深夜食堂

深夜食堂とは

  • 誰が出ているの?
  • 主人公の“めしや”の店主を演じるのは、テレビドラマシリーズと同じく俳優の小林薫。一見無愛想だけれど温かい人柄で常連客から慕われている“マスター”を、いぶし銀の演技で表現して作品に深みを持たせています。その客のひとりで、愛人を亡くしたばかりの三十路女たまこ役は、映画『モンスター』での熱演が記憶に新しい実力派の高岡早紀が演じています。また、ひょんなことがきっかけで“めしや”で働くことになる栗山みちる役に映画『君に届け』やドラマ「デカワンコ」などで人気の多部未華子が、震災で妻を亡くした謙三役にドラマや映画、ナレーションなど幅広く活躍中の筒井道隆が、謙三にプロポーズされて戸惑うボランティアのあけみ役に注目の若手女優、菊池亜希子が扮し、物語に彩りを加えています。
     もちろん、ドラマシリーズでお馴染みの常連客の不破万作、綾田俊樹、松重豊、光石研、安藤玉恵、須藤理彩、小林麻子、吉本菜穂子らも登場。オダギリジョーも新キャラクターとして出演しています。このほか、映画版のゲストとして余貴美子、田中裕子といった演技派が顔を見せ、味わい深い人間模様を織りなしています。
  • どんな話なの?
  • 繁華街の路地裏にひっそりと佇む“めしや”。0時から朝7時頃まで営業していることから「深夜食堂」と呼ばれるその店には、マスター(小林薫)が作る料理の味と居心地のよさを求めて、毎日ちょっとワケありな客たちがやってきます。
     ある日、いつものように常連客で賑わう“めしや”で、置き忘れた骨壺が見つかります。詮索好きな客たちは、その骨壺をネタに与太話に花を咲かせますが、マスターはどう取り扱えばよいのか困惑顔。そんな“めしや”に、久しぶりに三十路女のたまこ(高岡早紀)が顔を出します。パトロンの愛人を急病で亡くしたという彼女は、ナポリタンを分け合って食べたことがきっかけで、しがないサラリーマンのはじめ(柄本時生)と意気投合。一緒に暮らし始めますが、亡き愛人からの遺産が入ることになって、はじめへの態度を急変させてしまいます……。
     別の夜、とあるワケアリの女性、みちる(多部未華子)が、料理の匂いに誘われて“めしや”にやってきますが、無銭飲食をはたらいてしまいます。後日、無銭飲食を謝罪しに行ったみちるは、ひょんなことから“めしや”で働くことに。料理が上手で朴訥な彼女は、店の雰囲気にもすぐ馴染みます。それからしばらくして、“めしや”に長谷川(渋川清彦)という男が訪ねてきて……。
     常連客のあけみ(菊池亜希子)は、OLとして働く一方、福島の被災地にボランティアとして通っていましたが、最近何か思い悩んでいる様子。そんなある日、“めしや”に謙三(筒井道隆)という男性が、「あけみに会わせてほしい」とやってきます。謙三は震災で妻を亡くし、ボランティアとして優しくしてくれたあけみに好意を抱いていたのです。
  • 見どころは?
  • 物語の舞台となる“深夜食堂”こと“めしや”がある街並みのセットは、埼玉県入間市にある広さ300坪の倉庫内に作られたもの。美術監督を務める原田満生が「若い頃から飲み歩いて記憶のどこかに残っている新宿や渋谷の飲み屋街がモデル」というその街並みは、東京・新宿の繁華街に実際にありそうな路地裏をリアルに再現していて見事です。映画では、その路地裏にある飲み屋などの看板や稲荷大明神、“めしや”店内のディテールなどにもぜひ注目してみてください。スタッフの細部へのこだわりや、作品にかける愛情がきっと感じられるはず。また今回の映画では、これまでのドラマシリーズにはなかった交番が新たにできるなど、街並みのセットが大幅にスケールアップしているのも大きな見どころです。
     もちろん、“めしや”で出てくる料理も見どころのひとつ。今回は「ナポリタン」や「とろろご飯」、「カレーライス」が登場します。また、ドラマシリーズでも出てきた「卵焼き」も重要な役割を与えられています。このほか、常連客が注文する料理として、お馴染みのタコの形の「赤いウインナー」や「豚汁」、「レバニラ」などが登場します。みちるが作る「糸カボチャの酢の物」も印象的。どの料理も、観終わったあと食べてみたくなるものばかりです。
     料理だけでなく、演技派のキャストによって織りなされる人間模様も大きな見どころです。あるときはユーモラスに、またあるときは切なく描かれる登場人物たちの生き様は、きっとあなたの心に深い余韻を残すに違いありません。
  • どんなスタッフが作ったの?
  • 監督は、映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で日本アカデミー賞を受賞し、ドラマシリーズ「深夜食堂」も手がける松岡錠司が務めています。脚本は、ドラマシリーズも担当した真辺克彦と小嶋健作。また、作中に登場する料理は『かもめ食堂』やNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」などで活躍しているフードスタイリストの飯島奈美が手がけています。
  • いつから公開なの?
  • 2015年1月31日(土)より全国公開になります。公式サイトでは、予告編のほか各種ニュースや劇場情報も公開されているので、ぜひチェックしましょう
    映画公式サイト:http://meshiya-movie.com

ときどき無性に食べたくなる思い出の料理は何?

ときどき無性に食べたくなる料理は何? また、その料理にまつわる思い出は?
あなたが“めしや”でマスターに頼んでみたい料理を大募集。寄せられた投稿を元にコラムを作成!!

無性に食べたくなる思い出の料理を見る

主演 小林薫さんへの聞いてみたい質問を大募集!!

主人公の”めしや”の店主演じる小林薫さんに聞いてみたい質問大募集
例)撮影中のエピソード、深夜食堂や深夜飯についてなど
寄せられた質問を編集部で厳選、実際に小林薫さんにその質問に答えてもらうぞ!!

抽選で映画特製グッズの祝箸いを合計5名様にプレゼント!

主演小林薫さんへの質問を見る

映画にも登場する「ナポリタン」にまつわるQ&A

愛人に先立たれた三十路女のたまこ。彼女が“めしや”で新しい恋人に出会うきっかけになったのが「ナポリタン」です。映画で登場するのは、鉄板の上に溶き卵を流し込み、その上にスパゲティをのせる名古屋風のナポリタン(西日本ではイタリアンと呼びます)。ここでは、ナポリタンにまつわるQ&Aを紹介します。

映画にも登場する「とろろご飯」にまつわるQ&A

故郷の新潟県親不知から上京した女性、みちるは、お金がなくなり漫画喫茶で寝泊まりする毎日。ある日、料理の匂いに誘われて“めしや”にやってきた彼女はできごころで無銭飲食をしてしまいます。そのとき頼んだのが、彼女の好物である「とろろご飯」。ここでは、そのとろろご飯にまつわるQ&Aを紹介します。

映画にも登場する「カレーライス」にまつわるQ&A

震災で最愛の妻を亡くした謙三は、ボランティアとして優しくしてくれた女性、あけみに好意を抱きます。彼女を追って上京したものの、思いを遂げることができなかった謙三は、“めしや”の前で泥酔してあけみが現れるのを待ち続けます。そんな謙三にマスターが出したのが「カレーライス」。一口食べた謙三は、その味に覚えがあることに気づきます。ここでは、そんなカレーライスにまつわるQ&Aを紹介します。