きれいな星空や壮大な宇宙を体感できる施設ですが、
今、新しいコンセプトの移動式プラネタリウムが注目を集めています。
「美しい星空に感動しながら、自然や環境について考えるきっかけを与えてくれる」
というプラネタリウムは、ぜひ親子で見るべき!との声も。
実態を探るために、教えて!gooレポーターが潜入取材に行ってきました!
愛媛県・松山市にある三浦工業株式会社の中で見つけたのが、爽快なブルーが印象的な移動式プラネタリウム。直径約5m、高さは約3.5mの小型のドームで収容人数は15名ほど。この中でどんな星空が広がるのか…想像ができません。
今回のプラネタリウムは、美しい夜空を全国に届けるというコンセプトのもと、プラネタリウムの第一人者である大平貴之氏がプロデュースしました。小型ながら100万個の星を投影でき、MEGASTAR CLASSと4Kの高解像度プロジェクターを採用。迫力ある星空を楽しめます。
この日の上映会には多くの親子が参加。小学生のお子さんが多く、はじめてのプラネタリウムに緊張している様子。扉が閉められると真っ暗。さあ、いよいよ上映開始です!
ドーム内に星空が映し出されると、そこはもう本物の宇宙にいるよう。無数にきらめく星の中に、黒い影が姿を変えながら近づいてきます。この正体不明の不思議な物体は、丸かったり、三角だったり、四角だったり…。見る角度によって姿を変える物体の名は「マサシ君」。このマサシ君のように、私たちの地球も見方によって変わる…そんなことを考えさせられる、ちょっと哲学的な冒頭からプラネタリウムのはじまりです。
星空の輝く幻想的な宇宙の中で思います。宇宙から見れば人間はなんて小さな存在なのでしょう。今の自分が抱える悩みがくだらなく思えるほどの美しさが広がっています。しかし、私たち人間が生み出した街のネオンが原因で、この壮大な星空を見ることはできていないことに気付かされます。光は大事ですが、このままでいいのか…と考えさせられます。
フィナーレが近づくにつれ、プラネタリウムの内容は深みを増していきます。この宇宙には私たちと同じような星があって、私たちと同じような人類が生きているかもしれません。その星はどうなっているのでしょう。地球と同じように環境破壊が進んでいるのか、それとも美しい自然に包まれているのか。「私たちには何ができるのだろう」と見る者に問いかけてきます。上映終了後、しばらく言葉を忘れてしまうほど、環境問題について考えさせられるプラネタリウムでした。大人には理解できる内容でしたが、子どもたちにはどのように映ったのか気になります。
プラネタリウムはどうでしたか?
おもしろかった!マサシ君をみて、いろんな発想があるんだと気付きました。(息子さん)
宇宙がこんなに広いことを知っていましたか?
ゲームとか漫画で知っていたけど、こんなに星がいっぱいあるのは知らなかったし、きれいだった。(息子さん)
親としては、どうでしたか?
きれいな星空から環境問題を考えさせられる内容でしたが、とてもいい経験だったと思います。夏休みには実際に天の川を見に行こうと決めました。今日をきっかけに親子で環境について話し合ってみようと思います。(お父さん)
環境のために取り組んでいきたいことはありますか?
ゴミの分別や節水など、普段から気をつけていますが、車に乗る回数を減らしてなるべく歩こうと思いました。(お母さん)
プラネタリウムでどのシーンが印象的でしたか?
人間が電気を付けていると星は見えないけど、宇宙には数えきれないほどの星があることを知って驚きました。(息子さん)
プラネタリウムを見てどんなことを学びましたか?
人が地球を汚していて、星空はきれいなのに地球は…。私はリサイクルとかをちゃんとして、地球もきれいにしたいと思いました。(娘さん)
親としては、どうでしたか?
難しい内容かな?と思ったんですが、2人とも集中してみていましたし、理解してくれていたのでよかったです。(お母さん)
親としても環境問題に取り組んでいきたいですね。
私1人の小さなアクションでも地球の未来は変わると思います。松山は水不足になりやすいから、水を無駄にしないようにと子どもたちにも伝えていきます。(お母さん)
プラネタリウムの内容はどうでしたか?
人類たちが植物を傷つけていて、環境の問題はニュースを見て知っていたので環境のために何ができるかが大事だと思いました。(息子さん)
ニュースでみるほど環境問題に興味があるんですね!
僕は学校で環境委員に入っていて、普段からリサイクル・リユース・リデュースが大事だと思っています。僕にできることとしてアルミ缶を収集しています。(息子さん)
3Rをご存知とは、環境への意識がとても高い
お子さんですね!親としてはどうですか?
松山市の最南端に住んでいるのですが、街の広がる北側は星が見えないんです。光は必要です。防犯とか店の宣伝とか、理由はありますが、本当に必要かどうか、無駄なエネルギーがあるのでは…と考えるきっかけになると思います。(お母さん)
きれいな星空が見られないのは悲しいですよね。
環境問題を解決することは、子どもたちの未来のためになるので、ぜひ取り組みたいです。あと、中学生の娘もいるので機会があれば見せてあげたいですね。(お母さん)
下記の日程・場所にてプラネタリウムの上映会を実施します。
◎ 2019年8月13日〜15日 キッズジャンボリー(東京)
◎ 2019年8月17日〜18日 サイエンスフェスタ(大阪)
※これらのイベントは終了しました。
どうしてミウラがプラネタリウムをつくったのですか?
