だった頃を思い出して、泣いてしまいました・・・
慢性は、もう元気に戻すことはできないので、
可能性があるとしたら、腎移植だけではないかと、思います。

お礼日時:2017/09/18 10:35

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