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眉毛、ひげ、腋毛の役割とは。皮膚科医に聞いてみた

眉毛、ひげ、腋毛の役割とは。皮膚科医に聞いてみた眉毛、ひげ、腋毛……処理したり整えたりが面倒だと感じている人もいるのではないか。普段、役立っているという実感もあまりないため、なぜこういった毛が生えてくるのだろうと疑問に感じている人もいるだろう。そんな皆さんと筆者の疑問を解消すべく、皮膚科医の蘇原しのぶ先生に話を聞いてみることにした。

■体毛はなぜ生えるのか


「私たち人間は猿人から進化して必要ないものが退化し、今の姿になりました。その昔は寒暖の設備もなく、危険なことや汚れなどから身体を守るための毛が必要でした。その名残として今も毛がほぼ全身を覆っています。これらの毛の主な役割は、寒暖や外力などからの知覚の緩和や太陽光からの体の保護です」(蘇原先生)

一見無駄にも思える眉毛、ひげや腋毛は、それぞれ身を守るために生えているという。しかし現代では、多くの人が見た目などの観点からひげや腋毛を処理している。体の保護という観点からするとこれはどうなのだろうか?

■毛の処理をする際の注意点


「毛には『保護』という大切な役割がありますので、むやみに処理するのは禁物です。たとえば、スキンヘッドの人は頭に怪我をしやすいです。自然に生えている毛を処理することは、本来であればあまり好ましくないのです。どうしても処理が必要な際には、保湿などでしっかりと体の保護をする必要があります」(蘇原先生)

蘇原先生によると、処理前に注意することが特に大事なのだという。毛の処理をしている間は皮膚に負担をかけるため、状態がよいときに行う必要がある。皮膚が乾燥していたり、荒れている場合は、処理することによってさらに悪化してしまうからだ。

「皮膚はラップフィルムのようなものなのです。保湿することで、皮膚の細胞間をセラミドや皮脂細胞間脂質で覆うことができます。こうして肌は、最大の防御機能を果たすことができます。さらに、処理直後の状態では皮膚に直接紫外線を浴びるような行動、例えば夏であればプールや海水浴などは避けるべきです。洋服やつば付きの帽子で紫外線からも皮膚を守りましょう。アフターケアとしてクリームを塗るというのも有効です」(蘇原先生)

処理する際には毛の役割である「皮膚の保護」を、「保湿」によって補うこと、さらに処理後には皮膚を守るために紫外線対策をするなど、皮膚を守ることが重要だということがわかった。ところで本来必要に応じて生えてくる体毛を全く処理せずに伸ばしっぱなしにした場合、それぞれどこまで伸びるものなのだろうか。

■毛の生え変わるサイクル「毛周期」について


「毛の生える身体の各場所において『毛周期』があります。場所によって伸びる長さが決まっています。個人差はありますが、ひげは45日から60日、腋毛は120日、眉毛が64日、あごが92日、陰毛が121日、頭頂部が129日程度といわれています。つまり、毛周期の短い箇所の毛は通常、切らなくても髪の毛のように長く伸び続けることはできないということです」(蘇原先生)

それぞれの体毛には、伸ばしっぱなしにしていても、必要な長さを自動的に保つ機能が備わっている。身体の機能面だけを考えれば、本来毛の処理は必要ないのだ。しかし美しく見せるためや衛生面の理由などから、どうしても処理したいという人は、処理前後の皮膚の保護に十分注意して行ってほしい。

「教えて!goo」では「眉毛のお手入れはしていますか?どれぐらいの頻度でしていますか?」ということで、みなさんの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:蘇原しのぶ
医師。東海大学医学部卒業後、北里大学皮膚科、新宿皮フ科副院長を経て高輪皮膚科形成外科院長。皮膚科・皮膚外科歴12 年。執筆、テレビなどのメディア活動も精力的にこなす。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。

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