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生のニンニクを食べるとお腹にくる理由

生のニンニクを食べるとお腹にくる理由2月29日は4年に1度のニンニクの日である。あのCMでもお馴染みの株式会社健康家族が、語呂合わせで登録したことが由来となっているようだ。ところでニンニクというと、「胃がもたれるからが苦手」という人は多いのでは? 例えば調味料としてニンニクを使うと、グッと食材の旨みが引き出されるが、あまりニンニクの量が多すぎると下痢になってしまうことも少なくない。だが、どうしてニンニクを食べ過ぎると、お腹に負担がかかるのだろう? 今回はそのメカニズムとそうならないためにするといいことを、管理栄養士である瀧本靖子さんに教えていただいたのでご紹介したい。

■ニンニクのすべてが悪役じゃない


「風邪気味の時や疲労時に、ニンニクを食べて元気になろうとした経験は一度くらいあるのではないでしょうか。でもその一方で、個人差はありますが、ニンニクを食べることにより、胃痛や腹痛、下痢が起こる場合もあります。その原因になるのは、アリシンです。アリシンは硫黄化合物の一種で、ニンニクをすりおろしたり切ったりすると、ニンニクに含まれているアリインという物質にアリナーゼという酵素が反応して生成されます」(瀧本さん)

加工したニンニクの中で、このような物質が出来上がっていたとは知らなかった。だが、このアリシンという化合物は、一体どういう作用があるのだろう? 引き続き瀧本さんが詳しく教えてくれた。

「このアリシンには、ビタミンB1の吸収を高めて疲労回復に役立ったり、コレステロールを低下させたり、血栓の予防に役立ったり、強い抗菌・抗カビ・殺菌作用により風邪予防に役立つ働きがあります」(瀧本さん)

なるほど。確かにニンニクには強力な抗菌、殺菌作用があると、聞いたことがある。それこそニンニクの抗菌、殺菌作用は風邪以外でも、インフルエンザ、食中毒などの疾患を予防、改善するのに役立つといわれている。

そうした作用のすべてはニンニクを加工すると生まれる、このアリシンという化合物のおかげというわけだ。

■お腹に来るのもアリシンの影響!?


「ところが、ニンニクの食べ過ぎや、また人によっては少量でも、この強い殺菌作用により胃の粘膜が刺激されて胃痛が起きたり、ビフィズス菌などの腸内の必要な細菌まで殺してしまうことで消化・吸収が乱れ、腹痛や下痢といった症状が起きることがあります」(瀧本さん)

どうやらこのアリシンという化合物は、必ずしもいい側面だけではないらしい。ニンニクを食べるとお腹に来る理由も、アリシンという化合物に原因があるというわけだ。

では、少しでもお腹に負担をかけないようにするには、一体どうしたらいいのだろう?

「どの程度のニンニクの摂取量が体に影響をもたらすかは、個人差が大きいです。ただ、腹痛や下痢を起こさないために、アリシンが水溶性であることからも、生で食べるのを避けるのがよいでしょう。また、加熱したニンニクでも一度の量を2片以内に控えてみましょう。薬膳では、ニンニクは体の中からしっかり温める食材とされており、冷えからくる胃腸の不調などには適量で使います」(瀧本さん)

ニンニクはお腹に負担が掛かることも少なくないが、使い方によっては重宝される食材である。ニンニクの持つべき作用をうまく活用しながら、くれぐれも健康な体を保ちたいものである。

「教えて!goo」では「ニンニク料理を食べて失敗したな~というエピソードを教えて」と意見を募集中だ。

■専門家プロフィール:管理栄養士 瀧本靖子さん

中国医学研究家、日本薬膳師、国際中医師、国際薬膳師、管理栄養士。日本人の為の本格的な中国医学と薬膳が習得できる薬膳実践学院・学院長。薬膳教室心味を東京・横浜の二箇所にて開催。イベント開催やレストランにおける薬膳メニューの監修、様々な媒体で執筆などを手がける。

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