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第二次世界大戦でドイツは一時的にヨーロッパのほとんどを手中に収めましたがもし第二次世界大戦でドイツが勝利したなら占領したヨーロッパの地域はどうなったでしょうか?
ヴィシー政権やセルビア救国政府などドイツに協力した政府はいくつかありますがそれらの国は戦後も存続できたでしょうか?
それから軍に占領された地域はその後日本のように独立できたのでしょうか?
それともドイツに併合されるのでしょうか?
あるいはソ連や神聖ローマ帝国のような連邦制になるのでしょうか?
皆様の意見を教えてください。
あと国によって状況が違う場合は具体的にどこの国がどうなるかも教えていただければ
ありがたいです。
お願いします。

A 回答 (8件)

no.6です。

戦後の管理・支配ということで見れば、欧州の第二次世界大戦、日米の太平洋戦争が終わり結局アメリカ一極支配への道が開かれたことで、今の世界があるわけです。そのアメリカで太平洋戦争集結直後さまざまな戦略的な会議が開かれ、”今後の”さまざまな政策が方向付けられました。(例えば空母戦闘群の運用に効果が認められて、カネがないのにいまでも空母を作るとか、原爆は簡単には使えないことなどが政府の基本として成立しました。)
 で、とりあえずはこれ以上紛争を起こさないために、地域ごとの安全管理を目指して、すでにWW2で実績のあるNATOの方法を活用して、いくつかの地域別条約が締結されました。いまではあまり知られていませんが、中東方面はCENTO条約機構、アジアは(のちのASEANにつながる)SEATOなどが創設されました。中にはそういったアメリカ主導を嫌って、インドや中国は非同盟諸国会議やAA会議を作ったわけです。(AAはアジア・アフリカの頭文字。その関連で中国のアフリカ進出は昔からの付き合いによるもの。)

 で、そういう発想は、やっぱり連邦制の経験からきているように思えます。ただ連邦制も帝国も機能的には同じことをやっています。一言で言えは「交通路の安全確保」です。どんな政治形態であろうが、各支配地域のヒト・モノ・カネの滑らかな移動は豊かさのためには必須ですから。
 信長の楽市楽座も、他地域との壁=関所を減らしたことで機能し、その結果純粋な戦闘員を雇い、時期を問わず戦うことができるようになりました。
 ただ、現在のEUに見られるように、「EU指令」として強い指示で標準化をすすめようとした結果、なにか大きなひずみができているように見えます。

 帝国と連邦性の違いはつまるところ支配層の強権の使い方に反映されているように思えます。

(欧州でよく知られた事件に、オラドゥール=シュル=グラヌ村での虐殺事件があります。ノルマンジー上陸作戦直後、パリの南東の村が、当時村からでていた三人をのぞく全員が殺され、村全体が焼き払われた事件です。
 のちの話では、近くの裏道で起きたドイツ軍の金塊輸送部隊が、ちょうど連合軍の上陸作戦に呼応して通過中のレジスタンス部隊と遭遇し、交戦した際レジスタンス一人を残して双方とも全滅。そしてその生き延びた一人が金塊を隠したために起きた惨劇らしい。本あり→「オラドゥール 大虐殺の謎」

 ただ重要なのは、ドイツは占領下の管理のための流通貨幣ドイツマルクと、その裏打ちのために金をわざわざ持っていっていた、ということです。あまり詳しい資料がないのではっきりとはしませんが。占領政策としては重要な鍵なるように思えます。

 ちなみに、太平洋戦争直後、日本でもたて続けに大型台風の被害がでましたが、これも日本軍が戦線を縮小するにしたがい、その管理機構の一部である気象台が引き払われ、それが情報の不足となって、準備不足をだったことが原因ではないかと言われています。)
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この回答へのお礼

助かりました

つまり占領、支配の目的というのはそれによって得られる人・物・金の通路なんですね。
ということは無理に「帝国」としてすべてを強く支配しなくてもアメリカのようにちゃんと通路を確保できていれば事実上支配は成功しているということですね。
そう考えるとドイツの勝利した後の支配体制は僕が今までイメージしてたものとだいぶ違ってくるような気がしてきました。
それにしてもいろんな資料をご存じなんですね。
僕も教えて頂いた本で(とりあえずSS-GBとファーザーランドから)勉強してみます。

お礼日時:2017/11/28 05:17

東欧諸国は共産党または共産党系の政党の一党支配へ移行


最後に残っていたチェコスロバキアも1948年に共産党一党支配に

ユーゴスラビアの共産パルチザンが婦女子を含むウスタシャの残党を大量虐殺を行ったブライブルクの虐殺をはじめ、バルカン諸国家で権力を手に入れた共産勢力による旧勢力や反対組織に対する虐殺が横行

