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セカチューによって知名度を上げた散骨。違法にならないための4箇条

セカチューによって知名度を上げた散骨。違法にならないための4箇条2004年に映画化され、その後にはドラマ化もされた大ベストセラー小説「世界の中心で、愛をさけぶ(以下セカチュー)」をご存知だろうか。この物語の最後には、主人公が亡くなった恋人の遺骨をオーストラリアの海に撒くシーンがある。
このように遺骨を粉砕して自然に還るように散布することを「散骨」と言い、中でもそれを生命の根源たる海に撒くことを「海洋葬」と言う。さて、今では知名度も上がりつつある「散骨」や「海洋葬」であるが、これらを行う際には、いろいろと気をつけなければいけないマナーやルールが存在する。「教えて!goo」にもそれに関連した「海洋葬は不法投棄?」といった質問が寄せられている。

■「節度を持って」がキーワード?


質問者はテレビで言及された「実は海洋葬は不法投棄で、法律的には違法」ということが本当なのか、真偽を知りたいそうだ。回答者の多くは、厚生省や法務省の公式見解を引用しながら、散骨は違法ではないということを示している。

「法務省は散骨に対して『節度をもって葬送の一つとして行われる限りは違法ではない』という見解を明らかにしました」(hanzo2000さん)

「厚生省が公表した報告書では、『散骨が公衆衛生上の問題を生じたり、社会通念上国民の宗教的感情を損なうような形で行われるのでなければ、現行法上特に規制の対象にする必要がないというのが現在の行政の考え方(中略)…』とされています」(yukiyan15さん)

散骨が違法な海洋投棄ではないということは、回答に引用されている公的な見解からも明らかである。しかしこれだけでは、一体何に気をつけて散骨、海洋葬を行えばいいのか、はっきりとしない。

■気をつけるべき4箇条


前述の疑問に答えてもらうべく、散骨や海洋葬を行う際の具体的に気をつけるべき事柄について、心に残る家族葬の葬儀アドバイザーに話を伺った。

「散骨のマナーには、主に以下のようなものがあります。
(1)遺骨は、骨とは判らない程度に粉末状にする。
(2)許可なく他人の土地に撒かない。
(3)民家の近く、海水浴場や漁業区域など、迷惑になるところには撒かない。
(4)環境に配慮し、容器などと一緒に撒かない。
これらに十分留意すれば、だれでも自由に散骨ができます。つまり、自宅の庭でも構いません」

ポイントは遺骨の撒かれた場所に、散骨に関連するものや周りの禍根を残さないことである。完全に土に還すためには、(1)と(4)を実行すれば良さそうである。しかし禍根を残さないためにも、より具体的な対策はあるのだろうか。

「しかし、遺骨に対しては人それぞれ様々なイメージがありますから、中にはあまり好ましく思わない人もいるでしょう。なるべく近隣とのトラブルを避けるためにも、あまり他言せず、ひっそりと行うのが望ましいと思います。同様に、海や山などへ撒く際にも、親族揃って喪服を着て骨壺を抱えて、というのは、できれば控えた方が良いでしょう。人の多い場所を避け、あまり目立たぬように行うのが無難です。やっぱり案外簡単にはできそうにないな、と思ったら、専門業者に依頼するのがよいでしょう。陸散骨、海洋散骨、中にはヘリコプターやセスナから海へ撒く空中葬や、カプセルに入れてロケットで打ち上げる宇宙葬なんてものまであります」

近年葬儀サービスが多様化している状況は、これまでかゆい所に手が届かなかった層にとって歓迎すべきことである。しかしだからといって、葬儀の重要な厳かさとそれを担保する責任をないがしろにすることはできない。故人を思い偲ぶればこそ、安心してもらえるように現世には遺骨も禍根も残らないようにしたいものだ。

●専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー
「葬儀の参列者を遺族や近親者など、本当に故人を亡くした悲しみを共有できる方だけに限定」し、「世間体を重視している感のある告別式を簡素化」する家族葬の提案を行う。

(樹木悠)

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