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砂糖はダイエットの敵ではなかった!砂糖に関する豆知識

砂糖はダイエットの敵ではなかった!砂糖に関する豆知識3月10日は「砂糖の日」である。単なるごろ合わせだけでなく、この日は東日本大震災の前日ということもあり、防災の備蓄食料としての砂糖の重要性を訴えるため、精糖工業会と砂糖に関わる団体らが2014年に制定した記念日だ。そこで今回、食品原料を取り扱う専門商社の福谷藤七郎さんに、砂糖は本当にダイエットの敵であるのかという話から、キロ当たり1万円もする砂糖についてまで、砂糖にまつわる豆知識情報を教えていただくことにした。

■食品の中で砂糖のカロリーが突出しているわけではない


まずは砂糖がよくダイエットの敵のようにいわれているため、実際はどうなのか聞いてみた。

「砂糖はご飯やパンなどと同じ炭水化物で、熱量も同じ1g当たり4kカロリーです。ちなみに、たんぱく質の熱量も4kカロリーと同等です。脂質の熱量は9kカロリーで倍以上もあります。このように、砂糖は他の食品と比較しても高カロリー食品ではなく、肥満の直接の原因とはいえません。むしろ、砂糖は体内でエネルギーに変換される効率がよく、脂肪に変換されにくいという試験結果もあります」(福谷さん)

砂糖はローカロリー食品ではないが、比較的脂肪になりにくいというのは意外である。ダイエットを行う場合は、砂糖以外の食品にも同等に気をつけたほうがよさそうだ。

■キロ当たり1万円の砂糖


スーパーなどに行くと何気なく砂糖が並んでいる。流通経路や産地などにより、多少の値段の差はあるのはわかるのだが、高級塩があるように高級な砂糖は存在するのだろうか。

「徳島県・香川県で製造される『和三盆(わさんぼん)』とよばれる砂糖があります。江戸時代から続く歴史があり、当地で栽培される『竹糖』というサトウキビの搾り汁を伝統の技法により丹念に精製して製造されます。和三盆の特徴は、粒子の細かさと独特の風味にあり、舌に乗せるだけでほろほろと淡雪のように溶けていきます。その食感はまさに芸術品の域で、落雁(らくがん)などの高級和菓子に使用されます。製造に大変な手間がかかることから、キロ当たり1万円もの値が付きます。通常、量販店で販売されている上白糖は、キロ当たり200円前後ですから、その価値がわかると思います」(福谷さん)

最近では、洋菓子などにも和三盆が使われることもあるようだ。有名パティシエの辻口氏も和三盆パイなど、洋菓子とのコラボレーション商品を出しているようだ。

■20世紀以降の技術革新で庶民の手に


ところで、歴史上高級品とされていた時代が長かった砂糖だが、いつから一般家庭でも使われるようになったのだろう。

「20世紀に入り、サトウキビやサトウダイコンともよばれることもある、甜菜(テンサイ)という寒冷地で栽培される甘味資源作物の収穫量が世界的に増大しました。大型プラントによる近代的製糖技術も確立し、効率的な大量生産が可能となったのです。その結果、かつては『薬』としても扱われていた希少品の砂糖が、どこのご家庭でも普通に置かれる基礎調味料となったのです」(福谷さん)

今や砂糖がない生活は考えられないが、一般家庭へ普及したのは意外と最近のようだ。

■白糖の結晶は白ではない


続いて基本的なことかもしれないが、白糖と黒砂糖の差について聞いた。

「上白糖、グラニュー糖などの砂糖が白く見えるのは、砂糖の結晶が光を乱反射しているためで、砂糖の結晶そのものは無色透明のものです。これら白く見える砂糖は、製造する過程で不純物をほとんど除去しているので、純粋なショ糖分の結晶となっているのです」(福谷さん)

糖度が96~98度である黄褐色の原料を精製して無色透明にしているのだが、漂白しているという、恐ろしいデマが流れていた時代もあったと福谷さんは教えてくれた。

一方の黒砂糖はどういったものだろうか。

「黒糖・加工黒糖などの黒い砂糖は、サトウキビの搾り汁に含まれる様々な成分を残したまま商品化した砂糖で、サトウキビ由来のミネラル分などが含まれています。ショ糖分の純粋な結晶である白砂糖と比較してカロリーは変わらず、ミネラル分も同時に摂取できる食品なのです。純度が低めの黒糖は、よりコクのある甘みとなり、いわゆる『黒糖味』のお菓子や、こってり甘辛の煮物・佃煮などに使用されています」(福谷さん)

実は純度が高いほど甘みを感じにくく、すっきりした味になるらしい。よって黒糖のほうが甘みを感じるという。

今回は改めて砂糖についての豆知識を紹介したがいかだっただろうか。「教えて!goo」では、「砂糖の種類がいっぱい過ぎて……」ということで、砂糖の用途について悩む投稿者とその回答を紹介している。ぜひチェックしてみてほしい。

●専門家プロフィール:福谷 藤七郎
株式会社福谷 代表取締役。福谷は、砂糖をはじめ小麦粉、油脂、食塩など毎日の食卓に欠かせない食品原料を取り扱う専門商社。明治18年、創業者である福谷藤七が甘くて美味しい砂糖を届ける流通業に取り組みはじめ、以来一貫して食品原料専門商社として120年の歴史を持つ。

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