ルーマニアにおいてはドイツ人やマジャール人(ハンガリー人)など国内少数民族に対しても暴虐が及びました

ポーランドでも暴行、強姦などが伴ったドイツ人追放が行われ、鞄一つ以外の財産は全て没収され貨車に圧死者が出るほど収容人数以上押し込まれ西へ送り出しました

ポーランドでは46年キェルツェという都市でポーランド治安当局及び多数のポーランド人一般人によるユダヤ人虐殺が行われ、これを機に多数のユダヤ人がポーランドを出国することになりました

ギリシャでは北部で共産パルチザンが活発的に活動し内戦化していましたが、イギリス軍が出動し鎮圧、ギリシアは西側に残りました

西欧では殆ど旧体制が復帰しましたが

ベルギーでは
ナチス・ドイツに降伏した国王レオポルト3世の召喚に反対してワロン系がゼネストを行い退位させたが
立憲君主制の維持を掲げるフランデレン系により嫡男のボードワン1世が継承し君主制は存続

フランスは議会の権限が強い第四共和制となり共産党も入閣し政情は混乱するが
47年に共産党を閣外に追放
しかしインドシナ戦争、アルジェリア戦争に巻き込まれ選挙を経ずド・ゴールを登用しアメリカと比しても非常に大統領権限の強い第五共和制に移行します

イタリアでは民主制が施行されるが、こちらも共産党が入閣
大戦末期、共産党系パルチザンによるナチスと運命を共にしたRSIの捕虜やファシスト党関係者や家族の虐殺が横行していたが、戦後も各地でパルチザンが人民裁判を行い司法組織を経ずに勝手に多くの人々を処刑した混乱が続いた

オーストリアでは
ドイツのような四国占領支配を余儀なくされたが
尽力により永世中立宣言と連邦軍の防衛体制を骨抜き(ミサイルの保有禁止等)と引き換えに55年国家条約により国家は分裂せずに主権回復

ウクライナ西北部ガリシア地方のOUNやリトアニア、ラトビア、エストニアの森の人々など反共反ソパルチザンがナチスとの連絡が途絶え、西側の援助がなくてもソ連に対する武力抵抗は継続

49年までにリトアニアなどバルト海沿岸諸国の組織的抵抗は鎮圧され

残るウクライナ、ガリシア地方のOUNに対しては54年フェルドチューク(後のアンドロポフ政権下で内相)率いるソ連内務省の治安部隊(国内軍とよく誤訳される)とポーランド人民軍によるヴィスワ作戦により完全鎮圧されました
(OUNは反共反ソであるとともに反ポーランドの抵抗組織)
OUNの指導者だったバンデラは西ドイツに辛うじて脱出、亡命できましたが
後にKGBのスパイにより超小型の青酸入りカプセル発射機により暗殺されました
(心臓麻痺で急死したように見せかけようとしたが、西ドイツ当局に見破られた)
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この回答へのお礼

つらい・・・

戦後、そんなことがあったんですか。
注目されるのは戦争そのものばかりですが戦後の混乱期にもいろんなところで悲惨な
出来事は起きてるんですね・・・。

お礼日時:2017/11/26 07:59

ご返事ありがとう。

no.3です。
 残るゲシュタポ関連の資料によれば、対ロシア戦勝利のあと、ウラル山脈以東の占領地での行政計画はひじょうに大ざっぱで、要は何も考えていなかったらしい。
 とはいえ、のちの米ソ冷戦時代のロシア情報はそのほとんどが、ゲーレン機関などのドイツからの情報だったので、当時は相手のことを知らないで戦っていたのだろうとは思う。なので勝つことに精一杯で、管理などとても手が回らなかったというのが実情でしょうか。
 まあ、第一次、第二次どちらも、相手への印象と先入観だけで、ささいなことで頭に血がのぼったような動きがきっかけになってますから。

<おまけ>
 小説ですが、フォルカー・クッチャーの現3冊刊行済みのミステリーは、第二次世界大戦前のドイツ社会の状況をリアルに伝えくれます。
「濡れた魚」「死者の声なき声」「ゴールドステイン」(全部、東京創元社)
 (作者によると,WW1からWW2までの10年間を一年一作品として10巻まで書くそうです。上記三作品はその1,2,3巻。あとは未訳ですが、2冊ほど出ているようです。英語とドイツ語とスペイン語が紀伊国屋サイトから注文できます。)

 へたなドイツ研究より役に立ちます。
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この回答へのお礼

Thank you

まぁ第二次世界大戦ともなればみんな勝つことにに精一杯ですもんね。
ソ連にしてもそもそもが東方に入植してゲルマン人の土地を作ろうみたいなおおざっぱな計画ですしよく考えたら勝った後でいくらでも時間をかけてじっくり決められますね。

