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戦前の日本では、陸海軍の重鎮がそのまま総理大臣や陸海軍以外の一般大臣になる人が多かったですが、彼らはどうやって政治家としての勉強をしたんでしょうか?若いときから軍学校→職業軍人一筋で、政治のことは分からないんじゃないですか?

A 回答 (4件)

当時は軍人のほうが「政治」によほど近かったのです。

なぜなら、当時は帝国主義であり、軍事力を背景にした外交政策が主眼であり、国内政策も「自国が生き残るための外交政策のために、国内産業や法整備などを進めていく」というニュアンスが強かったからです。

これは、日本だけに限らず、黒船のペリーは艦隊の指揮官であるだけでなく、アメリカ大統領の親書を携えた全権特使でしたし、第二次世界大戦時にイギリスの宰相だったチャーチルはイギリス王立士官学校を卒業し陸軍に従事した元軍人でもあります。

当時の政治家には元軍人はけっこういたのです。

そもそも、民主政治は軍隊と密接にかかわっています。民主国家が市民に選挙権を与えるのは、軍隊が徴兵制だったからです。軍隊の指揮官は国家の最高責任者ですが、民主国家ではその責任者が「民主的に選ばれた人」であるわけです。つまり「自分たちが選んだ指揮官が『戦争する』というのは、選んだ自分たちが戦争に行くこと」だったわけです。

その上で、軍隊の士官というのは「国家を代表する権限」を持ちます。現代でも自衛隊を含めて、軍艦の船長は必ず士官です。どれほど小さなボートでも「軍艦」である以上は敵国と交渉・交戦する可能性があるため、指揮官は「国家を代表できる権限」が与えられています。ちなみに戦闘機パイロットなども士官です。

彼らは士官学校などで「国というもの・国家を代表すること」などの勉強をしています。それに加えて、配属先で国家経済の戦略的シュミレーションとか、対外公館の駐在武官などで、各国の政治家と歓談したり交渉したりします。
軍人のなかでも士官は「政治にかなり近い場所に居る」のです。

日本の陸海軍の重鎮が政治家になったのは、当時の日本の民主制度があいまいで、軍人が好き勝手やれる余地があったからです。そのため軍人は、本来なら選挙に当選した議員による国会での議論など民主的な手続きが必要なところを、帷幄上奏権(いあくじょうそうけん)という「軍事行動中、国会などを無視して最高司令官(である天皇)に直接進言できる権利」を悪用して、天皇の許可をもらったように見せかけ、それを確実にするために軍隊出身者を政治家にさせた、というのが本当のところです。

だから、戦後処理に置いてGHQも「日本国民はむしろ被害者であって、戦争責任は軍部と軍部と結託した一部政治家が負うもの」とコメントしたわけです。

個人的には、どんな方法であろうとも、国民普通選挙が実施されていた以上、当時の国民は戦争責任を免れないと思うのですが、それはそれとして、まだ日本の民主主義が未熟だった戦前は「軍人になるほうがよほど政治を勉強できた」ということになります。
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>戦前の日本では、陸海軍の重鎮がそのまま総理大臣や陸海軍以外の一般大臣になる人が多かったですが、



「戦前」の定義と範囲が不明です。
「そのまま」の意味が不明です。
「多かった」という根拠は?

制度が未確立だった 明治中期(政党政治期以前)までは、そのような例もよくありました。
しかし、その後~大東亜戦争までは、非軍部部門の大臣となる事例はありましたが多くは現役の軍人ではありません。
(閣僚以下の官僚になった例は多数ありますが)



>若いときから軍学校→職業軍人一筋で、政治のことは分からないんじゃないですか?

「一筋である」という意味と根拠が不明です。
それに、あなたの仰る幹部クラス以上の軍人が、政治の事を全く知らないとお考えになれる理由は何でしょうか。

他国の軍隊や自衛隊で、高級士官は外交官としての役割も担っています。
それらは政治に無知な者に勤まるのでしょうか。


また、この理屈は政治家以外の全ての者(学者、実業家、医者、弁護士等)に言えると思います。
彼らは、どうやって政治家としての勉強をしたんでしょうか?若いときから勉強→仕事一筋で、政治のことは分からないんじゃないですか?

質問者様の理屈だと、最初の政治家はどうやって発生したのでしょうか。


それに、政治家以外=政治の事はわからない なら、市民に選挙権を認めるなどは、危険極まりない事になると思いますが。
「軍人から政治家になった人は、どうやって政」の回答画像3
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軍人の上の方の人は、ようは官僚です。


予算を取ってきたり、物資を調達したり、各部署と調整したり根回ししたり。

政治と密接でした。
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軍人とは言っても、一兵卒じゃないですな



佐官将官ともなれば、それなりの学歴も積みます
その上で、昇格するための様々な障壁を乗り越えて今のランクを獲得します

その過程は、限りなく政治的な要素が多い

軍事には、軍政と軍令という二つの要素があります
軍政はまさに政治的な能力を要求される分野、その分野でキャリアを積んだ人間は
その辺のポンコツ政治家よりも能力は上
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