話題の出来事のQ&Aをウォッチ(観察)しながら、コラム形式で皆様に紹介していくサイト

安物より高いダウンコートの方が暖かいのか。専門家に聞いてみた!

安物より高いダウンコートの方が暖かいのか。専門家に聞いてみた!寒い季節にダウンコートは必需品。暖冬と言われているが、急にガクンと気温が下がった時に、やはりダウンは手放せない。そのダウンコードであるが、少し値の張るものから、最近では数千円で購入できるものもあり、その値段幅は様々である。「教えて!goo」「あなたが持っているダウンコートはいくらぐらいしましたか?高いダウンコートは暖かさが違いますか?」と聞いたところ、「13万くらいしました。フランスのモンクレールのです。室内で着ると汗かきそうです。旦那さんのは10万くらいで、カナダグースです。防寒では世界最強というだけあって、かなり暖かいそうです」(haiji1996さん)や「10年前に買ったダウンは3万円です。1万円のダウンとは暖かさが違いますね」(トリコロールさん)との意見が寄せられていた。

これらの回答を見ると、値段の差によって感じる暖かさも違うようである。だが実際、価格と暖かさに相関性はあるのか? 気になったので河田フェザー株式会社に話を聞いてみることにした。

■ダウンコートの値段差の要因


「ダウンコートのダウンの質による値段の差は比較的少なく、羽毛が全体的なコストに占める一般的な割合は2割前後です。値段の差の最大の要因は、縫製工賃です。長期間使用できるように、『細部にまで拘ったデザイン・縫製が施されている』、『高い縫製技術が必要な生地を使用している』、『生地そのものの価格が高いものを使用している』などが値段の理由として考えられます」(河田フェザー)

どうやら「高い買い物をしたから暖かいに違いない」というのは思い込みのようである。さらに河田フェザーによると、生産数量によっても価格に差が出るそうだ。

「オーダーメイドに近い数量(例えば、300枚限定など)の場合と大量生産する場合(3,000枚以上など)を比較しても、縫製工賃が3~4倍以上変わることもあります」(河田フェザー)

生地、デザイン、縫製、数量によりコストが大幅に異なることが判明した。次にダウンの質について聞くことにした。

■ダウンの質の種類と適切な用途


「水鳥にも様々な品種があり、それぞれ特徴があります。大きくは、グースとダックの違いです。グースは、柔らかくしなやかで、ドレープ性がよく、圧縮性が高いです。ダックは、繊維が太く、反発力が強い、ドレープ性が少なく、ハリがあります。グースの飼育日数は約8週間(10週目で白い羽が生え揃う)~18週間またはそれ以上、ダックの飼育日数は約4週間(雛鳥の黄色い羽)~12週間またはそれ以上ですが、飼育日数が長いほど、羽毛も成熟します」(河田フェザー)

成熟するほど高品質な羽毛となるのだ。では、品種によってどのような使い分けをされているのだろうか。

「たとえば、タウンユースのダウンジャケットには軽くてハリがあるもの、女性用のコートにはしなやかなもの、細かいステッチが入るようないびつな空間のあるデザインには、隅まで入り込むようなもの、アウトドアには、コンパクトに畳める柔らかいものがいいでしょう」(河田フェザー)

ちなみに掛け布団については重要なチェックポイントがあると言う。

「掛け布団には、キルトによって温度ムラがなくなるような、ドレープ性があり空気の出入りが少ないもののように、生地、デザイン、用途に合ったダウンが選ばれて使用されているかどうかが重要です」(河田フェザー)

用途にあったダウンが使われていることが品質につながることが分かったわけだが、河田フェザーはダウンの魅力についてさらに語ってくれた。

■羽毛は強靭な天然繊維


「ダウンは、2億年くらい前の恐竜時代から存在します。羽毛を纏った恐竜の化石が発見されたように、化石になるほど、強靭で丈夫な天然繊維です。しかも、立体的な天然繊維は、ダウンだけといえます。ダウンは四方八方に枝が生えており、その枝に無数の小枝が生えています。その小枝が、断熱層を作ったり、空気を逃がす通路になったりしています。それにより、人が『寒い』または『暑い』と感じる前に、温度、湿度を調整してくれます」(河田フェザー)

羽毛が化石になるほど強靭だとは驚きだ。また、羽毛は他の繊維では真似できない驚異的な温度・湿度の調整機能を持っているとのこと。これからの季節、ダウン製品の出番はますます多くなるだろう。ぜひ改めてダウンの素晴らしさを感じてみよう。

●専門家プロフィール:河田フェザー株式会社
1891年創業。日本唯一の羽毛素材メーカー。世界でも類を見ない羽毛に対する知識、技術を持つ。

この記事についてどう思う?

BAD

NICE

みんなの反応

70

みんなの反応

196

教えて!goo 教えて!gooで質問する

人気記事ランキング

人気のコンテンツ

更新情報をチェック

カテゴリ