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獣医師が指摘!生後間もない子猫の狩りに注意した方がいい理由

獣医師が指摘!生後間もない子猫の狩りに注意した方がいい理由猫といえば、ネズミを退治してくれるイメージがある。人間にはありがたいが、猫がネズミを狩る目的は何だろうか。猫の狩りについて、アレス動物医療センターの院長である沖田将人獣医師に伺ってみた。

■猫と言えばネズミを狩るイメージである理由


猫が狩りを仕掛ける対象はネズミが多いように思えるが、その理由は何だろう?

「エサとしてはネズミに限りません。反撃されても確実に倒せる大きさのものが目の前を遠ざかる、または横切ったら、猫はエサの可能性を考えます。捕まえて口にくわえ、そして再度食べられるかどうか判断します。特にネズミは猫と同じで基本は夜行性であり、世界中いたるところにいる小型の哺乳類ですので、猫と接触する機会が多かったのでしょう」(沖田獣医師)

たまたまネズミの数が多く夜行性であるため、接触の機会が多くなり、猫のエサになりやすくなった。その結果、猫と言えばネズミを狩るというイメージが人々の間にも浸透し、実際目にする機会も多かったと推測できる。さらに沖田獣医師によると、ネズミから穀物を守りたいという人間の都合と、ネズミを主な食料源としていた猫の利害関係が一致し、人間との共存関係が生まれたと考えられるとのことだった。

■生後間もない子猫の狩りには注意!


「ネズミと同じような条件であれば、猫としては基本的にはなんでも良いわけです。スズメなどの小鳥やカエル、セミなども捕まえることが多いです。ところで、生後2カ月にも満たない野生の猫を保護すると、マンソン裂頭条虫という寄生虫に感染していることがあります。これはカエルや蛇などを食べると感染しますが、生後2カ月にならない1kg程度の猫も、可愛らしい顔に似合わずカエルなどを食べている証拠でもあります」(沖田獣医師)

gooヘルスケアによると、マンソン裂頭条虫とは、条虫(じょうちゅう)の一種、マンソン裂頭条虫(れっとうじょうちゅう)の幼虫が寄生して起こる病気であり、全身のあらゆる場所に寄生し、診断は一般的に困難とされている。

皮下にこぶが急にできたり、それがなくなったりしたら、この病気を疑い、こぶを手術で切開する。手術した際に、そのこぶから10~20cmの長さのマンソン孤虫が見つかるという。なお、ヒトに感染した場合には成虫にならず、幼虫のままでいることがほとんどだそうだ。

子猫の狩りには要注意であるが、沖田獣医師はこうも指摘する。

「最近では、飼い主の生活リズムに順応した昼行性の猫が増えています。ですので、夜行性のネズミよりも、セミや小鳥をくわえてくる姿を見る機会が多いかもしれません」(沖田獣医師)

■狩りの習性を利用したおもちゃで、猫は大喜び!


狩りの欲求を満たすおもちゃがあれば、猫は喜ぶのか? この狩りの習性を利用したグッズにはどのようなものがあるのだろう。さらに聞いた。

「猫のおもちゃはこれらの習性を使ったものが多く、猫はとても喜びます。例えば、ライトで壁や床に、ネズミの形をした光を投影するおもちゃがありますが、猫の前でこの光を素早く動かすと、狩りをするように必死に追いかけます」(沖田獣医師)

習性を刺激するおもちゃは、やはり猫も喜んで夢中になるとのこと。

「同様に、猫じゃらしが静止したり複雑な動きをするようなおもちゃでも、必死に追いかけます。ただし捕まえた時に食べるというご褒美が無いため、使い続けると飽きてしまい全く追いかけなくなることもあります」(沖田獣医師)

筆者は猫が(精神的に)大人になると、猫じゃらしで遊んでくれないと勝手に解釈していたが、食べるというご褒美がないことを学習して遊んでくれなくなることを初めて知ったが皆さんはいかがだろうか。

ちなみに「おしトピ by 教えて!goo」では、「あなたの飼い猫が狩ってきたびっくりなものといえば?」ということでみんなの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:沖田 将人 (おきだ まさと)
獣医師。アレス動物医療センターの院長。動物たちの幸せにつながることならば、あらゆる飼い主の要望に応えるため、常に診療サービスの向上を図っている。
年中無休、夜間救急対応、インフォームドコンセントの徹底、診療技術向上を柱とし、一般病院(1次診療)と専門病院(2次診療)の中間となる1.5次診療を目指している。

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