このカテゴリーでよろしかったでしょうか?
私は医者6年目の者ですが、産休中にネットをしていてこのサイトを見つけました。
同じドクターの方に質問です。
ドクター以外の方の回答はご遠慮ください。
私は何となくこのサイトを見つけて、育児のヒントを得るためにたまに覗いていたのですが、
「何故ここにこんな質問?」というようなことにもドクターからのしっかりした回答があることを知って、それがまたとても丁寧なので驚いております。
何人か見つけたのですが、皆さん仕事の合間、家に帰ってから回答されていらっしゃるのでしょうか?
こまめに回答されている方(参考URLなどまで呈示したりしてますね)を見るとすごいなと単純に思ってしまうのですが、面倒ではないのですか?
私の状況はと言いますと、常に学会や研究会が控えており他に読まなければならないものがものがあり過ぎて、興味がある質問にもそんなに書き込む気にはならないのですが。
それと、医療系の質問では昼間の仕事と全く変わらないような説明が求められるので全くといっていいほどする気になりません。
病気に関することは専門家でもあるから適当に書けないし…。
皆さんはこれにかなりの時間をかけていらっしゃるのでしょうか?
で、これに回答することで何かの勉強になるのですか?
それとも、本当の慈善事業?
ネットが趣味のお方?
何にしても自分の担当患者以外にもこうして自分の時間を割いて説明してあげられるというのは私にとっては不思議で仕方ありません。
ちょっと尊敬さえもしております。
ここでは書きにくいこともあるかと思いますが、差し支えない程度で結構ですので、教えてください。
「何故このサイトでも医者として振舞えるのか…。」
A 回答 (5件)
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No.5
- 回答日時:
No2です。
実は、私も麻酔科、救急センター出身で、麻酔科標榜医、救急医学会認定医、集中治療学会専門医です。麻酔科指導医試験前に外科に移りました。質問者様の書き込みで『救急外来という特殊で危険な場所なので、常に「医療事故」と隣り合わせですから気を遣い過ぎているように思います。』とありますね。確かに、3次救急で扱う突然の多発外傷、中毒、熱傷、虚血性心疾患、脳血管障害その他、まだ背景や性格もわからない患者さんや御家族の対応は大変ですね。しかし、私の20年間を振り返ると「3次救急であつかう疾患」は、いずれもすでに発症した状態で運ばれてきます。すでに手負いの患者さんは見た目にも重症感があります。そこから治療がはじまります。
この状況とは別にたとえば一目見て元気な患者さんが開胸開腹で食道癌の手術を受け術後病棟で病態が悪くなったとき、また3泊4日で内視鏡的胆嚢摘出の患者さんが術中に血管損傷で開腹となり輸血が必要になったとき、または胆管を損傷しTーtubeが入ったとき、
癌を縮小し一日でも長生きしてもらうため抗ガン剤治療を行ったが、思いのほか奏効せず全身状態が悪化したとき等等・・・「病棟医」「臨床医」とは「極めて重症の救急患者さんを扱う」のとは別の意味合いで、言葉ではいいあらわす事ができないくらいとんでもなくストレスであり、刹那的でもあります。
それでも続けていけるのは「No3」「No4」の回答者様の書かれているとおり「誰かの役に立ってると実感できなければ、自分の存在価値を見出しえず、生きていけない存在」「医者気質」だからだと思います。
医療について、いろいろ言われる御時世ですが一緒に頑張って日本の医療を支えましょうね!!
2度もありがとうございます。
救急・麻酔から外科ですか?
私の周りには逆が2人ほどおりますが…。
「一目見て元気な患者さんが開胸開腹で食道癌の手術を受け・・・」
その通りですね。働いていた数ヶ月前を急に思い出しました。
麻酔・ICUで同じような目に遭ったこと何度もあります。
主治医、執刀医には本当に頭が下がります。
私は仕事が大変な部類ではあるもののその日が終わればおしまいという生活ですので気楽な方です。
外科から転科した同僚も同じようなこと言ってますので。
この「仕事が終わればおしまい」的な考えが身についているからなんでしょうね。
麻酔科を希望するような人間はこういう人多いですけど。
もう少し余裕が出てきたら私生活でも医者になれるかと思います。
それまではもう少し、勉強の毎日ですね。
復帰したらまた頑張ろうと思います。
忙しいお時間を割いて回答を下さいまして本当にありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
あなたが忙しいと言うのは良く判りますし、昼間と同じ事を自由時間にしたくないと言うのもよく判ります。
生まれ付いての「医者体質」と言うのがあるのかどうか判りませんが、少なくとも医者になろうと思った時は、あなたも誰かの役に立ちたいと思っていたんじゃないでしょうか?
確かに救急や当直、重病患者を山ほど持って病院に寝泊りしている時はこんな事できないと思いますが、生活に余裕が出来てくると出来ますよ。
レジデントが終わり、お子さんにも手がかからなくなり、生活にゆとりが出来てきたら是非このwebに参加され、困っている皆さんの役に立ってあげて下さい。心からお待ち申し上げます。
私は人間というのは基本的に、社会ないし誰かの役に立ってると実感できなければ、自分の存在価値を見出しえず、生きていけない存在であると思ってます。そう言った意味では非常に判りやすい職業だと思ってます。
回答ありがとうございました。
これに参加されるような先生は余裕が出て来た方が多いのですね。
この質問にいくつかの回答を頂きまして、今まで色んなQ&Aを読んできましたが、一番参考になりました。
また産休で休みを取れたことも含めて、ゆっくり自分の生活を振り返ることが出来、本当に為になりました。
今後は育児しながらなので麻酔がメインになりそうですが、頑張って働きたいと思います。
そして後10年後ぐらいにはここに回答される先生方のようになりたいと考えております。
No.3
- 回答日時:
18年目になります。
> 仕事の合間、家に帰ってから回答?
