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どうして塩素原子がわずかに負の電荷を、水素原子はわずかに正の電荷を帯びるのか教えてください

「どうして塩素原子がわずかに負の電荷を、水」の質問画像

A 回答 (2件)

原子の電気陰性度の違いがあるからです。


写真の文章にあるように、"2原子間の電気陰性度の差が大きいほど、結合の極性はおおきくなる" と書かれていますよね。
HClの場合、水素の電気陰性度は2.20、Clの電気陰性度は3.16で、電子を引きつける力がCl原子の方が強いため、
HClでは、水素が持っている一つ電子がCl側により引き付けられて、水素原子は正電荷(陽子と同じですね)を、塩素原子は水素から引きつけた電子の分だけ多くなり負電荷を帯びることになります。
H2Oの水素結合も同様ですね。

一般に電気陰性度は、周期表で第2・3周期では、1族から17族に向けておおきくなる傾向にあり17族で最大となります。
第4周期以降は原子の電子軌道等の影響で順番が族で前後することはあるのですが、やはり17族で電気陰性度は大きくなります。
同一の族では、これもやはり順番が前後するものが遷移金属や周期の下の方であったりするのですが、周期が上のものほど電気陰性度が大きくなります。
その為、フッ素が一番電気陰性度が大きな元素で、化学的な結合をした時、電子を他の原子から引きつける強さが大きなものになります。

希ガスもアルゴンから周期の下の元素はフッ素との化合物を作るので電気陰性度での評価は出てくるのですが、アルゴンのフッ化物は最近発見されたばかりなので、
電気陰性度はボーリングのものにも載っていないですね。

この電気陰性度は、原子核の電荷と電子の最外殻軌道の距離で決まるのですが、
量子化学等で化合物の電子の軌道分布を解析するような専門分野になるので、こんなものだと理解しておいた方が無難です。
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それは分子での話で、真空中の裸の原子は中性です。

分子の極性についてはライナス・ポーリングの有名な電気陰性度をご覧下さい。
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