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花見の季節には、濃いピンクの陽光桜を愛でよう!

花見の季節には、濃いピンクの桜を愛でよう!桜の開花が始まり、もうそろそろお花見の季節。桜といえばソメイヨシノが一般的だが、実は300以上の種類が存在するのをみなさんはご存知だろうか。それぞれの生い立ちを知れば、花の愛で方も自ずと違ってくるだろう。「教えて!goo」に寄せられた質問を見ると、「桜の名前」のように植えた苗木の品種や、「桜と言えば何を思い出しますか?」ように桜にまつわる思い出が気になるようだ。そこで今回は、日本人に広く親しまれている「陽光桜」についてご紹介しよう。

■陽光桜には切ない物語が……


「新宿御苑の数ある桜の中でも、ひときわ濃いピンク色の桜があるのは知っていましたが、切ない物語のある陽光桜とは知りませんでした」。こう語るのはシンガーソングライターの茜沢ユメルさん。彼女は3年ほど前から平和のシンボルとされる陽光桜の悲しい誕生秘話を後世に伝える音楽プロジェクトを展開している。

陽光桜は戦時中に農業科の教師として愛媛県東温市にある旧三内村立東谷青年学校の教壇に立った故高岡正明さんが私財をなげうって25年以上の歳月をかけて開発したもの。天城吉野(アマギヨシノ)と寒緋桜(カンヒザクラ)を交配し、シベリアや南洋で戦死した教え子たちの供養のために零下30度から摂氏30度まで花を咲かせることができるよう改良したという。「お国のために」と戦場に教え子を送り出したことへの贖罪の意味を込め、バチカンをはじめ国内外に約5万本が寄贈されているそうだ。

■陽光桜は「しがみつく桜」


政治家の江田五月さんは財団法人「日本さくらの会」と協力し、参議院議長公邸にある陽光桜からつくった苗木を世界に広める活動に参加している。江田さんは、陽光桜を「しがみつく桜」と紹介。潔さの象徴のようにパッと散るのではなく、花の時期が長いことが陽光桜の特徴で、そこには「命を大切にしてほしい」との高岡さんのメッセージが込められていたと解説した。

高岡さんは教え子たちと桜の木の下で撮った記念写真を見ながら、陽光桜の開発を決意したとのこと。茜沢さんは「高岡さんには様々な思いがあったと思います。戦争に対する怒りや悲しみ。そして、教え子達を死なせてしまったという自責の念。二度と戦争を繰り返してはならないという平和への願い。陽光桜が国境を越えて寄贈され花を咲かせたように、私の歌も国境を越えて、音楽の力で世界平和に貢献できたら」と期待する。

桜前線の北上が始まった。訪れた公園にひときわ濃いピンク色の花びらの桜があったら、それは陽光桜かもしれない。もしも見つけたならば、戦争が引き起こした悲しいドラマに思いを馳せながら、花を愛でてあげてほしい。

●専門家プロフィール:茜沢 ユメル(あかねざわ ゆめる)
シンガーソングライター。香川県出身。愛媛県東温市観光大使。2007年に「夢のしずく/Heartful place」でメジャーデビュー。昨年、平和のシンボル・陽光桜をテーマにした「Stay~さくらの花のように」をリリース。TOKYO FMグループのミュージックバード「ユメルのモナリザラウンジ」(日曜夜24:00~)でパーソナリティを務めている。

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