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専門家が解説!ミニスカートの歴史を紐解く

専門家が解説!ミニスカートの歴史を紐解く3月2日は「ミニの日」。日本でBMW MINIの販売がスタートした日であり、ミニチュアや小さいものを愛そうという記念日なのだそうだ。
少々ニュアンスは異なるが、ミニの日にちなみ、「ミニスカート」について調べてみたので紹介しよう。

「教えて!goo」には、「女性がミニスカートをはく理由はなんですか?」という質問が寄せられている。これに対して、「単に、他人に見てもらいたいからです。それは、不特定多数か、特定の方(恋人)かもしれません」(angkor_hさん)、「そりゃ男の目を引くためですよ」(elunarunaさん)などの回答が。確かにそういう側面もあるかもしれないが、「そもそも超ミニスカートをはいている方全てが、同じ理由ではいていると思っている? 十人十色だと思いませんか?」(a_SOC038さん)という意見にも納得。
背が低いのでなかなか合うスカートが無い、ミニスカートをはくことで緊張感が保てる、単純に暑い……などの理由もあることを、女性の立場から補足しておこう。

■世界で最初にミニスカートをはいたのはイギリス人


そもそも、ミニスカートはいつどのようにして誕生したのだろうか。パーソナルスタイリストの五十嵐かほるさんに話を伺った。

「ジバンシーのサックドレスが変化したのが起源と言われています。ですが、ロンドンのキングスロードのチェルシー地区に集う、ファッションに敏感な“チェルシーガール”たちのストリートファッションとして自然に生まれたものを1961年にイギリスのデザイナー、マリー・クワントがデザインに取り入れ、『ミニスカート』と命名したのが始まりです」(五十嵐さん)

ジバンシーはフランスのデザイナー、および彼が設立した有名ファッションブランド。起源となったサックドレスはウエストラインに切り替えの無い、寸胴型のゆったりとしたワンピースのことだ。

「その後、1965年にフランスのアンドレ・クレージュがオートクチュールのパリコレでミニスカートを発表してから世界的に大流行! スカート丈も年々短くなりました。1967年にはイギリスのスーパーモデル、ツィッギーが来日記者会見でミニスカート姿を披露し注目を集め、その影響で日本での爆発的なミニスカート人気が始まりました。1968年には『マイクロミニ』と呼ばれる膝上30cmのスカートが登場し、“ミニスカート=ツィッギー”が世界共通の認識とされています」(五十嵐さん)

60年代のファッションアイコンとして、今でも絶大な人気を誇るツィッギー。「ミニスカートの女王」と呼ばれ、彼女の存在抜きでミニスカートは語れないとも言われている。ちなみに、

「1967年にパリ留学から帰国した女優の野際陽子さんが着用していたのが日本では最初とされているようです」(五十嵐さん)

とのこと。和装のイメージが強い野際陽子さんが始まりとは、意外!

■女性解放の歴史と深く関連する


五十嵐さんによると、ファッションと社会的背景にはとても深い関係があるのだそうだ。

「現在でもスカートの丈と経済の好・不況は関連付けて論じられます。1960年代当時、イギリスでは『女性は慎ましく肌を隠すべき』という体制的な価値観があり、この反発からミニスカートが生まれたと言われています。ちょうどその頃、アメリカでは『ウーマン・リブ』という男性的な価値観や文化からの解放を謳った女性解放運動が広まっていたことを考えると、ミニスカートは『反体制的な精神を広めるため、また、女性らしいとされるファッションからの解放』を目的として生まれたと言えるでしょう」(五十嵐さん)

現在ミニスカートは女性らしさの象徴ともいうべきファッションアイテムだが、元々は“社会的な女性らしさの強要”から脱却することを目的としていたとは意外な事実だった。
ファッションは時代を映す鏡。一過性のものとして捉えることもできるが、その背景に注目してみると、新たな発見があるのかも。

●専門家プロフィール:五十嵐 かほる
一般社団法人パーソナルスタイリスト協会(R)代表理事、パーソナルスタイリスト養成アカデミー校長。ANAの国際線CA・海外でのファッションディレクターを経て「衣・食・住・美」のブランディングコンサル、ファッションプロデューサーとして企業研修・執筆、講演などを行う。

(酒井理恵)

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