仕事の合間・仕事のあと・当直の時間の空いたときなどにしています。自宅ではしていません
> 面倒ではないのですか?
面倒なこともありますが、苦になりません。
> かなりの時間をかけていらっしゃるのでしょうか?
下手をすると一つの回答に30分以上・・・
> 何かの勉強になるのですか?
患者さん側の正直な意見が聞けるのが大変参考になります。現場では絶対に聞けない本音が溢れています。また、医者側が考えてもいないような視点からの質問もあります。
> 「何故このサイトでも医者として振舞えるのか…。」
自分の場合は、「質問に真摯に回答して、それに対して感謝されるのが嬉しいから」です。
しかし、そういうことをあまり深くは考えていませんでした。結局、昼間の仕事も、このサイトでの回答も「好き」なんでしょうねぇ・・・
回答ありがとうございました。
きっと生まれついての「医者」体質なんですね。
とても真似出来ません。
私はと申しますと主に救急外来で患者と接しますので、取り乱した患者・家族への説明にほとほと疲れてしまうことも度々です。
(正直、麻酔をかけてる時が一番気が楽かも)
救急や麻酔に従事していると、10年後にはもっと面倒くさがり人間になっていそうで怖いのですが…。
今後ともサイト上でのご活躍を楽しみに致しております。
No.2
- 回答日時:
おはようございます。
医師20年目です。質問者様は、ちょっと前で言うと「シニアレジデント」ですね。私も、その頃は「レジデント」というように病院に住み込み状態で働いてました。朝、看護師さんの出勤前に回診し午前中は外来。午後は、指示書の締め切り時間があるから昼休みに御飯を食べないで指示書を書いて手術、検査、処置等。やっと終わって病棟に帰ると患者さんの夕御飯。消灯までの時間で回診。消灯後に、カルテ書きやカンファレンスの準備、サマリ書き、学会の準備、溜まっている診断書書きなどやってました。でも、研究も一区切りつき指導的立場になり、12年目くらいに「チーフレジデント」になり少し楽になり現在に至ります。「なぜ、このサイトに書き込むか」と言われれば、私は「医療は、あまりにも誤解されている。患者と医師にとってお互いに道理の通る説明をしてみたい」からです。No1様の書き込みの通り「医療や法律の相談は、仕事でやれば医療過誤、弁護過誤に陥る可能性のある危険な業務です。」よって当たり障りない書き込みになるのですが「フィールドワーク的にクライアントサイドのことがホンネで聞けるのはよい機会で、また事後の感想も聞けます。」でもあります。
医師は、外来診療や病棟で患者さんや御家族に「相手の道理で納得のいく説明」をしなくちゃならないですね。このサイトは、その様な意味合いで大変貴重なモノと考えています。
回答ありがとうございます。
外科系の先生ですね。
とても忙しい毎日とお察しいたします。
私は救急、麻酔、ICUなどという部門で働いておりました。(11月からまた復帰するのですが)
外科系の先生とは違い特定の患者を持たなくて済む為、ある意味気楽ではありますが。
10年目を過ぎれば少しは楽になれるのですね。
今は麻酔、救急の専門医試験が控えておりまだまだ大変です。
心に余裕が出来れば仕事以外でも患者さんへの説明等が楽しく感じられるのかもしれません。
それに私の接する患者と言えば救急外来という特殊で危険な場所なので、常に「医療事故」と隣り合わせですから気を遣い過ぎているように思います。
またフォローアップは病院内でしており、その後の外来などはありませんから、こういうサイトでもどういう風に役立つのが具体的に分かりませんでした。
納得出来ました。
どうもありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
医者のはしくれで、もうひとつ異質な領域の専門職のはしくれです。
医療や法律の相談は、仕事でやれば医療過誤、弁護過誤に陥る可能性のある危険な業務です。
ただ、フィールドワーク的にクライアントサイドのことがホンネで聞けるのはよい機会で、また事後の感想も聞けます。
医療現場や法務の現場では、一種の「権力」関係があるので、このフィードバックが難しい面があります。
過誤については、委細不明、一般論との留保を付けて防ぐ配慮をしているつもりです。
時間は、くず時間、気分転換に利用しています。
回答ありがとうございます。
法律関係にも手を染めていらっしゃるのですか?
ひょっとして有名なお方では…?
やはりこういう無記名のサイトではフィードバックが得られやすいのですね。
何となく納得できました。
しかし、それでも忙しい仕事の合間に、こういったことにまで時間をかけられることを素直に尊敬致します。
私自身はは救急とちょっと麻酔・ICUといった特殊な領域にいるせいか患者のフォローアップも長期に渡るわけではないので、特に気にならなかったのかもしれません。
それにまだ専門医をとる前なので何かと勉強に忙しいからなのだと思います。
こういうところで患者の素直な意見を聞くのも勉強と思えるようになりたいです。
貴重なご意見、ありがとうございました。
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