話題の出来事のQ&Aをウォッチ(観察)しながら、コラム形式で皆様に紹介していくサイト

終活・葬祭プロデューサーに聞いた、終活をするメリット・デメリット

終活・葬祭プロデューサーに聞いた、終活をするメリット・デメリット昔は聞いたこともなかった「終活」という言葉を、最近よく耳にするようになった。そもそも終活とは「人生の終わりをより良いものとするため、事前に準備を行うこと」だが、自分が死ぬという現実を受け入れながら、終活を行うというのは、なかなか複雑な行為のように思う。そこで今回、「終活をするメリット・デメリット」に関して、終活・葬祭プロデューサーの鈴木優治さんに聞いてみた。

■終活するメリットって


「代表的なメリットは『遺された家族に、自分がいなくなった時に迷惑をかけないで済むこと』です。例えば寝たきりになった時の希望や、病名や余命の告知問題なども、事前に本人から希望を聞いておくと、遺された家族がその場面に遭遇した時に、いろいろと考えないでいいという利点があります。たまに、エンディングノートは書くべきものなのかとの質問がありますが、遺された者の立場からいうと書いた方がいいです。延命治療をどうするという判断を医師から迫られた時、エンディングノートで本人の意志が確認できれば判断に迷うこともないでしょう。本人の何らかの意志表示がないと、遺された家族はそれをずっと引きずることになってしまいます」(鈴木さん)

終活のメリットは自分というより、他人に対しての効果が大きいようだ。一方、デメリットは何だろうか。

■死に対する不安は誰にでもある


「デメリットは『人生の終わりを意識してしまうことで、先行きに不安を感じたり、希望を失ったり、自暴自棄になってしまうこと』でしょう」(鈴木さん)

死に直面しそれを受け入れるというのは、なかなかできることではないだろう。自分のことで精一杯なのに、死んだ後に遺された人のことを考える余裕なんてないと思ってしまうのが普通ではないだろうか。ではなぜ、これほどまでに今終活が注目されるようになったのか。

■社会問題がさらに生んだ現象


「葬儀や遺品整理を行った経験のある親が、自分の子供にはこのような面倒をかけたくないと考え、事前準備が大切との風潮になってきたこと。つぎに、高齢者が増え、介護のお世話になる人や寝たきりの人が身近に多くなってきたので、社会全体の危機意識の高まりも背景にあります。そして最後に、おひとり様の増加もこの一因だと考えます」(鈴木さん)

高齢化社会は先進国各国が抱える社会問題。その社会問題がさらに新たな風潮を生みだしたといえるだろう。ところで終活では、具体的にどういったことをするのだろうか。

「終活は、『自分が死ぬまでのことの整理』と『死んだ後のための整理』を行う活動に分けられます。医療や介護、財産や所有物の整理・管理は亡くなる前に行うことが望ましいです。相続手続き・葬儀や墓(納骨)供養は亡くなった後に行われます。これらの準備を予め行うことが終活の代表例です」(鈴木さん)

このような整理を行う際に作成するのが、エンディングノートだが、具体的にはどんなことを書くものなのか。

■エンディングノートの中身とは


「一般的なエンディングノートの項目は、まず自身の最後の夢や目標などのやりたいこと、病歴や入院歴なども含む記録を記し、合わせて親族の情報、友人・知人の情報を記します。つぎに、財産の把握として、預貯金、有価証券などの貯蓄、生命保険、損害保険等の保険、不動産や年金の情報、ローン、クレジットを含む債務などの情報を整理し、記します。そして、終末期関連事項として、介護や終末期医療に関する要望や、葬儀や供養スタイルに関する要望。また、自分の思いや家族へのメッセージなどを記します」(鈴木さん)

まさに、人生の最後に、自分の人生を振り返る一大作業だといえそうだ。実施するか否かの是非は、個人の人生最後の主観にある。しかし残された人への思いを伝えるという部分に関して共感を覚えた人もいるのではないだろうか。

「教えて!goo」では、「あなたは終活に興味はありますか?将来自分はやると思いますか」ということでみんなの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:鈴木 優治
株式会社おいしたく代表。終活・葬祭プロデューサー。生活者の立場での中立的なアドバイスをする、独立型終活カウンセラー。特にエンディングノートの作成サポートに力を入れている。

教えて!goo 教えて!gooで質問する

人気記事ランキング

人気のコンテンツ

更新情報をチェック

カテゴリ