10巻ですか、かなり丁寧に当時のドイツが描かれてそうですね。
教えて頂いてありがとうございます。
今度注文してみます。

お礼日時:2017/11/26 07:51

それはもはや、仮定に仮定を重ねることなので妄想の域に突入しちゃうため、考える意味があるようには思えません。

何かヒトラーなりナチスの構想を書いた資料でもあればいいんですが、不勉強なのでそういう資料の存在の有無もわかんないですね。

ただ現実問題として、よっぽど親独・親ナチスの地域でなければ住民を抑えきるのは無理だったでしょうから、案外現地の権限は大きく残すしかなかったような気はしますが。まあこれも妄想ですかね。
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この回答へのお礼

ありがとう

戦前にそのような状態に置かれたのはゲルマン人の地域ばかりですしほかの民族の地域が戦後どういう扱いになるかはやっぱり実際に見てみないとわかりませんかね。
第二次世界大戦自体もそうでしたが戦争に勝ったとしてその後の状態維持にもやはり大きな課題はありそうですし多くの人がイメージするようなナチスの大帝国は現実的に厳しそうですね。
現地の権限を大きく残すとなると神聖ローマ帝国みたいな感じになるんでしょうか?
まぁそれはそれでドイツらしいとも言えますが.............。

お礼日時:2017/11/26 07:31

ドイツ系民族が存在する地域はドイツ本国に編入するか直接統治


その他民族地域は、軍事や外交財政などの実権はドイツが握った状態で間接統治

まぁスラブ民族は奴隷的な位置づけで考えていたのかも知れないが
何らかの統治機構が無ければどうにもならんだろうから何かしら考えたたんじゃない

具体的な方策がヒトラーの頭の中にあったようには思えない
とりあえず、欧州の範囲内に関しては何とかしても
欧州域外は出たとこ勝負では?
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この回答へのお礼

スラブ民族の扱いはなんとなく想像できますがたとえばイギリス人とかはどういう扱いになったんでしょうね?占領下のフランスみたいな感じなんでしょうか。
まぁヒトラー的には欧州とあと考えているとしたらアフリカの植民地ぐらいですかね。

お礼日時:2017/11/26 07:41

前提が荒唐無稽すぎて、想像もできません。

そもそも日本人の常識や論理で想像たくましくしても、まあ無理でしょう。

 で、あの世界に近しい、欧米の作品を紹介しておきます。(検索してみてください)

 ケン・フォレット「SS-GB」ナチス占領下の英国の刑事が主役のミステリー小説。(映像化され始めています。)
 ハラルト・ギルバース「ゲルマニア」ユダヤ人刑事が主役の、ドイツミステリー。
 ロバート・ハリス「ファーザーランド」ナチスが勝利し、なお戦い続けるロシア戦線といった状況下で起こるナチ高官の謎の死。
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この回答へのお礼

教えて頂いた本をさっそく調べてきます。

お礼日時:2017/11/25 07:24

オーストリアと同じく併合になったのでは?場所によっては総督を送り込んで、でも現地政府は傀儡として残す可能性はあったと思います。



少なくともヒトラーは、ドイツ民族はアーリア人の末裔であるという建前でしたから、古代ローマの再現を狙っていたのではないのかと。古代ローマだと、蛮族の支配域を組み入れた辺境は準州扱いで総督による支配だったので、ヒトラーが「ここはアーリア人の末裔が住む地域である」とみなした辺りは直轄地となり、そうじゃない地域では総督を置く、みたいな形にしたと予想しておきます。
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この回答へのお礼

では傀儡としておかれた現地の政権はどれくらいの権限があったのでしょうか?
どれくらいの存在なのでしょうか?
もちろん完全な独立ではないでしょうがたとえば満州国は日本(現地の日本人)がかなりの権限を掌握しており強く日本の影響下にありましたが一応形としては独立国でしたよね?
セルビア救国政府やノルウェーの親独政権などはどういう扱いなのでしょうか?
日本の都道府県庁や台湾、朝鮮の総督府のようなものなのでしょうか?

お礼日時:2017/11/25 07:17

これは、どの程度真面目に考えた方がいいのでしょうか?



余りにあり得ない状況設定なのと
何を持ってして、ドイツの戦勝と見なすのか?

ちょっと現実味がなくて・・・・
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この回答へのお礼

ドイツが勝った未来が荒唐無稽で想像もできないならたとえばナチスの指導者たちがが戦後占領した地域をどのように統治しようと考えていたか、あるいはその推察でもかまいません。
たとえばソ連やアフリカ、イギリス、南米などの敵国を占領した場合、ドイツはどのようにそれらの地域を支配したのかご意見を聞かせて頂けませんか?

お礼日時:2017/11/25 07:24

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