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花粉症の薬はいつから飲むのがベストなのか

花粉症の薬はいつから飲むのがベストなのか冬至そして大寒を過ぎ、東京にも雪が降った。今は一年で最も寒い季節だが、空気も澄み日差しがある日も。花粉症の人にとっては、ぼちぼち花粉情報が気になり始める頃ではないだろうか。日本気象協会の発表によると、今年の花粉前線は2月5日頃には九州や四国にまで到達する見込みで、2月10日頃には中国地方から関東南部にまで到達するとのこと。また、花粉の飛散数が、昨年比で、九州・四国・東海地方で増える予想もあるようなので、今年は万全の対策をしておきたい。そこで今回、「花粉症の薬はいつから飲むのがベストなのか?」ということで薬剤師の北澤尚雄さんに花粉症対策について聞いてみた。

■抗ヒスタミン作用と抗アレルギー作用の薬


「西洋医学でいう花粉症の薬剤は、大きく分けると2種類あります。一つは、発生したアレルギー症状を最終段階で止める『抗ヒスタミン作用』を持った薬剤です。この種類のものには予防作用はなく、出現した花粉症の症状を進まないようにする働きがあり症状を緩和します。症状が出てから飲むか、花粉がひどくなりそうだと予想される日の朝飲んで外出するという形で使用します」(北澤さん)

ちなみにヒスタミンとは、くしゃみ、アレルギー性鼻炎、花粉症、アトピー性皮膚炎などの原因であるといわれるものである。では、もう一方の薬はどうなのか。

「もう一つは、予防作用があるといわれている『抗アレルギー作用』を持つ薬剤です。こちらはヒスタミン分泌細胞からヒスタミンが飛び出してくるのを防ぐ働きを持ち、花粉症が出る2~3カ月前から飲み続けることでアレルギー反応が起きないようにしてくれます」(北澤さん)

今年から花粉症が発症したという人は抗ヒスタミン薬、慢性化している人は抗アレルギー薬というように、自分の症状によって対策を変える必要があるという。次に、東洋医学の場合はどうなのか聞いた。

■漢方薬で体質改善するには半年から3年程度必要


「東洋医学である漢方薬や植物のエキスなどでは、粘膜の働きを強化したり、汗、小便、大便などで余分な水分を体外に出したりする作用により反応を緩和します。胃腸の冷えも症状悪化に関係しますので、身体を内部から温めるものが効果を発揮する場合もあります。とんぷく的に使用する場合もありますが、体質そのものを改善していくには半年~3年くらいの時間を必要とします。粘膜に炎症を起こしやすい体質を作る食生活の癖や習慣を見直しながら行うと、効果がより早く現れます」(北澤さん)

体質改善ともなると短期間では厳しそうだ。ところで、民間療法でヨーグルトや甜茶などにも効果があると聞いたことがあるのだが、実際どうなのだろうか。

■食習慣の見直しが大切


「ヨーグルトや甜茶の効果は、その人の体質に左右されます。よい場合も全く効かない場合もあります。特にヨーグルトは、漢方やアーユルヴェーダの東洋医学で、花粉症を悪化させる可能性のある『冷やして気のめぐりを悪くする』食べ物に分類されます。そのため、温めて食べるか成分の菌体を分離したサプリメントの形で摂取するのがおすすめです」(北澤さん)

普段の食生活を改善することで、症状が改善されるならそれに越したことはないが、いずれにせよ、食習慣の見直しは大切だという。最後に、北澤さんは次のように続けた。

「完璧に花粉症を予防できる薬剤は、まだ開発されていません。薬がよく効く人もいれば、眠くなるばかりであまり効果が出ない人もいます。時間をかけながら食生活や生活習慣を見直し、花粉症が出にくい体質作りをする決意ができるのか、そのシーズンだけ何とかなればいいのかでも対応方法は異なります」(北澤さん)

花粉症は一度発症すると一生付き合うことになるのが一般的。早めに自分の症状を把握し、自分に合った対策を講じてもらいたい。

「教えて!goo」では、「毎年花粉症に悩まされている方に質問です。今年の花粉症対策は始めていますか?」ということでみんなの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:北澤 尚雄
(株)永寿屋本店薬局(マーシィー稲田薬局)の薬剤師で、病に悩む患者さんの相談を受ける。善光寺の門前で寛政年間から続く薬局の8代目。ラジオ番組の健康に関するコメンテーターやフリーペーパーのコラム執筆など、多数のメディアでも活躍中。


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