60周年を記念して移動式のプラネタリウムを使ったプロジェクトを企画することにしました。ミウラは産業機械をつくる会社です。製造の過程や製品の使用による環境汚染物質の排出は避けられません。環境への配慮はつくる者の責任でもあります。ミウラは企業理念に「熱・水・環境の分野で、環境に優しい社会、きれいで快適な生活の創造に貢献します」を掲げており、1959年の設立以来、環境への貢献を大切にしてきました。今年は60周年を迎えるにあたり、もっと多くの人たちと環境について考えようと企画したのがはじまりでした。
環境への想いが発端にあったのですね。
青い空に心癒されるのも、星の輝きに感動できるのも、地球の環境が守られているからです。環境破壊がこのまま進めば、近い将来、星空は地球から完全に見えなくなるかもしれません。
プラネタリウムでは、「私たちが日々取り組んでいる仕事が少しでも環境に貢献できているか」を自問自答しています。
環境問題について色々と考えさせられる内容でした。
プラネタリウムでは決して「答え」を言っていません。人は誰かに「こうしなさい」と言われてもなかなか行動には移せないもの。答えを出すことが重要なのではなく「私たちには何ができるだろう」と自分で考え、自ら気付くことで行動へとつながります。
環境問題のように、なんとなく分かっているテーマについては、自分で考えること、気付くことが大事かもしれないですね。
たとえばお子さまがプラネタリウムを観たあと、家で親御さんに話すとか、学校で友人と話すとか、第一ステップとして環境が話題となり、「考えること」が生まれるだけで意味はあると思います。
上映後に行われたワークショップでは、ペーパークラフトで両手に乗るサイズのプラネタリウムをつくっていましたね。
はい、家族で一緒に何かをつくることで、プラネタリウムを見た今日という日を記憶に刻むことができます。環境の大切さに気付いた今日という日を忘れずに、これからも環境を大切に成長していただければと思います。
大人も子どもも関係なく、なるべく多くの人に見てもらいたいですよね。
移動式なので全国6ヵ所の小学校を回る予定です。東京・大阪で開催されるイベントでも上映します。また、社内向けにはショールーム内に常設していつでも見られる環境を用意しています。ミウラで働く全員が同じ想いを持って、環境への意識を共有してものづくりに励むことで環境への貢献度を高めていきたいです。
ワークショップでも使用したペーパークラフト環境の大切さに気付いてもらうためのツールとして、
プラネタリウムは今後活躍しそうですね。
その他にも、環境に関わる取り組みはされていますか?
ミウラとしてはずっと環境に配慮したものづくりを続けています。どうすれば効率よくできるか、どうすればCO2やNOXなどの環境汚染物質の排出を軽減できるかという課題に取り組み、技術開発を経て、多くの製品をお客様へ届けています。そしてボイラ単体から始まった省エネ技術の追求は、今ではトータルソリューション提案として、ボイラ室から飛び出し、工場全体の省エネルギー提案を行っています。そういう取り組みが地球環境の保全へと繋がっていると考えています。またその活動は日本のみならず、今では24の国と地域でミウラの製品が活躍しています。例えば中国における石炭焚きボイラからのガス化や、世界中の海を環境汚染から守るバラスト水処理装置の開発など、さまざまな取り組みを行っています。
そういえば、プラネタリウムに参加した子どもたちに再生紙でつくったノートをプレゼントされていましたね?
はい、リサイクルペーパープロジェクトとして社内で排出された紙ゴミで再生紙を作り、社員の名刺や、販促品として活用しています。
一つ一つは小さな取り組みかもしれませんが、その積み重ねが環境改善につながりますね。
そうなんです。私個人でもレジ袋は使わないようにしていますし、4歳の娘には食べ物を粗末にしないよういつも言っています。
最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします!
ミウラのキャッチコピーでもある「そのひらめきに、愛はあるか。」は、まさしく私たちの想いが込められた言葉です。
このプラネタリウムも、愛のあるひらめきを生み出すためのきっかけになっていただければと思います。どうすれば地球はもっと美しく豊かになるか、環境に良いこととは何かを、これからも皆さんと共に考えていきます。
愛媛県松山市に本社を構える三浦工業株式会社は、産業用ボイラを中心とした熱・水・環境分野の製品を開発から製造・販売・メンテナンスまで行っています。簡単に言うと、社会に必要なインフラ機器をつくり、メンテナンスをする会社です。日本のみならず世界に7工場を構え、24の国と地域に広がり続けています。
みんなの暮らしには「熱」が必要です。熱をつくることがボイラの役割です。だからミウラは地球に優しいボイラをつくり、世界中に広めることで環境への影響を最小限にするための取り組みを行っています。
お風呂に入る、肌がカサカサすることってありませんか。それは「硬水」が原因です。毎日に欠かせない水と人の優しい関係を気付くために、赤ちゃんの肌を想ってミウラは家庭用軟水器をつくりました。
世界の貨物を運ぶ船は、バラスト水と一緒に水の中の生物も運んでしまい、生態系に影響を与えてきました。バラスト水はなくせないから、海の生き物を守るバラスト水処理装置をミウラはつくりました。
地球のために、未来のために、子どもたちのために。
ミウラの技術と商品には想いが込められており、すべてのひらめきに愛があります。
そんなミウラは、星空の美しさに気付くことで環境を想うきっかけにと、未来に残したい星空をテーマとした「未来に残したいフォトコンテスト」を開催しています。たくさんの写真が投稿されていますし、2019年9月30日までなら参加も可能です。美しい星空が気になる方は、ぜひご覧ください。
詳しくはこちら>>
今夜、寝る前に空を見上げてみてください。そして、考えてみませんか。
地球のために、未来のために、自分には何ができるのだろう。
私は今日から、環境に優しいことをはじめることにしました。何をするかは…内緒です。
皆さんも、自分で考えてみましょう!
提供:三浦工業株式会社