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盗電は窃盗罪。では所属大学で電源を拝借するのはアウト?セーフ?

盗電は窃盗罪。では所属大学で電源を拝借するのはアウト?セーフ?従来、窃盗罪は形ある財物に適用されるものとされていたが、ここ十数年でその範囲が変わりつつある。その代表が、盗電である。ファミレスなどでテープで塞がれている電源を勝手に使用することも、電気の窃盗に当たるとされている。しかし、同じ電気でも、自分にそれを消費する権利があるのか否か、判断しかねる場合がある。具体的には、大学や職場といった所属機関での電源拝借の問題である。「教えて!goo」にも切実な叫びとともに、「大学での携帯の充電について」といった質問が寄せられている。

■無罪?有罪?揺れる回答


質問者はとある所へ緊急で電話をしなければならなくなり、大学内のコンセントを無断で借りたことに対しとても後悔していると話す。その理由は、ネットで「電気窃盗」というワードを目にし、自分の行為が該当するのではないかと不安が拭えない様子だ。

回答者の間では、今回の電気の使用について意見が大きく分かれている。窃盗にはならないという側は、所属大学であるから、使用目的にかなっている、と言った理由を提示している。

「質問主様がその大学の学生なら、窃盗には当たらないかと思います。もし、それが窃盗なら、トイレで水を流したら、解釈によっては水泥棒になります」(organic33さん)

「大学の施設利用者が、単なる充電目的ではない通常の利用で問題があるはずがない。窃盗だなんてばかばかしい」(kichi8000さん)

一方で、窃盗にあたると回答した側は、過去の事例や、電気の私的使用を理由として提示している。

「数年前に、無断でマンションの一角にあるコンセントから携帯の充電をした人がいました。すぐに警察に通報されて逮捕されました。例え1回の充電でも窃盗です。電気代が1円2円くらいだったそうです。それでも犯罪です」(k205tさん)

「当てはまります。講義に使う照明とは明らかに違います。明らかに私的流用ですから」(150715さん)

電気の勝手な使用=窃盗、という前提を持っていても、施設の利用権に関する条件が加わるだけで、意見の違いが生まれてくる。しかし、結局のところどちらなのだろうか。

■ポイントは「学生生活に必要な範囲」での使用


今回の問題は、施設を利用する権利を持っているにも関わらず、そこで電気を使用する場合には、どこまでの目的における電気の使用が認められているか、に尽きると考える。そこでここは、法の専門家である東京弁護士会所属の鈴木翔太弁護士に一刀両断していただきたい。

「一般的に、大学の学費には、『施設費』が含まれています。この施設費は、大学の施設を維持・管理するために学生から平等に集めているものですから、学習・研究を含む学生生活に必要な範囲で、学生は大学の施設を利用できることになります。大学の規則等で、スマホやパソコンの私用の充電を禁止する旨明記しているケースは少ないと考えられます。
スマホやパソコンの充電について、リサーチやゼミのメール確認等に必要であれば、窃盗罪は成立しないでしょう。施設費の趣旨に鑑みれば、大学での勉学とは無関係な目的でスマホやパソコンを充電することは窃盗罪に該当する可能性があるでしょう」

当然というべきか、勉学に該当する範囲であれば合法ということであった。
だが、これには「大学の目的」に関する考え方が深く絡んでくる。多くの大学は学生や研究者にとっての学習・研究機関である。これを前提とすれば、今回の判断も頷けるだろう。
職場についても、同様に考えることができる。「業務の目的」を達成するために必要な範囲で、職場の電源を使用することは可能ではないだろうか。例えば、取引先と電話するために充電するのは目的の範囲内だが、プライベートな予定を立てようとラインを使用するのに、充電するのはNGなようだ。

(樹木悠)

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